イタチの好きな餌・嫌いな餌とは?効果的な対策方法を徹底解説

イタチは小さくて可愛らしい動物ですが、実は人間にとって厄介な害獣です。騒音や悪臭、家屋の損傷などの被害を引き起こすほか、ペットや家畜を襲うこともあります。

イタチの好きな餌・嫌いな餌とは?効果的な対策方法を徹底解説 イタチ1

しかし、イタチは法律によって保護されているため、勝手に捕獲することができません。そこで、イタチの好きな餌や嫌いな餌を知り、効果的な対策方法を取ることが重要です。

 

本記事では、イタチの生態や特徴を始め、イタチを寄せ付けない方法や捕まえる方法を徹底解説します。

イタチとはどんな動物?生態について

イタチはネコ目イタチ科イタチ属に分類される哺乳類で、日本では以下の2種類が主に分布しています。

 

  • ニホンイタチ…日本固有種で全国各地に生息している
  • チョウセンイタチ…長崎県に属する対馬にのみ自然分布している

イタチの特徴

イタチは体長15〜40cm程度で、茶色または焦げ茶色の体毛を持ちます。鼻の周りは白色で、尖った鼻先と小さな顔が特徴です。また、しなやかで細長い胴体と短い四肢を持ち、長く伸びた爪で木に登ったり掘ったりします。

イタチの行動

イタチは夜行性ですが、昼夜問わず活動することもあります。冬眠をしない生き物ですが、寒い時期は活動時間が短くなります。また、繁殖期以外は単独で行動し、巣穴や木の洞などを住処にします。

イタチが家屋や農地に侵入する理由とは

イタチが人間の住居や農地に侵入する理由は、その生態と行動に起因しており、主に2つの要因が挙げられます。

①餌を探すため

1つ目は、餌を探すためです。イタチは雑食性で、ほとんどなんでも食べます。そのため、多くの食べ物が存在する人間の生活圏は、イタチにとって魅力的な餌の供給源として見られています。家庭の生ごみや畑の野菜・果物、家畜やペットなどがイタチの餌になり得ます。

②住処を見つけるため

2つ目の理由は、適した住処を見つけるためです。イタチはしばしば屋根裏や天井裏など、巣を作るのに適した暖かくて安全な場所に住み着きます。イタチとにって、寒さ対策や繁殖の場として理想的な環境なのです。

イタチが人間に与える被害とは

イタチの好きな餌・嫌いな餌とは?効果的な対策方法を徹底解説 イタチ2

イタチが人間に与える被害は、大きく分けて4つあります。

被害①騒音

イタチは昼夜問わずに活動しますが、屋根裏や天井裏で走り回ったり、甲高い鳴き声を出したりするため、睡眠や日常生活に悪影響を及ぼします。

被害②悪臭

イタチは危険を感じると肛門腺から強烈な臭いを放つ分泌液を出します。この臭いは家に染み付いてなかなか取れません。また、イタチは常に1ヶ所で排泄する「ため糞」の習性があり、その糞尿の臭いも強烈です。

被害③家屋の損傷

イタチは長く伸びた爪で木材や壁紙を引っかいたり、断熱材や配線などを噛んだりします。このような行動により、家屋の構造や設備が損傷し、最悪の場合修理が必要となることもあります。

被害④人体への影響

イタチは凶暴で攻撃的な動物であり、皮膚を噛まれたり引っかかれたりすると、狂犬病や破傷風などの感染症にかかる可能性があります。また、イタチの糞尿から皮膚炎や喘息などのアレルギーを引き起こすこともあるため、注意が必要です。

 

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イタチの好きな餌・嫌いな餌は?

イタチを近づけないためには、イタチが好きな餌と嫌いな餌を把握しておくことがとても大切です。

 

というのも、イタチが寄り付いてしまう原因の一つに、餌となる食べ物が関係している場合もあるからです。

 

イタチの好きな餌対策方法
肉(ネズミ、鳥、カエルなど)鳥や小動物の飼育場をセキュリティ強化
果物果樹園や農地を保護するための防獣ネットを設置
昆虫害虫駆除に効果的な方法を使用
野菜収穫後の野菜を適切に保管
飼っているペット(小型哺乳類、爬虫類など)ペットの居住空間をイタチから保護

 

イタチの好きな餌

イタチは餌の好みが広い雑食動物で、特に肉を好む傾向があります。ネズミや鳥、カエル、昆虫など、さまざまな小動物を捕らえて食べることが多いです。

 

そのため、鶏を飼っている方にとってはイタチの存在に警戒が必要です。ニワトリを襲って食べられてしまう前に、鶏舎のセキュリティを強化することが重要となります。

 

しかし、イタチは肉食なだけでなく、果物も好むことがあります。一部のイタチは果樹園や農地周辺に生息し、果物を摘み食いすることがあるため、農家の方々もイタチの存在に気をつけることが大切です。

イタチが食べる野生動物や植物は?

イタチが食べる野生動物や植物としては、以下のようなものが挙げられます。

 

  • ネズミや鳥などの小型哺乳類
  • トカゲやヘビなどの爬虫類
  • カエルやザリガニなどの両生類
  • 昆虫や魚など
  • 果物や野菜などの作物

 

これらの動物や植物は、イタチにとって栄養価が高く、好んで食べます。特にネズミや鳥は、イタチの主食といえます。

 

ペットとして小型哺乳類や爬虫類を飼っている場合は、イタチから守るためにケージをしっかり閉めたり、屋外に出さないようにすることが大切です。

 

また、果物や野菜は収穫後すぐに冷蔵庫や倉庫に保管したり、防獣ネットで覆ったりしておきましょう。

イタチが食べる人間の食べ物やゴミは?

イタチは人間の食べ物やゴミも餌として食べますが、なかでも以下のようなものが好まれる傾向にあります。

 

  • 卵や加工肉など
  • パンや米、穀物類など
  • お菓子やパッケージ食品など

 

これらの食べ物やゴミは、キッチンやダストボックスに置いておくと、イタチが侵入して荒らされてしまう可能性があります。

 

そのため、冷蔵庫に入れるか密閉容器に入れて保管したり、回収日まで生ごみをフタ付きのゴミ箱に入れておくようにしましょう。

イタチの嫌いな餌

イタチは何でも食べる雑食動物ではありますが、それでも好き嫌いがあります。

 

  • 辛いもの(唐辛子やワサビなど)
  • 苦いもの(ニンニクやニラなど)
  • 強い臭いのもの(酢やアンモニア系)

 

イタチは鋭い嗅覚を持っており、上記のようなものを嗅ぐと嫌がる傾向があります。

 

そのため、イタチを遠ざけたい場所では、辛いものや苦いものをイタチの好物に混ぜて配置する方法が効果的です。

 

たとえば、

 

  • 普段与えている鶏やウサギの餌に唐辛子やワサビを混ぜて別にしておく
  • 屋根裏や天井裏にニンニクやニラを配置する
  • 唐辛子やワサビを塗布した野菜や果物を用意する

 

こうした行動をとることにより、イタチはその餌に興味を失い、その場所から遠ざかる可能性があります。

イタチを寄せ付けない方法とは?効果的な対策について

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イタチによる被害はさまざまですが、そもそも寄せ付けないような対策を講じれば根本的な解決に結びつくかもしれません。

イタチの餌になるものは片づける・処分する

雑食性であるイタチは、動物性・植物性の食物を問わず食べるため、イタチが餌にするものは多岐にわたるといえます。

 

ところが、イタチが餌にするものを家の周りや庭に置いておくと、イタチを誘引してしまう可能性が高くなります。

 

そのため、イタチを寄せ付けないためには、イタチの餌になるものは片付けるか処分することが重要です。

 

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イタチをおびき寄せて捕まえる方法とは?効果的な餌の選び方を学ぼう

イタチの餌となり得る食べ物の管理を徹底することは大切ですが、しぶとく屋根裏に住み続けるイタチがいるかもしれません。

 

そういったときは、イタチをおびき寄せて捕まえるのも一つの手です。しかし、鳥獣保護法の関係で、許可なしに捕獲することは禁止されています。ご自身での捕獲を検討されている場合は、必ず最寄りの自治体に確認をとるようにしましょう。

イタチを捕獲するために必要な道具と準備

イタチを捕獲するためには、罠と餌が必要です。罠はイタチが入ると閉じ込められるような仕組みのものを用意し、餌はイタチが好むものを選びましょう。

イタチ用の罠の種類と特徴

イタチ用の罠には、以下のような種類があります。

 

  • ケージトラップ:金属製の箱型の罠で、イタチがなかに入ると扉が閉まり、出られなくなる仕組み。サイズは30×15×15cm程度が適当。
  • ループトラップ:金属製のワイヤーで作られたループ状の罠で、イタチがなかに入るとループが締まり、動けなくなる仕組み。サイズは直径10cm程度。

餌を使ってイタチを誘導する方法

罠の入り口にイタチの好きな餌を置いたり、罠の中に餌を散らしたりすると、イタチは罠に入ることを恐れずに餌を食べようとします。

 

その際、餌は少なすぎず多すぎない程度の量を用意するのがポイント。少なすぎるとイタチが気づかないか興味を持たない可能性がある一方、多すぎるとイタチが罠の外で満足してしまうか、罠の中で暴れて逃げ出す可能性があります。

自治体が貸し出している捕獲器を使用するのも一つの方法

自分で罠や餌を用意するのが難しい場合は、自治体が貸し出している捕獲器を使用するのも一つの方法です。自治体によっては、無料で貸し出してくれるところもあります。

 

捕獲器を借りる場合は、事前に申請や連絡が必要ですが、専用の罠や餌が用意されていることや、捕獲後の処理や相談ができる点は非常に便利です。ただし、罠の設置や回収は自分でおこなわなければならないことは懸念材料ではあります。

イタチ対策の効果がない時は駆除業者に依頼するのがおすすめ

この記事では、イタチの好きな餌や嫌いな餌をはじめとした対策方法について解説しました。

 

イタチは法律に守られている動物である以上、許可が下りなければ捕獲や駆除をすることができません。駆除業者は、法律や動物の生態に詳しく、効果的かつ安全な方法でイタチを駆除してくれます。

 

そのため、イタチによる被害を今まさに受けているという方は、早めに専門業者に相談するのがおすすめ。駆除ザウルスでは、年中無休で24時間対応しているほか、お見積もりにご納得いただいてからのご契約となるため、安心してご相談いただけます。

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害獣・害虫駆除の専門会社・駆除ザウルス

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コラム監修者 プロフィール
内田翔
内田 翔(うちだ しょう)

AAA ALLIANCEグループ 取締役 本部長。
「害虫バスター」としてメディア出演、ニュース、番組協力多数。

【駆除ザウルス メディア出演歴】
日本テレビ「news every.」「世界一受けたい授業」、NHK「クローズアップ現代」、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」、フジテレビ「とくダネ!」、TBS「あさチャン!」「ジョブチューン」他多数。

害獣駆除歴約20年を誇るスペシャリスト。「建物の医者」としてお客様の安心・平穏を取り戻す為に最善の施工を実施。