コウモリの天敵はいる?いない?

都市部や農村部のさまざまな環境で、コウモリは古くから知られている生き物です。

以前は見知った生き物であったものの、その生活範囲は人間とは隔たりがありました。

コウモリの天敵はいる?いない?コウモリ1

しかし私たちの生活圏が彼らに近づくにつれ、本当の意味で「身近な存在」となり、それに付随してさまざまな問題が発生しています。

 

人間たちの居住範囲にいれば、猛禽類などの彼らの天敵に捕食されずに済むことを知ったコウモリ。人間の快適な住まいは、彼らを天敵から解放し、その繁殖の手助けとなっているのです。

こちらではコウモリの天敵について、どのように影響しているのかを詳しく探ります。

 

コウモリの生態

 

項目データ
生息地都心部や郊外、屋根裏、ビルの隙間、高架線の下など
食性飛翔性昆虫(コバエ、蚊など)
天敵都心部ではほぼいない(猛禽類や夜行性の鳥類)
活動時間夜行性(夕方暗くなり始めた頃から活動)
大きさ小型(体長約5cm前後のアブラコウモリなど)
棲みやすい場所隠れられる場所が多く、天敵がいない環境(屋根裏、ビルの裏側など)
発見の兆候獣臭、糞尿による独特な臭い、ノミやダニの大量発生
健康被害アレルギー、病原菌による感染症
駆除方法超音波発生器の設置、防鳥ネットの設置、煙剤や忌避剤の散布

 

コウモリは飛べるので、鳥類と勘違いする方もたまにいますが、哺乳類に属する動物です。

世界中に約1,300種が存在し、昼間は洞窟や建物の隙間など暗くて静かな場所に潜み、夜になると餌を求めて活動を始める夜行性の動物です。

食性は多様で、昆虫を捕食する種類、果物を主食とする種類、さらには魚や小型の動物を捕食する種類も存在します。

 

エコーロケーション

コウモリは高度なエコーロケーション能力を持っています。

エコーロケーションとは、コウモリが口や鼻から超音波を発し、その反響を耳で受け取ることで周囲の状況を把握する能力です。

この能力のおかげで暗闇でも問題なく飛行し、獲物を捕えることが可能となります。この特別な能力は、彼らの進化の中で非常に重要な役割を果たしてきました。

 

繁殖と寿命

 

コウモリの繁殖力はそれほど高くないことがわかっています。だいたいの種類で年に1回から2回の出産期があり、それ以外の時期には子どもを産み育てる行動は行いません。

 

例えば、日本でよく見られるアブラコウモリは、7月に1匹から3匹の子どもを産みます。生まれた子どもは約1ヶ月で飛行可能となり、10ヶ月ほどで繁殖可能な成体に成長します。

コウモリの寿命は種類や環境によりますが、一般的には5年から20年です。

 

 

コウモリの天敵

それでは次にコウモリの天敵を見ていきましょう。

コウモリの天敵はいる?いない?コウモリ2

天敵①: 猛禽類

 

フクロウ、トンビ、タカといった肉食系の鳥類である猛禽類は、コウモリの主要な天敵の一つです。

猛禽類は鋭い視力と強力な爪を持ち、空中での捕食能力が非常に高いです。

フクロウやタカは夜間に活動し、暗闇の中でも獲物を見つけ出す能力に優れるため、夜行性のコウモリを狙うことも容易です。

 

 

天敵②: 蛇

 

蛇もコウモリの天敵です。特に木登りが得意な種類の蛇は、コウモリが巣を作る洞窟や木の穴などに入り込むことができ、彼らの巣に侵入して幼いコウモリを捕食します。

 

天敵③: 猫

 

猫は非常に敏捷で、飛んでいるコウモリを捕まえることができます。また、コウモリが地上に降りた際や、巣に戻る際に襲うこともあります。

 

これらの天敵がいることで、自然界での個体数は調整され、エコシステムがバランスを保つのに役立っています。しかし、都心部など天敵が少ない地域ではコウモリの生息が増加する傾向があります。

 

一番の問題はここです。人間の住まいとコウモリの住まいが一つ屋根の下、同じになれば彼らは天敵から身を守れるようになり、自然淘汰によって減らされるはずの個体数が減らず、数を殖やしてしまうのです。

 

エコバランスを崩壊させるコウモリの個体数の増加は、人間生活への多大な影響を与えかねません。

 

天敵を使ってコウモリを追い払える?

コウモリの天敵は猛禽類や蛇など、人間に飼いならせるタイプの生き物ではありません。

天敵を使ってコウモリの家への侵入を防いだり、退治することは現実的には難しいでしょう。

都心部では猛禽類などのコウモリの天敵がほとんど存在しないため、自然な方法でコウモリを追い払うのは困難です

また、天敵を意図的に導入することは生態系への影響を考慮すると現実的ではありません。

 

天敵を利用できない場合にコウモリを寄せ付けない方法

コウモリの天敵はコウモリの駆除には利用できませんが、天敵を使わずに寄せ付けないようにする方法はあります。

以下で見ていきましょう。

 

 

1.超音波発生器の設置

コウモリが嫌う超音波を発生させる超音波発生器を設置することで、コウモリを寄せ付けないことができます。

この装置は、赤外線センサーを搭載し、コウモリが飛来した際に自動で超音波を発するため、効果的です。また、強力な光や威嚇音を併用する機能を持つ機種もあります。

 

2.防鳥ネットの設置

コウモリの侵入経路や常に留まる場所が分かる場合、その場所に防鳥ネットを設置することで侵入を防ぎます。

ネットは細かい目のものを使用し、コウモリが出て行ったタイミングで迅速に張る必要があります。

 

3.煙剤や忌避剤の使用

煙剤や忌避剤を使い、コウモリを家から追い払うことができます。

屋根裏や天井裏など、手の届きにくい場所にいるコウモリにも効果があります。コウモリが嫌うハーブやハッカ成分を含んだ煙剤や忌避剤が特に効果的です。

 

これらの方法を組み合わせて使うことで、コウモリの侵入を防ぎ、住環境を守ることができます。

 

コウモリ駆除は専門駆除業者駆除ザウルスへ001

 

コウモリの苦手なものを使って寄せ付けない、住ませない

コウモリの天敵はいる?いない?コウモリ3

カテゴリ苦手なもの詳細
生き物猛禽類フクロウ、タカ、トンビなど
肉食獣猫、蛇
匂いハーブレモングラス、ユーカリ
ハッカハッカ油スプレー、自家製ハッカスプレー
薬剤忌避剤ハーブ忌避剤、自家製忌避剤
煙剤バルサンプロEXなど
その他超音波超音波発生器
強い光強力な光源
威嚇音威嚇音を発する装置

 

コウモリは都市部における害獣問題の一つです。

都市部には彼らの天敵が少ないため繁殖しやすい環境になっていると言わざるを得ません。

コウモリの被害を防ぐためには、その特性を理解し、彼らが嫌う環境を作り出すことが重要です。

 

コウモリの苦手なもの①ハッカの香り

 

コウモリはハッカの強い香りを非常に嫌います。彼らが寄りつかない環境を作っていきましょう。

 

-ハッカ油スプレー

市販のハッカ油スプレー(例: ドラッグストアで購入できる「北見ハッカ通商 ハッカ油スプレー」)などを使用し、コロニーや侵入経路にスプレーすると効果的です。

 

-自家製ハッカスプレー: 水100mlに対してハッカ油10滴を加えたものをスプレーボトルに入れて使用します。侵入経路やコウモリが好む場所にスプレーします。

 

コウモリの苦手なもの②煙剤

 

煙剤は、コウモリが嫌う成分を含んだ煙を発生させる製品です。

 

-バルサン

「バルサンプロEX」などの煙剤を使用します。

屋根裏や天井裏など、コウモリが隠れている場所に使用することで、広範囲にわたってコウモリを駆除するのに有効です。

 

 

コウモリの苦手なもの③忌避剤

 

忌避剤は、コウモリが嫌う化学物質を含んだ製品で、スプレータイプや粒状のものがあります。

 

-ハーブ忌避剤

市販のハーブ成分を含んだ忌避剤を、コウモリが侵入しそうな場所や巣を作りそうな場所に散布します。

 

-自家製忌避剤

ハッカ油、レモングラス油、ユーカリ油を混ぜたものをスプレーボトルに入れて使用します。コウモリが寄りつきそうな場所にスプレーします。

 

これらの製品や方法を活用することで、コウモリを効果的に追い払うことができます。

 

 

コウモリを効果的に駆除するには、専門業者へ依頼するのがおすすめ

 

選択肢メリットデメリット
業者に依頼専門知識と経験が豊富。効果的な駆除が期待できる。費用がかかる。
安全対策がしっかりしている。スケジュールの調整が必要。
アフターサービスがある場合が多い。プライバシーの問題が気になることがある。
自分で駆除費用を抑えられる。専門知識が不足していると効果が薄い場合がある。
自分のペースで作業できる。安全対策が不十分になるリスクがある。
プライバシーが守られる。作業が困難な場所ではリスクが高い。
必要な機材や薬剤を自由に選べる。駆除の効果が長続きしない場合がある。

 

コウモリを効果的に駆除するには、専門業者へ依頼する方が確実ですし、コスト的に安く済む可能性もあります。

以下で業者に依頼した場合のメリットを見ていきましょう。

 

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1. コスト面のメリット

 

一見すると、業者に依頼する費用は高く感じるかもしれませんが、専門業者は効果的な方法を熟知しており、長期的には再発防止につながります。

自分で対処する場合、再発するたびに追加のコストが発生する可能性が高く、結果的に総費用は業者に依頼するよりも高くなることがあります。

 

2. 手間の軽減

 

コウモリは動きも速く、また昼間は姿を表さないため、対策は簡単ではありません。

高所での作業やネットの設置など専門的な知識と技術が必要で、適切に行わないと効果が得られないこともあります。

業者に依頼すれば、こうした手間を省き、迅速かつ確実に対応してもらえます。

 

3. リスクの回避

 

コウモリは病原菌やアレルギーの原因となる物質を媒介することがあります。

自分で対処する場合、これらのリスクにさらされる可能性が高いです。専門業者は安全対策を徹底しており、リスクを最小限に抑えた方法で駆除を行うため、健康リスクを回避することができます。

 

 

まとめ

 

コウモリの対処は自分で行うよりも業者に依頼する方が、コスト、手間、リスクの各面で優れています。業者に依頼することで、安全かつ効率的に問題を解決でき、トータルで見れば確実にメリットがあります。

 

私たち駆除ザウルスでは、コウモリによる被害状況を確認した後に適切な方法で駆除を行います。

 

コウモリの駆除は忌避剤を使用した追い出し、コーキング剤などを用いた外部侵入口の閉鎖のほか、健康被害が出る可能性のあるフンの清掃まで徹底して行います。

また、雨戸の内部ほか家屋に浸入したコウモリの駆除もお任せください。

コウモリにお困りの方は、お気軽にご相談ください。

駆除ザウルス公式HP
害獣・害虫駆除の専門会社・駆除ザウルス

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コラム監修者 プロフィール
内田翔
内田 翔(うちだ しょう)

AAA ALLIANCEグループ 取締役 本部長。
「害虫バスター」としてメディア出演、ニュース、番組協力多数。

【駆除ザウルス メディア出演歴】
日本テレビ「news every.」「世界一受けたい授業」、NHK「クローズアップ現代」、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」、フジテレビ「とくダネ!」、TBS「あさチャン!」「ジョブチューン」他多数。

害獣駆除歴約20年を誇るスペシャリスト。「建物の医者」としてお客様の安心・平穏を取り戻す為に最善の施工を実施。