シロアリ調査とは?どんな内容で、費用はかかる?
シロアリ駆除の前に行うシロアリ調査。この調査の内容や費用などが気になっている方も少なくないと思います。
この記事では、調査の重要性から実際の手順、費用の相場まで、シロアリ調査の具体的な内容や費用について、わかりやすく解説していきます。
目次
シロアリ調査とは
シロアリ調査は、シロアリ駆除の実績がある会社の作業員がお住まいを詳しく点検し、シロアリ被害の有無や程度を確認する重要な診断作業です。
シロアリ調査は以下の流れで行われるのが一般的です。
シロアリ調査の手順
手順 | 内容 |
1. 事前準備 | 業者に問い合わせ、訪問日時を決定 |
2. 現地調査 | 専門家による住宅の詳しい点検と被害状況の確認 |
3. 結果説明 | 調査結果の説明と被害状況の報告 |
4. 見積提示 | 必要な対策と費用の見積書を提示 |
5. 検討・確認 | 見積内容の確認と、不明点があれば質問 |
6. 施工日程 | 施工を行う場合は、都合の良い日程を決定 |
1. 事前準備
シロアリ駆除業者に電話やホームページなどで問い合わせを行います。シロアリ調査の希望日時があれば併せて伝えるとスムーズです。
問い合わせの際、建物の築年数や気になる症状などの基本情報も合わせて伝えると、より効率的な調査計画を立てることができます。
内容を踏まえて業者が返答し、担当者と相談の上、訪問日が決まります。
2. 現地調査
シロアリ駆除業者が自宅を訪問し、床下や壁、屋根裏などの住宅の各所を詳しく点検します。
特に木材の状態やシロアリの痕跡を重点的にチェックします。調査では、専用の機器を使用して木材の含水率や空洞の有無なども確認し、目視では分からない被害も把握していきます。
3. 結果説明
調査で発見された被害箇所や、その程度について家主に説明します。
写真やチェックシートなどを用いて説明してくれる業者も多く、現状を把握するのに役立ちます。
被害の進行状況や今後予想される影響についても、シロアリ駆除のプロの視点から具体的なアドバイスを受けられると安心です。
4. 見積提示
必要な駆除・予防対策と、それにかかる費用の見積書を依頼します。
複数の対策や施工方法がある場合は、それぞれのメリット・デメリットも説明してもらうと良いでしょう。
見積書には使用する薬剤の種類や施工範囲、保証内容なども詳しく記載されているため、その場で返事はせず、じっくりと確認することをお勧めします。
5. 検討・確認
見積内容をチェックしたうえで不明な点や疑問点があれば、遠慮なく質問しましょう。的確な回答がスピーディーに得られれば、安心して工事を依頼できる業者かどうかを見極めるポイントにもなります。
特に保証内容や施工後のアフターケアについては、具体的に内容を確認しておくことが重要です。
6. 施工日程
見積内容に納得できた場合は、実際の施工日程を決めていきます。
家族全員の予定や天候なども考慮して、適切な日程を設定しましょう。また、施工前の準備や施工当日の注意事項についても、この段階で詳しく確認しておくと安心です。
どんな状況でシロアリ調査が必要になる?
シロアリ調査がいつ必要なのか、明確ではない方も多いかと思います。
シロアリ調査を依頼すべきタイミングとしては、以下の条件に当てはまった場合がおすすめです。
- 木材に空洞や異常な音が確認された場合(例:床を歩くとキシミ音がする、壁をノックすると空洞音がする、木材が柔らかくなっているなど)
- 床や壁に湿気やシミが見られる場合(特に雨漏りの形跡がない場所での湿気や、原因不明のシミ、カビの発生が見られる箇所)
- 築年数が古い建物の定期点検として(一般的に築10年以上経過した木造住宅では、予防的な観点から定期的な点検が必要)
- 家を購入・売却する前の建物状態確認として(物件の価値評価や将来的な修繕計画を立てる上で重要な判断材料となるため)
シロアリの被害は発見が遅れると修繕費用が大きく膨らむ可能性があるため、早期発見が非常に重要です。
そのため上記のような兆候が見られる場合や一定期間経過した家屋の場合、迷わずシロアリ調査を依頼しましょう。
シロアリ調査にかかる費用相場
シロアリ調査の費用は、無料であるケースがほとんどです。初期調査から見積りまでのサービスを完全無料で提供しています。
プロ目線で、目視検査に加えて、床下空間、外壁部分、屋根裏などの各所を経験に基づく総合的な診断を実施し、最新の専用機器を活用した科学的な検査(木材の含水率測定、非破壊検査による空洞の有無確認、さらに必要に応じて超音波診断など)も行ってもらえるので、シロアリ調査のメリットはかなり大きいと言えます。
有料になるケース
シロアリ調査を無料で請け負う業者も多い一方で、お金がかかってしまうケースもあります。
一般的にシロアリ調査が有料になるケース
- 詳細な調査報告書や診断書の作成を依頼する場合
建物の状態を詳しく文書化し、保険や補償の申請などに使用する場合は、別途料金が発生することがあります。
- 特殊な診断機器や専門的な検査方法が必要な場合
通常の目視検査では確認できない部分の調査や、より精密な検査が必要な場合は、追加費用がかかることがあります。
- 建物の構造上、通常の調査範囲を超える特別な作業が必要な場合
床下や壁の中など、アクセスが困難な場所の調査や、特殊な機材が必要となる場合は、追加料金が発生する可能性があります。
- 不動産取引のための正式なシロアリ検査証明書が必要な場合
不動産売買や賃貸契約の際に必要となる公式な証明書の発行には、通常の調査とは別に料金が必要です。
上記の通り、専門的な内容が含まれる場合や証明書の発行が必要な場合は別途料金が発生するケースがあるため、依頼前に確認しておくと安心です。
シロアリ調査でわかること
シロアリ調査では、お客様の建物の現状を詳細に分析し、以下のような重要な情報が明らかになります。
建物の木材の健全性
床や壁、柱などの構造材における空洞の有無、歩行時のキシミ音の原因、木材の強度や柔らかさの程度、腐朽の進行状況など。
湿気やシミの状況
雨漏りや配管漏れとは無関係の原因不明な湿気の発生箇所、壁面や天井のシミの広がり具合、カビの種類や発生範囲、結露の可能性など。
シロアリが発生する前に的確な対策を行っておくのがベストです。シロアリが一度発生してしまうと、長期間にわたって増え続け、家屋をじわじわと蝕んでいきます。発生していたらすぐに対処しなければならないため、まずは調査を行って現状をしっておくことが大切です。
シロアリ調査の結果、駆除が必要になった場合
シロアリ調査の結果、シロアリが住み着いていて駆除が必要になった場合、すぐに業者に駆除を依頼する必要があります。駆除を依頼する際に費用が気になる方もいると思いますが、見積もりを依頼する際は、以下の点を頭に入れて進めていくと良いでしょう。
複数の業者から見積もりを取得する
最低でも3社程度から見積もりを取得して比較検討し、各業者の調査方法や提案内容を詳しく確認 します。また価格だけでなく、保証内容や使用する薬剤なども比較しましょう。
見積書で確認すべきポイント
施工範囲と方法をチェックし、使用する薬剤の種類と効果期間も把握しておきます。そのうえで保証期間と保証内容、アフターサービスの内容も比較しましょう。追加料金が発生する可能性があるならどんな時に発生するのか、無料で行ってくれるのはどんな範囲なのかも確認しておきます。
見積もり時の注意点
シロアリ調査が無料であり、どんな調査を行ってくれるのか確認してから依頼します。
見積もりが出たあと急かされてもすぐに回答せず、慎重に検討する時間を確保します。見積書は必ず書面でもらい、内容を記録として残し、不明な点は必ず質問しておきましょう。
駆除を安心して依頼できる業者を見極めるポイント
シロアリ駆除は専門的な技術と経験が必要な作業のため、信頼できる業者を選ぶことで、効果的な駆除と安心できるアフターケアが期待できます。
業者選びは以下の2つのポイントを軸に行うとスムーズです。
丁寧にわかりやすく状況報告や駆除が必要な理由を説明できる
専門的な知識と豊富な経験を持ち合わせていること、不安感を煽ることなく一人一人の不安や疑問に対して真摯に向き合う姿勢が見られること、建物の状態や被害状況を詳しく確認した上で、必要以上の工事を勧めることなく適切な提案ができる業者か見極めます。
調査結果については、専門用語を避けてわかりやすい言葉で説明し、現場で撮影した写真や図表を使用しながら具体的に説明できる業者であれば、安心して施工を任せることができます。
見積金額が適正
業界の相場と比較して高すぎないのはもちろん、安すぎない金額設定かを確認します。
極端に安価な見積もりは、作業の質や使用する薬剤の品質に問題がある可能性があり、逆に高すぎる見積もりは不必要な追加作業が含まれている可能性があるためです。
また建物の規模や被害状況に応じた妥当な金額設定なのかも確認しましょう。建物の構造、床下空間の広さ、シロアリ被害の程度などを総合的に考慮し、それらの要因に基づいた適切な費用計算ができる業者なのかもチェックします。
効果の高い薬剤や最新の施工技術を採用する場合は、それに応じた適正な価格設定となっているはずです。また、使用する薬剤の種類や効果持続期間についても詳しく説明を受けてください。
最後に、追加料金の発生条件が明確に説明されているか確認します。
予期せぬ追加工事や修繕が必要になった場合の費用計算方法、保証期間中のメンテナンス費用の有無など、将来発生する可能性のある費用についても事前に確認しておきましょう。
まとめ
シロアリ調査で行われること、費用感、見積もりのコツなどを紹介してきました。
無料で請け負っている業者も多いですが、どんな調査を行ってくれるのかといった内容と有料になるケースがあるのか確認しておくと安心です。
シロアリがいるか調査したい方、定期点検を防除のプロに依頼したい方は、駆除ザウルスへお気軽にご相談ください。