トコジラミに刺される人、刺されない人の違いとは
トコジラミによく刺される人、めったに、あるいはまったく刺されない人の間に違いはあるのでしょうか。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
刺されやすい人の特徴
刺されやすい人の特徴を以下にまとめました。
特徴 | 説明 |
体温が高い人 | トコジラミは温度に敏感で、体温が高い人に引き寄せられる |
二酸化炭素の排出量が多い人 | トコジラミは二酸化炭素を感知して宿主を探すため、排出量が多い人が刺されやすい |
汗や皮脂の分泌が多い人 | 汗や皮脂にはトコジラミを引き寄せる成分が含まれている |
寝汗をかきやすい人 | 寝汗がトコジラミを引き寄せる要因となる |
肌が露出している部分が多い人 | トコジラミは主に露出部分から吸血するため |
では刺されやすい人の特徴について詳しく見ていきましょう。
体温が高い人
トコジラミは温度に非常に敏感であり、特に体温が高い人に引き寄せられる傾向があります。 部分的な体温は血流量と関係しており、体温が高い部分は血流が良く、トコジラミの格好のターゲットです。体温が上がりやすい夜間や、発熱している場合もトコジラミを引き寄せやすくなります。 体温が一時的に上がる運動後やお風呂上がりなどもトコジラミにとって魅力的なターゲットとなり得るため注意してください。
汗や皮脂の分泌が多い人
汗や皮脂にはトコジラミを引き寄せる成分が含まれており、汗をかきやすい人や皮脂の分泌量が多い方も刺されやすいです。 汗にはナトリウムや乳酸が、皮脂には脂肪酸が含まれており、これらの成分がトコジラミを引き寄せるとされています。
夜間に汗をかきやすい人や、皮脂の分泌が多い人は、特にトコジラミに刺されやすくなります。 また寝汗も要注意です。湿った環境はトコジラミが好むため、寝汗が多い人は刺されるリスクが高くなります。
二酸化炭素の排出量が多い人
トコジラミは二酸化炭素を感知します。人間が呼吸する際に排出される二酸化炭素は、トコジラミにとって重要な目印です。特に、運動後やストレス下で呼吸が早くなると、二酸化炭素の排出量が増え、トコジラミにとって見つけやすいターゲットとなります。また、寝ているときに口呼吸をする人や、呼吸が深い人もトコジラミに刺されやすくなります。
トコジラミに刺されにくい人
以下は、トコジラミに刺されにくい人の特徴をまとめました。
清潔な環境
ベッドやマットレス、枕、カーペットなど寝室を中心に住まいを定期的に掃除し、整理整頓している人はトコジラミが住み着くリスクが低くなります。人間にとって住みやすい環境はトコジラミにとって住みにくい環境になることを覚えておきましょう。
予防対策
直接布団やマットレスを使うのではなく、ベッドカバーやマットレスカバーを使用し、定期的に洗濯している人は刺されにくいです。さらに、防虫スプレーを使用したり、トコジラミが嫌う香り(例:樟脳)を取り入れることで、トコジラミの侵入を防ぐことができます。
新しい家具を使用
中古家具や使い古した家具ではなく新しい家具を使用している人は、トコジラミが潜んでいるリスクが低くなります。また、中古の家具を購入する際には、購入前に徹底的に点検しましょう。
適切な湿度管理
湿気がこもりがちの部屋や換気を行っていない部屋、日の光が入らない部屋は危険です。室内の湿度を適切に管理することで、トコジラミが繁殖しにくい環境を作ることができます。除湿機を使用したり、換気をこまめに行うことで湿度をコントロールしましょう。
生活習慣や環境によってトコジラミに刺されるリスクが異なることがあります。日常生活での工夫や対策を講じることで、トコジラミによる被害を防ぐことができます。
トコジラミは刺す人、刺さない人を決めていない
トコジラミは特定の人を選んで刺すわけではありません。彼らは吸血性昆虫であり、主に人間の血を吸うことを目的にしています。そのため、刺す相手は近くにいる人であれば誰でも対象となり、特定の人を選ぶという行動は見られません。以下に、その理由を詳しく説明します。
1. 生存と繁殖のための吸血行動
トコジラミの吸血行動は生存本能に由来します。動物の血液はトコジラミにとって必要な栄養源で、特に成長や繁殖期では血液中のタンパク質と鉄分が不可欠です。 そこに吸血できる動物がいる、と判断すれば彼らは近くにいる人間や動物から効率的に血を吸おうとします。特定の人間や動物を選ぶような複雑な選択メカニズムは持っていません。
2. 症状の現れ方に個人差がある
トコジラミが刺す人と刺さない人がいるように見えるのは、実際には個人の皮膚の感受性やアレルギー反応の違いによるものです。トコジラミの唾液には抗凝固剤が含まれており、これに対するアレルギー反応がかゆみや赤み、腫れを引き起こします。
一方、反応が出にくい人もいます。初めて刺された場合は反応が出にくいことが多いですが、何度も刺されるとアレルギー反応が強くなることがあります。
3. 環境によって刺されやすくなる
トコジラミは暗くて温かい場所を好み、寝室やベッド周りを中心に活動するため、同じ部屋にいてもトコジラミが多く潜んでいる場所に近い人がより多く刺されることがあります。 モノが無造作に置かれた不潔な部屋や、使い古した家具、不潔な寝具を使用している場合は特に注意が必要です。
トコジラミに刺されないための対策
誰でもトコジラミには刺されたくないもの、可能な限り対策をしておきたいところです。
以下トコジラミに刺されないための対策をまとめました。
対策①: 定期的に寝具を洗濯し、高温で乾燥させる
トコジラミは高温に弱いため、寝具やカバー類を定期的に高温で洗濯し、乾燥機で完全に乾かせば退治できる可能性が高いです。 特に、60度以上の温度で洗濯することで、トコジラミの成虫や卵を効果的に殺すことができます。
対策②:トコジラミの潜伏場所を減らす
トコジラミは暗くて狭い隙間に潜む習性があるので、ベッドフレームやマットレスの縫い目、家具の隙間などを定期的に掃除し、トコジラミの潜伏場所を減らします。 掃除機を使用して隙間の埃やゴミを吸い取り、掃除後には防虫スプレーを使用し、トコジラミの侵入を防いでください。
対策③:トコジラミが付着していないか確認する
旅行や引っ越しの際に持ち帰る荷物や中古家具は、トコジラミが付着している可能性があります。新しい環境に持ち込む前に、徹底的に点検し、トコジラミの痕跡(小さな黒い点や血の跡)がないか確認しましょう。
特に、旅行から帰宅した際には、荷物を玄関先で広げて、トコジラミが潜んでいないかチェックすることが重要です。 旅行ではなくてもネットカフェからトコジラミをお持ち帰りしてしまうケースも多いので、身近なおでかけを行ったときも注意が必要です。
対策④:専門の駆除業者に相談
トコジラミの駆除は素人では難しい場合が多く、専門の駆除業者に相談することが最も効果的です。発生が疑われる場合は、早めに駆除業者に依頼し、徹底的な駆除を行いましょう。
対策⑤:部屋にトコジラミの痕跡がないかチェックする
旅行先の部屋に着いた瞬間にベッドにダイブしたくなる気持ちはわかります。ただその前に、ベッドやマットレスの縫い目、枕カバー、家具の隙間などを注意深くチェックし、小さな黒い点や血の跡がないか確認しましょう。旅行中にトコジラミに刺されるリスクを減らすためには、宿泊先の部屋にトコジラミの痕跡がないか確認することが重要です。
見つけ次第、宿泊施設のスタッフに報告し、部屋を変えてもらうなり対応を求めてください。
トコジラミに刺されにくい人になろう
トコジラミに刺されにくい人になるための要素を以下でまとめました。
項目 | 詳細 |
清潔な環境を保つ | 定期的な清掃とベッドシーツの交換を行う。 |
隙間をなくす | 家具やベッドの隙間を埋める、または防虫シートを使用する。 |
防虫用品の利用 | トコジラミ対策用のスプレーやシートを使用する。 |
荷物管理 | 旅行先から戻ったら荷物をすぐにチェックし、トコジラミがついていないか確認する。 |
衣類の管理 | 衣類は高温で洗濯し、乾燥機を使用することでトコジラミの駆除を促進する。 |
防虫カバーの使用 | ベッドや枕に防虫カバーをかけることで、トコジラミの侵入を防ぐ。 |
まとめ
トコジラミに刺されにくい環境を作るためには、清潔な環境を保つ、隙間をなくす、防虫用品を利用する、この3点セットが必須です。 また、旅行先から戻った際や衣類の管理にも注意を払い、防虫カバーを使用することで、トコジラミの侵入を防ぐことができます。 これらの対策を実施することで、トコジラミからの被害を最小限に抑えましょう。
私たち駆除ザウルスでは、トコジラミによる被害状況を確認した後に適切な方法で駆除を行います。
薬剤だけでなく、薬剤を使う前に冷却や専用のバキュームで吸い取るので安心です。また、薬剤に耐性のあるトコジラミも駆除いたします。 トコジラミにお困りの方は、お気軽にご相談ください。