アライグマの足跡ってどんな感じ?大きさや形、対策方法など徹底解説
家の周りに足跡があると、アライグマが来たのかなと思うかもしれません。しかし、アライグマだけではなく、他の害獣も足跡を残すことがあります。
そのため、足跡の形や大きさをよく見て、どの害獣がいるのかを確かめることが重要です。
この記事では、アライグマの足跡や他の害獣の足跡の見分け方を解説します。害獣の種類に合わせて、できるだけ早く対応を始めましょう。
目次
アライグマとは?足跡の大きさや形
アライグマは、農作物や家畜に被害をもたらす厄介な外来生物です。
ハクビシンと外見が似ているため間違えやすいですが、足跡を確認すればその異なる部分を見分けることができます。
以下では、アライグマの足跡の形と大きさを解説しますので、見分ける際の参考にしてください。
そもそもアライグマとは?
アライグマはアライグマ科に分類され、森林や都市部など多様な環境に生息します。その可愛らしい外見に反して、気性は荒いため無闇に近づかないよう注意が必要です。
器用な手先を持ち、柵や屋根裏にも容易に侵入します。10cm未満の狭い隙間も突破するため、家屋に隙間が見つかれば迅速に補修が必要です。
アライグマの巧妙な侵入能力に備え、予防対策を行いましょう。
アライグマの足跡は人間の足に似ている
アライグマの足跡は驚くほど人間の足に似ています。親指と4本の指がくっついている明確な形状が特徴です。
対照的に、ハクビシンの足は指と掌が離れ、指は細長く、掌は小さく丸い形をしています。
アライグマの足跡はハクビシンよりも大きい
アライグマの足跡は、前足が約6cm×5.5cm、後ろ足が約6cm×7cmとハクビシンよりも大きく重厚です。
一方で、ハクビシンの足跡は前足が約4cm×3.5cm、後ろ足が約4cm×5cmと小型です。
このようにアライグマの方がハクビシンより大きくて重いため、足跡の大きさで見分けることができます。
アライグマの足跡に似た動物たち
アライグマはハクビシン、テン、アナグマなどと足跡が似ており混同されやすいです。
しかし、これらは異なる種類の動物であり、特にアライグマは農業や環境に害をもたらす厄介な存在。以下では、足跡を見て害獣を見極める方法を紹介します。
ハクビシンの足跡は細長い
ハクビシンは体長こそアライグマと同等ですが、体重は半分以下。そのため、足跡も小さくて細長い特徴があります。
前足のサイズ | 約4cm×4cm |
後足のサイズ | 約5cm×5cm |
特徴 | 指が細長い 爪が短い |
歩行時に前足と後足を離して歩くため、足跡は一列に並びます。ハクビシンの足跡のこの独特な形状を覚えて、見分けの手がかりにしましょう。
テンの足跡は丸い
テンはアライグマよりも小さく、可愛らしい姿勢が魅力です。体重は約1kgほどで、足跡も小さくて丸い印象があります。
前足のサイズ | 約3cm×3cm |
後足のサイズ | 約4cm×4cm |
特徴 | 太くて短い指 目立たない爪 |
5本指がありますが、指の間隔が狭く足跡は一つの円に見えます。また、飛び跳ねるように歩くため、足跡の間隔が広がっています。
イタチの足跡は小さい
イタチはアライグマよりも小さく、体重は約300gほど。前足と後足をずらして歩く特徴があり、足跡はジグザグに並んでいます。
前足のサイズ | 約2cm×2cm |
後足のサイズ | 約3cm×3cm |
特徴 | 指は細くて長い 爪は目立たない |
アナグマの足跡は大きい
アナグマはアライグマと同じぐらいの身体の長さを持ちながら、体重は2倍ほどあります。そのため、アライグマよりも大きな足跡を残します。
前足のサイズ | 約6cm×6cm |
後足のサイズ | 約8cm×8cm |
特徴 | 指は太くて長い 爪は長くて鋭い |
前足と後足を離して歩くため、足跡の左右の間隔は広く、力強い歩みを表しています。アナグマの足跡はその大きさで存在感を示します。
アライグマの存在を足跡以外で判断する方法
足跡だけでなく、他の痕跡も注意深く見ることでアライグマの存在を判断できます。
足跡以外の判別方法①物音・鳴き声
アライグマは夜行性で、夜になると活気づいて動き回ります。壁や屋根裏、木の上での音やアライグマ同士のけんか、鳴き声などを細心の注意を払って聞くことで、その存在を察知することができます。
アライグマの独特な高い鳴き声「クルルル」「キャー」「ギャー」や、威嚇時の「シャーシャー」は、犬や猫とは異なります。
夜中にそれらの音が聞こえれば、アライグマが近くにいる可能性が高まります。物音や鳴き声を通じてアライグマの動きを確認しましょう。
足跡以外の判別方法②地面の掘り返し・ゴミの散らかり
アライグマは手先が器用なため、地面を掘り返したりゴミ箱のふたを開けたり、ドアや窓を開けたりすることもできます。
アライグマの存在を示す確かな痕跡となり得るため、安全に注意しながら周囲の状況をチェックしてみましょう。
足跡以外の判別方法③尿・糞
アライグマの尿は強烈なニオイを発し、木や壁にかかることがよくあります。テリトリー主張の手段として使用され、黄色い尿によるシミが目立ちます。
また、アライグマの糞は直径2〜3cm、長さ5〜15cmほどの細長い形状をしており、雑食性ゆえに動物の骨や種子が混ざることがあります。
アライグマは一定の場所に糞を何度もするため、ため糞と呼ばれる大量の糞が見られることも。排泄物が頻繁に見つかる箇所にはアライグマのテリトリーが広がっている可能性が高いです。
アライグマの足跡を見つけたら早めの対策が必要な理由
害獣の足跡がアライグマであろうと他の動物であろうと、家の近くに害獣がいる場合は早めの対策が不可欠。その理由は以下の4つです。
糞尿で家の中が汚れる
アライグマは家の中に侵入し、糞尿を残すことで家屋を汚す可能性があります。
ノミやダニ、ゴキブリなどの害虫が寄生し、人間にも病気やアレルギーを引き起こすリスクも。家の中を清潔に保つためには、アライグマの侵入を防ぐ対策が不可欠です。
病気に感染する
アライグマは野生動物であるため、病原菌を保有している可能性があります。咬まれたり引っかかれたりすると、狂犬病や破傷風などの重篤な病気に感染する危険が潜んでいます。
病気を防ぐためには、アライグマとの接触を極力避けることが大切です。安全な生活環境を守るべく、慎重に行動しましょう。
騒音で睡眠が妨げられる
アライグマは夜行性の動物で、夜になると活発に動き回ります。屋根裏や壁の中での物音や威嚇の鳴き声は、人間の睡眠を妨げるためストレスの原因となります。
悪臭で家が臭くなる
アライグマは独特の獣臭を発し、また糞尿も不快な臭いがあります。中には強烈なニオイを発するアライグマもいます。
アライグマが放つ悪臭は家の中にこもる上に空気を悪くし、嗅覚や気分を損ないます。家を快適に保つためには、アライグマの悪臭を消す効果的な方法を取り入れましょう。
アライグマの足跡を見つけたらどうする?駆除方法を解説
日本の動物は鳥獣保護管理法や外来生物法で厳しく守られており、「許可なく動物を捕獲・駆除してはいけない」ことが規定されています。
動物の捕獲・駆除を行う場合は、所在地の市区町村で手続きが必要であり、法律を無視すると懲役や罰金の対象となります。
上記のことから、アライグマを駆除することは現実的ではないため、以下では追い出す方法についてご紹介します。
忌避剤でアライグマを遠ざける
アライグマの侵入を防ぐ手段として、忌避剤が効果的です。アライグマが嫌がる匂いや成分を放出し、遠ざける役割を果たします。既に侵入してしまった場合も、忌避剤を使用することでアライグマを追い出すことが可能です。
様々な形状の忌避剤が存在し、固形や粉状、スプレー、燻煙などがあります。特に、自然由来成分を使用したペットに害のない忌避剤も市場には豊富にあります。
環境に合ったものを選び、効果的な対策を行いましょう。手軽に用意できない場合は、木酢液、ハッカ油、クレゾール、石鹸液なども代用できます。
煙でアライグマを出て行かせる
アライグマを効果的に追い払う手段として、煙を利用する方法があります。閉鎖された空間で有効な「くん煙剤」は、加熱によりアライグマが嫌がる匂いを発散させます。
このくん煙剤は即効性があり、広範囲にわたって効果を発揮しますが、密閉された空間でないと効果が薄いことや、持続性が短いことがデメリットです。また、屋外での利用が難しいため、一時的な対策に適しています。
もう一つの方法として「獣よけ線香」があります。この線香は、唐辛子粉末が練り込まれており、通常の線香と同様の形状をしています。臭覚に敏感なアライグマに対して効果的で、屋外での使用に適しています。
超音波でアライグマを逃がす
アライグマを逃がす手段として、超音波を活用する方法があります。超音波はアライグマを含む害獣が苦手とするため、影響がなく安心して利用できます。
この方法は煙や匂いを使用するものよりも人間への影響がなく、騒音にもなりません。
超音波発生器は電池やソーラーで動作する仕様で、屋内外の適した場所に設置すればアライグマを遠ざけられます。アライグマの足跡を見つけたら、早めの超音波対策が重要です。
アライグマの足跡を見つけたら害獣駆除業者に相談しよう!
アライグマは外来生物であり、農業や環境に悪影響を及ぼす危険な害獣です。弊社は専門の害獣駆除業者で、アライグマを含むさまざまな害獣の駆除を行っています。
足跡を見て最適な対策をご提案し、素早く駆除作業を行います。無料の現地調査や見積りも行い、アフターケアも万全。アライグマだけでなく他の害獣の駆除もお任せください。
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