被害別のアライグマ対策 これで解決!
アライグマによる被害でお困りの方に。以下では屋根裏侵入や農作物被害など、状況別の効果的な対策方法を詳しく解説します。
法律に則った駆除方法や自分でできる予防策まで、実用的な情報をまとめました。

目次
アライグマと知らない間に同居しているかも
アライグマは民家の屋根裏が雨や風を避けられる安全な場所であるため、好んですみかとするケースがあります。
もともと自然界では木の穴や岩の隙間に住んでいるアライグマにとって、屋根裏は外敵に襲われるリスクも少ないだけでなく、断熱材のおかげで冬は暖かく夏も涼しいため、一年中快適に過ごせる理想的なすまいです。
もし屋根裏にアライグマが住んでいる場合、彼らが発する「クルルル」や「チルルル」という特徴的な鳴き声に気づくはずです。
またアライグマは体重が4〜8kgあるため「ドンドン」という足音が響きます。屋根裏からこのような変な音がしたらアライグマがいるかもしれません。
家の周りで足跡を見つけたら、アライグマかどうか確認できます。アライグマの足跡は赤ちゃんの手のひらに似ていて、5本の指と爪の跡がはっきり見えます。前足は約5cm、後ろ足は約7cmくらいの大きさです。雨上がりの泥や雪の上で足跡を探してみましょう。
アライグマが屋根裏に住んでいる場合のリスク
アライグマが屋根裏に住んでいる場合、奇妙な物音に対するストレスだけでなく、彼らがする糞尿が大きな問題となる可能性があります。
糞尿によって天井にシミができたり悪臭が発生したり、最悪の場合は天井が腐食して抜けることもあります。また断熱材が破られると、断熱効果が下がるだけでなく高額な修理費用がかかってしまうでしょう。
糞尿から発生する危険な感染症に罹患する可能性もあるため、アライグマを見つけたら早急に対処することが大切です。
屋根裏のアライグマを駆除する方法
屋根裏にアライグマがいることに気づいたら、すぐに駆除したいと思うかもしれません。
しかし一つ問題があります。それはアライグマが特定外来生物に指定されており、駆除には必ず自治体の許可が必要になります。
無許可で駆除すると「外来生物法」と「鳥獣保護管理法」に違反し、1年以下の懲役か100万円以下の罰金の可能性があります。
アライグマ駆除の正しい手順
捕獲許可をもらう
まず地域の自治体から正式な捕獲許可を得ましょう。
市町村役場で「有害鳥獣の捕獲許可」を申請してください。申請に必要な書類は自治体によって異なりますが、概ね以下の書類が必要です。
| 必要書類 | 説明 |
| 捕獲許可申請書 | 自治体が指定する正式な申請書類 |
| 捕獲理由を証明する書類 | 被害状況や捕獲の必要性を説明する資料 |
| 捕獲場所の図面 | アライグマが出没する場所や捕獲予定地点を示した図 |
| 捕獲方法の図面 | 使用する罠や捕獲方法の詳細を示した図 |
| 被害状況写真 | アライグマによる実際の被害を記録した写真 |
| 防除対策状況の写真/図面 | すでに実施している予防策の証明資料 |
申請手続きは複雑で専門知識が必要です。アライグマは危険な動物でもあるため、素人による捕獲はリスクが高くなります。
そのため、捕獲は専門業者への依頼が無難です。
捕獲する
許可が出たら、実際にアライグマを捕獲します。
捕獲方法には「手取り」「罠捕獲」がありますが、安全面を考えると罠を使う方法が一般的です。
一般的に捕獲に使われるのは金属製のケージ型箱罠で、「踏板式」と「釣り餌式」の2種類があります。
価格は5,000円程度の安いものから3万円程度の高性能なものまでありますが、自治体で箱罠を貸し出しているケースもあるので確認してみましょう。
ひとつ注意しなければならないのは、罠を使った野生動物の捕獲は原則として狩猟免許が必要で、免許がない場合は法律違反になる可能性があります。そのため、専門知識と経験を持つ害獣駆除業者に依頼するのが安全で確実といえるでしょう。
捕獲したアライグマを処分する
アライグマを捕獲した後の対応も法律で決められているため、捕獲者は責任を持って適切に処分する義務があります。処分方法にも厳しいルールがあり分で処分するのが不安な場合は、無理せず専門の害獣駆除業者に依頼するか、自治体に相談しましょう。
殺菌・消毒して侵入経路をふさぐ
アライグマを駆除できたら、巣を作っていた場所を徹底的に清掃し殺菌・消毒します。
糞尿や毛、食べ残しを放置すると家の構造が腐食したり、病気にかかったりする恐れがあります。特にレプトスピラ症やアライグマ回虫症などの感染症に注意が必要です。
清掃・消毒時はマスク、ゴーグル、ゴム手袋、長袖・長ズボンなどの防護具を着用し、次亜塩素酸ナトリウム系の消毒薬を使って丁寧に処理しましょう。
消毒処理が終わり次第、再びアライグマが侵入しないようすべての侵入経路をふさぎましょう。アライグマは体が柔軟で、直径10cm以下の隙間からも侵入できます。屋根の破損箇所、換気口、隙間などには、丈夫なステンレス製の金網や防獣ネットを使って対策してください。
アライグマが農作物を喰い荒らしている場合の対策
畑の農作物を喰い荒らしたり、家庭菜園の野菜を食い散らかすのがアライグマの被害の特徴でもあります。
ではどのような対策を取るべきなのでしょうか。
嫌いなにおいを撒く
アライグマは特定のにおいを嫌うため、忌避剤や木酢液を使うと効果的です。特に侵入初期段階での使用が効果的と言われています。
特に「ウルフピー」と呼ばれるオオカミのにおいを再現した製品は、アライグマが天敵を感じて近づかなくなります。設置が簡単で手間もかかりませんが、人間にも不快なにおいがするため、住宅近くでの使用には注意が必要です。
忌避剤には様々な形状があり、それぞれ使用場所や状況に合わせて選ぶことができます。置き型や小袋タイプ、煙が出るタイプ、ジェル状のもの、スプレータイプなど多様な製品が市販されており、農園や庭、屋根裏など様々な場所での使用に対応しています。
アライグマが嫌がるにおいには、オオカミの尿のにおいや、乾燥させたヒトデのにおいなどが特に効果的です。
電気柵や防護ネットを設置する
物理的な侵入防止対策として最も確実なのは、アニマルフェンスと電気柵を組み合わせて畑を完全に囲むことです。 アライグマは非常に器用で木登りが上手いため、普通のフェンスだけでは簡単によじ登られてしまい効果が限定的ですが、電気柵と組み合わせることで相乗効果を発揮し、ほぼ完全に侵入を防ぐことができます。
この方法は初期コストはかかりますが、長期的に見ると最も確実で経済的な対策です。
フェンスを選ぶ際、網目の大きさに注意が必要です。
アライグマは小さな隙間からも侵入できる能力を持っているため、フェンスの隙間から侵入されないよう、網目が細かく(5cm四方以下が理想的)、強度の高いものを選びましょう。
また、フェンスの下部は地面に対して外側に30cmほど折り曲げて設置すると、アライグマが掘って侵入するのを防ぐ効果があります。
電気柵を設置する際は、アライグマの習性に合わせた専用の設置方法があります。アライグマは低い位置と高い位置の両方を通る可能性があるため、地上から10〜15cm、30cm、60cmの3段階の高さに線を張ると効果的です。
また、アライグマ以外の動物(タヌキやイノシシなど)も一緒に対策したい場合は、それぞれの動物の習性に合わせた設置高さを組み合わせる必要があります。
設置後は安全面の配慮もお忘れなく。「電気柵使用中 さわると危険」などと書いた電気柵危険表示板を必ず設置し、人やペットが誤って触れないよう注意を促しましょう。
電気柵は法的にも設置に関する規則があるので、地域の条例に従って適切に設置することも忘れないようにしてください。
超音波装置を使う
動作センサー付きの超音波撃退器は動物が近づくと自動的に起動し、アライグマにとって不快な高周波超音波を発することで効果的に追い払います。 高性能なモデルには強力なLEDフラッシュライト機能が搭載されているものや、威嚇効果を高めるためのアラーム音が鳴るタイプもあり、夜間の活動が活発なアライグマに対して特に効果的です。
超音波装置には様々な種類がありますので、被害状況や使用環境で選ぶと良いでしょう。
人間の耳には全く聞こえない周波数帯のみを使用するタイプ、屋外での使用に適した完全防水仕様のもの、環境に配慮した太陽光パネルとニッケル水素電池が内蔵されていて長期間の電池交換が不要なエコタイプなど、設置場所や使用目的に応じた選択が可能です。最新モデルではスマートフォンと連携して遠隔操作ができるものも登場しています。
超音波装置は壁や障害物があると超音波が遮られてしまい効果が大幅に減少します。また、長期間同じ場所に設置していると、アライグマが超音波の不快さに徐々に慣れてしまい、効果が薄れる場合があります。定期的に設置場所を変えたり、他の対策と併用したりして効果の最大化を目指しましょう。
超音波装置の一部の製品はペットにも悪影響を与える可能性があり、特に犬や猫などの家庭ペットがいる場合は、ペットに配慮した周波数帯の製品を選ぶか、ペットが立ち入らない場所に限定して設置するなどの工夫が必要です。製品購入前には必ずペットへの影響について確認しましょう。
青色LEDライトを設置する
夜行性のアライグマは青色の光が苦手と言われており、畑の周りに青色LEDライトを設置すると効果的です。特にソーラー式のものは設置が簡単で、電源も不要なので便利です。他の対策と組み合わせるとさらに効果的です。
アライグマ対策を自分で行うメリットとリスク
アライグマは見た目が可愛いので自分でも対処できると思うかもしれませんが、素人が行う駆除には多くの危険が伴います。あくまで彼らは野生動物であり、適切な駆除には専門知識と技術、そして適切な装備が必要です。

ケガや感染症のリスク
アライグマは危険を感じたり追い詰められたりすると、攻撃的になります。
鋭い爪や強い歯で激しく抵抗するため、捕獲しようとすると噛み傷や引っかき傷を負うことがあります。特に顔や手を攻撃されると重大なケガにつながってしまうかもしれません。
またケガだけでなく、アライグマが保有している可能性がある様々な感染症や寄生虫に感染し、健康被害を引き起こすリスクも忘れてはいけません。
以下のような感染症に罹る可能性があります。
・レプトスピラ症 アライグマの尿から感染する細菌感染症です。高熱、頭痛、筋肉痛などインフルエンザのような症状が出ます。適切な治療をしないと重症化し、腎不全や肝不全など命に関わる合併症を引き起こすことがあります。
・アライグマ糞線虫症 アライグマの糞に含まれる寄生虫の卵から感染します。この寄生虫は人間の脳や脊髄に入り込み、頭痛、めまい、嘔吐、視力障害、麻痺などの症状を引き起こします。重症化すると永続的な神経障害や命の危険もあります。
法律違反のリスク
アライグマは「特定外来生物法」で特定外来生物に指定されており、取り扱いには厳しい規制があります。許可なく捕獲や駆除をすると、特定外来生物法や「鳥獣保護管理法」に違反する可能性があり、法的な処罰を受けることがあります。
また不適切な方法でアライグマを追い出して傷つけてしまうと、悪質な場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されることもあります。
再侵入のリスク
害獣駆除経験のまったくない、あるいは経験の浅い方による駆除は一時的な対処になりがちです。アライグマの生態や習性を十分に理解していないため、侵入経路の特定や根本的な対策が難しくなります。
表面的な対処だけでは、同じ問題が繰り返し起こる可能性が高くなるため、プロの駆除業者による適切な調査と対策が必要です。
まとめ
ここまでアライグマの対策について家屋、畑への被害を抑える方法を紹介してきました。
アライグマの身体は猫より少し大きいくらいですが、その凶暴さと力強さはさすが野生動物といった感があり、知識や道具がない方が捕獲しようとするのは大変危険です。
アライグマの痕跡を見つけたら、自分でどうにかしようとせずにプロの駆除業者に相談しましょう。
害獣駆除でお悩みの方は駆除ザウルスへご相談ください。



