もし家の中でトコジラミを見つけたら 対処方法を解説
もしかして、トコジラミ??
家の中で小さな虫を発見して、それがトコジラミなのかどうか不安に感じていませんか?
トコジラミについての知識がなければほかの虫と区別することはそもそもできませんし、見た目が似ている虫もいるためトコジラミの特徴を抑えておく必要があります。
この記事では、トコジラミの見分け方と対策について詳しく解説します。
目次
トコジラミを見つけたらどうする?
もし、見つけた虫がトコジラミで間違いないという確信があるという場合、その死骸や写真を撮影しておくことが大切です。
次に行うべきは、専門家に確認をしてもらうこと。刺されたかゆみで医療機関を訪れたなら医師に虫を見せるのも良いですし、害虫駆除業者に確認してもらいトコジラミなのかそうでないのかを判断してもらうのも良いでしょう。
診断の結果、虫がトコジラミであればすぐに対策を取ることができ、被害も最小限にとどめられます。
トコジラミとほかの虫を区別する方法
トコジラミとほかの生き物の違い一覧
特徴 | トコジラミ | ダニ | シラミ | トビムシ |
分類 | 昆虫、半翅目 | 節足動物、鋏角亜門 | 昆虫、シラミ目 | 昆虫 |
大きさ | 5~8㎜ | 非常に小さく、肉眼で見にくい | 種類によるが一般的に肉眼で見える | 小型 |
生息場所 | ベッド、マットレス、家具の隙間など | 植物の残骸や動物の死骸、ハウスダストの原因となるチリダニやイエダニなど | 人間や動物の体毛や衣類 | 土壌や湿った場所、浴室やキッチンなど |
食性 | 吸血性、人間や動物の血を吸う | 種類によるが一部は吸血性、多くは植物の残骸や動物の死骸を食べる | 吸血性、人間や動物の血を吸う | 植物の残骸や菌類を食べる |
活動時間 | 主に夜行性 | 種類による | 常に宿主の体に寄生しているため、昼夜を問わず痒みを感じる | 昼夜問わず活動 |
健康被害 | 刺された際に一時的な痒みを感じることが少なく、数日後に赤い発疹や痒みが現れることが多い | 痒みやアレルギー症状が主なもの | 痒みを引き起こすことが特徴 | 無害 |
その他特徴 | 茶褐色で、平らな楕円形をしている。吸血後には腹部が膨らんで長くなる | ハウスダストの原因となる | 頭髪に寄生するアタマジラミ、衣類に寄生するコロモジラミ、陰部に寄生するケジラミが存在 | 小さくて白っぽく、跳躍力が高い |
それではトコジラミとほかの生き物の違いを詳しく見ていきましょう。
トコジラミとダニの違い
トコジラミは昆虫で、半翅目に分類されます。成虫は茶褐色で、平らな楕円形をしています。通常、5~8㎜の大きさで、吸血後には腹部が膨らんで長くなります。
主に夜行性で、ベッドやマットレス、家具の隙間などに隠れます。吸血性で、人間や動物の血を吸って生きます。
一方、ダニはクモやサソリの仲間であり、節足動物の鋏角亜門に属します。
ダニは非常に小さく、肉眼で見るのが難しいことが多のが大きな特徴です。
ダニには多種多様な種類がいて、一部は吸血性ですが、多くは植物の残骸や動物の死骸を食べます。ハウスダストの原因となるチリダニや、動物に寄生するイエダニなどが一般的です。
ダニの被害は痒みやアレルギー症状が主なもので、トコジラミのように目に見える痕跡を残すことはあまりありません。
トコジラミとシラミの違い
シラミはシラミ目に属し、主に人間や動物の体毛や衣類に寄生します。人間の害となるシラミには頭髪に寄生するアタマジラミ、衣類に寄生するコロモジラミ、そして陰部に寄生するケジラミの3種類があります。
これらは皮膚を刺して血を吸い、痒みを引き起こすのが大きな特徴です。シラミは常に宿主の体に寄生しているため、トコジラミとは異なり、昼夜を問わず刺されるため、日常的に痒みを感じることがあります。
トコジラミとトビムシの違い
トビムシは土壌や湿った場所に生息する小型の昆虫で、植物の残骸や菌類を食べます。
トビムシは人間に対して無害で、吸血することはありません。見た目は小さくて白っぽく、跳躍力が高いことが特徴です。湿気の多い場所でよく見られるため、浴室やキッチンなどに現れることがあります。
トコジラミとほかの虫を区別する方法
トコジラミを正確に区別するためには、以下のポイントを押さえることが重要です
1. 外見
トコジラミは茶褐色で、成虫は5~8㎜の大きさです。平らな楕円形で、吸血後には腹部が膨らんで長くなります。ダニは非常に小さく、肉眼で見えにくいことが多いですが、シラミは体毛や衣類に寄生し、トビムシは白っぽく小さな体で跳躍力が高いです。
2. 行動
トコジラミは夜行性で、暗く狭い場所に潜むことが多いです。吸血後にはすぐに隠れ家に戻るため、日中は見つけにくいのが特徴です。
シラミは常に宿主の体に寄生し、昼夜を問わず痒みを引き起こします。トビムシは湿気の多い場所で活動し、人間に害を与えることはありません。
3. 生息場所
トコジラミはベッドやマットレス、家具の隙間などに生息し、吸血のために人間の近くにいます。ダニは家庭内のホコリやペットの毛に生息し、シラミは体毛や衣類に寄生します。トビムシは湿った場所に生息し、土壌や植物の残骸を食べます。
4. 症状と被害
トコジラミに刺された場合、数日後に赤い発疹や痒みが現れることが多いです。
シラミは即時に痒みを引き起こし、ダニもアレルギー症状を引き起こすことがあります。
トビムシは人間に直接的な害を与えないため、特に症状はありません。ただし増えすぎると、死骸によってハウスダスト症候群に陥る可能性があります。
これらの特徴を把握しトコジラミと他の虫を正確に区別して、適切な対策を講じましょう。
トコジラミを発見!時系列でわかる対処方法
トコジラミを見つけた場合、まず何をすべきか。対処方法を時系列追っていきましょう。
1. 被害箇所の確認
まず初めに、トコジラミが潜んでいる場所を徹底的に確認します。特にベッドやマットレス、枕、シーツ、カーペット、家具の隙間、壁の裂け目や電気コンセント周りなど、暗くて狭い場所を重点的に調べます。
トコジラミの痕跡としては、小さな黒い点(糞)、血の跡、抜け殻などがあり、これらを見つけた場合、トコジラミがいる可能性が高いです。
2. 周辺の掃除
被害箇所を確認したら、まず周辺を徹底的に掃除します。
特に布団を敷く場所の畳やじゅうたんをめくって確認し、ふん跡や生虫がいないかをチェックします。特に頭側の部分や壁と接している部分を確認しましょう。
掃除機でしっかりと吸い取り、掃除機の袋やフィルターはすぐに処分します。卵が残っていると再び増えていくため、徹底的に取り除きます。
3. 家具の移動
駆除作業前に、移動が可能な家具や調度品を移動させます。ふん跡や生虫が多い家具は廃棄するか、徹底した除去作業を行います。
例えば、ベッドフレームやヘッドボード、ナイトスタンドなども注意深くチェックし、必要ならば分解して掃除します。移動させた家具も、トコジラミが他の場所に移動しないようにする必要があります。
4. 殺虫処理
生息が確認された隙間に殺虫剤を定点的に注入します。トコジラミは接触耐性があるため、確実に殺虫剤がかかるようにします。
市販のトコジラミ専用の殺虫剤を使用するか、専門の害虫駆除業者に依頼するのがベターです。
5. 熱処理
殺虫剤を使いたくない場合や使えない環境では、ヘアドライヤーやスチームクリーナーを使ってすき間に熱風を送り込みます。その後、掃除機で吸い取り掃除を行いましょう。
トコジラミは暑さに弱いため、熱を利用した方法が効果的です。
また、布団や衣類などは高温の乾燥機にかけるか、熱湯で洗濯することで、トコジラミとその卵を確実に駆除できます。
6. 再発防止のための環境整備
駆除後も再発防止のために、定期的な掃除や洗濯を行います。特にベッド周りは清潔に保ち、汚れやホコリがたまりにくい環境を作ってください。
ベッドやマットレスにはカバーをかけ、隙間を作らないようにします。また、家具や壁の隙間をシーリング材で埋めるなど、トコジラミが隠れる場所を減らします。
7. 継続的な観察と駆除
完全に駆除するには通常2~3か月かかりますので、継続的に観察し、必要に応じて駆除作業を続けます。特に初期段階での再発を防ぐために、定期的なチェックと掃除を怠らないようにします。
トコジラミの生息が確認された場合は、再度上記の対処方法を繰り返し、徹底的に駆除してください。
自分で行う?業者に依頼する?
トコジラミの駆除は自分で行うべきか、業者に依頼すべきか。
双方のメリットを紹介します。
自分で行うメリット
コストが安い
業者に依頼するよりも初期投資費用は安く済みます。
市販の殺虫剤の購入以外、掃除機、熱処理用の機器などもともと自宅にある道具を利用すれば問題ありません。
いつでも駆除できる
自分や家族のスケジュールに合わせて駆除作業を行えるのも利点です。忙しい日常の中でも、自分のペースで駆除を進めることができます。
経験が積める
自分で駆除作業を行うことで、害虫駆除の知識や技術が身につくかもしれません。将来同じような害虫被害にあった場合にこの経験が役立つでしょう。
業者に依頼するメリット
専門的な知識と技術
プロフェッショナルが対応するため、駆除の成功率が高いのが大きなメリットです。業者は最新の駆除技術や効果的な薬剤を使用するため、自分で行うよりも確実な駆除が期待できるでしょう。
手間がかからない
業者が全ての作業を行うため、自分で行う場合の準備や駆除の時間を節約できます。
迅速な対応
業者は効率的に作業を行うため、早期に問題を解決できる可能性が大きいです。また素人が対応するよりも短期間で駆除が完了します。
アフターケア
多くの業者は駆除後の再発防止策や定期的なチェックサービスを提供していて、再発時のフォローアップも期待できます。
参考:トコジラミの駆除を自分で行うVS業者に依頼する
比較表
項目 | 自分で行う場合 | 業者に依頼する場合 |
コスト | 低い:市販の道具を購入するのみ | 高い:専門的なサービス料金が発生 |
駆除の成功率 | 低い:知識不足や方法の誤りがリスク | 高い:専門的な技術と知識による確実な駆除 |
手間 | 高い:自分で全ての作業を行う | 低い:業者が全て対応 |
必要な知識と技術 | 高い:トコジラミの生態や習性の理解が必要 | 低い:業者に全て任せることができる |
期間 | 長くなることが多い:再発防止策も自分で行う | 短期間で完了:業者の効率的な作業 |
スケジュール調整 | 必要なし:自分のペースで行える | 業者との調整が必要:希望日に依頼できないことも有 |
まとめ
トコジラミを見つけたら、早めに対処するのがベストです。
専門の害虫駆除業者を利用することで効果的かつ、完全な駆除が期待できる点で、最善の方法です。
信頼できる業者に依頼できれば駆除後のアフターケアも充実しているため、再発防止も期待でき、結果的にコストも安くなるでしょう。
トコジラミの問題を早期に解決するために、信頼できる業者を選び、安心して任せることをお勧めします。