天井裏に侵入しやすい動物6種 追い出す方法と見分け方を解説
天井裏はハクビシンやイタチなどの動物が住み着きやすい場所のひとつです。
この記事では天井裏に侵入することの多い動物の特徴や、自分たちでできる駆除方法について解説しています。
目次
天井裏に何かいる?こんな現象が起きたら要注意
天井裏に動物がひそんでいる場合、どのように見分けたら良いのでしょうか。
ここでは、室内や家の外からチェックできる特徴的なポイントを4つご紹介します。
何かがいるような気配や音がする
ネズミやコウモリのような小さな生き物でも、動物がいる気配というのは意外と目立つものです。足音や木材が擦れる音、鳴き声などがしないか耳をすませてみましょう。
多くの動物は夜行性なので、夜になると動きが活発になる傾向があります。夜、静かな環境で確認してみることをおすすめします。
天井にたわみやシミが出ている
天井裏に動物が侵入している場合、排泄物が堆積している可能性があります。水分がしみこんで色が変わっていたり、天井板に撓みや歪みが出ていないか確認が必要です。
獣の臭いがする
動物が侵入している部屋は、排泄物や体臭が漂っていることがあります。天井周辺で特有の強烈な悪臭が漂っている場合、屋根裏に動物がいる可能性が高まります。
近隣で農作物への被害が出ている
多くの動物は、近くにエサ場がある場所に寝ぐらを作る傾向があります。
家庭菜園や近隣の畑などに食害が発生している場合、動物の寝ぐらが近くにあるかもしれません。
動物が侵入しやすいのはこんな場所
天井裏に侵入した動物を追い出すには、侵入ルートを特定することが大切です。いくら追い出しの対策をとっても、侵入ルートが生きていたら再度侵入される可能性が高くなってしまいます。
天井裏に動物が侵入しやすいのは、以下のような場所です。
・屋根裏の通気口
・換気扇のすき間
・排水管
・電柱の引き込み口
・壁の破損部分や亀裂
体の小さい動物は「こんな場所に?」と思うような隙間から侵入してきます。動物の侵入が疑われる場合は、家中をくまなくチェックしましょう。
天井裏に侵入しやすい動物6種
いわゆる害獣といわれる動物のなかには、家屋に住み着いてさまざまな被害を与えるものも少なくありません。
ここではそのなかでも特に見かけることが多い、6種の動物について解説しています。
①ハクビシン
ハクビシンは全長90~130cm程度で、大阪府と鳥取県、大分県、沖縄県を除いた43都道府県に生息しています。かわいらしい外見に反して、家屋への被害が大きい害獣のひとつです。
警戒心が強いだけでなく記憶力も良いため、一度安全だと判断した場所で毎年巣作りをすることもあります。
一か所でフンや尿をする「ためフン」という習性があり、侵入に気づいた時点で被害が広がっているケースも少なくありません。
害獣のなかではフンの臭いは少ないほうですが、その分、尿の臭いは強烈です。鳥獣保護法により駆除には許可が必要です。
②ネズミ
ネズミは全国的に広く生息していますが、天井裏に侵入することが多いのはハツカネズミ、クマネズミ、ドブネズミなどです。体長は種類によって差が大きく、ハツカネズミで約10~20cm程度、ドブネズミのなかには45cmを超える個体もいます。
フン尿の被害にくわえて、歯を研ぐために硬い建材をかじり、梁や柱をボロボロにしてしまうことも。
他の動物にくらべて身体は小さいですが繁殖力が非常に高く、一度住み着かれるとあっという間に増えてしまうのも特徴です。
③イタチ
イタチは全国的に広く生息しており、体長は20~40cmほどで細長い体形をしています。2キロに満たない小柄な動物ですが、肉食で獰猛な性質です。
イタチの特徴はなんといっても強烈なフンの悪臭です。肉食のイタチは草食メインの動物に比べ、フンの臭いが非常に強いです。さらにイタチは一か所でフン尿をする「ためフン」の習性があるので、天井裏に侵入されると甚大な被害が出てしまう可能性があります。
夜中に走り回る騒音被害もありますが、鳥獣保護法の対象になっているため、駆除には許可が必要です。
④アライグマ
アライグマは、近年急速に生息地を増やしている動物です。体長は40~60cm程度で、夜だけでなく昼にも行動するという特徴があります。
かわいらしい外見をしていますが肉食で気が荒いため、自分より大きな相手にも飛びかかってくることがあります。見つけても不用意に手を出さないようにしましょう。
屋根裏に巣を作ってフンや尿をまき散らすだけでなく、ペットや家畜を襲うことでも知られていますが、鳥獣保護法の対象になっているため、捕獲や駆除は制限されています。
⑤タヌキ
昔話によく出てくるタヌキも、天井裏に住み着くことがあります。体長は60~80cm、非常に憶病で繊細な性質の動物です。
ためフンの習性があるため、天井裏に住み着かれると悪臭や家屋への被害が拡大してしまうことも。農作物への被害も報告されています。
タヌキも鳥獣保護法の対象になっているため、捕獲や駆除は制限されています。
⑥コウモリ
全国的に広く生息しているコウモリですが、天井裏に侵入するのはアブラコウモリと呼ばれる小型のコウモリです。
小柄なうえに非常に身体が柔らかいので、1~2cmのすき間があればそこから屋内に潜り込んで巣を作ってしまいます。
たくさんの害虫を食べてくれるという面もありますが、コウモリはさまざまな疫病の媒介者であることも知られています。見つけ次第追い出す方法を考えることが大切です。
コウモリも鳥獣保護法の対象になっているため、捕獲や駆除は制限されています。
それぞれの動物の特徴
性質 | フンの特徴 | 鳥獣保護法 | |
ハクビシン | 基本的には臆病 | 丸くて植物の種子が混ざっている | 対象 |
ネズミ(クマネズミ) | 警戒心が強い | 細長くぽろぽろしている | 対象外 |
イタチ | 獰猛 | 水分が多く非常に臭い | 対象 |
アライグマ | 獰猛 | 動物の骨や種子が混ざっている | 対象 |
タヌキ | 非常に憶病 | 楕円形で種子や動物の骨が混ざっている | 対象 |
コウモリ | 警戒心が強い | 細長くパサパサしている | 対象 |
天井裏に動物が住み着くことで起きる被害
天井裏に動物が住み着くと、家屋や人体に多大な被害が生じます。ここではその被害の一部を5つの項目にまとめました。
騒音
天井裏が動物の寝ぐらになると、鳴き声や足音が階下まで響いてしまいます。特にこれらの動物の多くは夜行性で、暗くなってから活動することも少なくありません。夜な夜な騒音が響いて、寝ていられないという相談も多く耳にしました。
自分たちの生活空間に侵入者がいて、常にガサガサ音がしているという状態は思った以上にストレスが溜まるものです。小動物といっても騒音被害は侮れないといえるでしょう。
家屋の損傷
天井裏に住み着いた動物はその場で大量のフンや尿をします。それらが建材を汚染・腐敗させると家屋に甚大な被害が出てしまいます。
また、ネズミのように木材をかじる動物やハクビシンのように断熱材を引きずり出して巣材にしてしまう動物が住み着くことで、家屋の耐久性や安全性に大きな問題が出てくる可能性も考えられます。
動物が配線に尿をかけたり、嚙みちぎることで生じる火災の問題もあります。害獣が原因で起きる火災のなかには、保険金の支払対象外になった事例も過去にありました。近隣へも多大な迷惑をかけることになるので、注意が必要です。
健康被害
天井裏に住み着く動物たちはノミやダニ、さまざまな病原菌を媒介することで知られています。動物に直接触ることがなくても、乾燥したフンやゴミが天井裏から室内にこぼれ落ちることで、人間の居住スペースを汚染してしまいます。
特に抵抗力の弱い高齢者やお子さん、ペットが動物の媒介する感染症にかかると重症化することもあります。天井裏に動物が侵入していることに気づいたら、早急に対処することが必要です。
悪臭
天井裏に住み着いた動物たちは、フンや尿をまき散らします。長時間放置された排泄物は不快な悪臭を放ち、周囲の環境に悪影響を及ぼす可能性があります。特にイタチなど肉食の動物はフンの臭いがきつく、通常の清掃では臭いが根絶できないケースも。
フンや尿だけでなく動物自身の体臭も混ざった凄まじい悪臭が漂ってきて、ようやく被害に気付いたという事例もあります。動物による被害のなかでも特にダメージが大きいものといえるでしょう。
農作物への被害
天井裏に侵入する動物は、近くの家庭菜園や農地をエサ場にしていることがあります。自分の家の天井裏に動物が侵入して寝ぐらにすることで、他の家や畑が被害に遭ってしまうこともあるのです。
近隣で農作物の食害が出たという噂を聞いたら、自分の家に侵入されていないかチェックすることをおすすめします。
天井裏に侵入した動物を追い出す方法
天井裏に動物が侵入しているサインがある。家に入っていく動物の姿を見かけたという場合、早急に対策を取らなくてはいけません。ここでは、天井裏に侵入した動物を追い出す方法について解説しています。
侵入経路をふさぐ
屋根裏に侵入するのを防ぐには、侵入経路をふさぐことが最も重要です。数センチのすき間でも小動物にとっては充分なスペースです。以下の場所を重点的にチェックしましょう。
・屋根裏の通気口
・換気扇のすき間
・排水管
・電柱の引き込み口
・壁の破損部分や亀裂
ホームセンターなどで販売されている金網や害獣侵入防止用のカバー、穴埋めパテなどを使って徹底的に侵入口をふさぐようにします。
忌避剤や超音波発生器を使う
天井裏の動物を追い出すには、忌避剤や超音波発生器を使うのも効果的です。動物が侵入しやすい場所に忌避剤や超音波発生器を設置すると、動物はその場所を嫌って出ていきます。
効果に個体差があることや、忌避剤がペットにとって良くない成分を含んでいるケースもあるので注意が必要です。
ライトを仕掛ける
夜行性のイタチなど、多くの野生動物は強い光を嫌います。ホームセンターなどで販売されている害獣用の撃退ライトを使うのも有効です。
ただしフンや尿で汚染が進んでいる場合や、獰猛なアライグマが子育てをしている場合は不用意に天井裏へ入るのは避けることをおすすめします。
駆除アイテムを使う
ネズミのように鳥獣保護法の対象にならない動物は、粘着シートや捕獲器などの罠を設置して駆除することが可能です。
ただし、自分で動物を駆除するというのは非常に難易度が高いものです。罠を自力で設置できるか、死体の処理までできるか慎重に検討することをおすすめします。
害獣駆除と予防はプロにまかせるのがおすすめ
天井裏に侵入した動物の駆除は、捕まえて終わりというわけではありません。害獣駆除の基本は、追い出して二度と家に入ってこないようにすることです。そのためには侵入経路を的確にふさぐなど、動物にとって侵入するメリットのない家にすることが大切です。
家屋の害獣追い出しは、きちんと対策を取れば効果が長持ちします。自力で試行錯誤するよりも、プロの害獣駆除業者に依頼したほうがコストパフォーマンスが高いケースも少なくありません。
害獣ザウルスは、天井裏に侵入した動物に関するご相談を全国で受け付けております。お客様のご予算やご事情に応じて最適な対策方法をご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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