コウモリが家に入ってきたらどうする?すぐに行うべき対処方法
この記事では、家に住みついたコウモリを安全かつ効果的に追い出す方法について解説します。
手のひらサイズで目もつぶらなので、人によっては「可愛い」印象を抱く方もいるかもしれませんが、家に飛来した個体を放っておくと健康被害や衛生問題を引き起こす可能性があるため、早急な対策が必要です。
具体的な追い出し方や注意点について詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
コウモリが家に入ってきた!?いったいどこから?
コウモリの侵入経路 | 説明 |
天井や屋根の隙間 | コウモリが頻繁に利用する侵入経路。放置すると再度侵入される可能性が高い。 |
換気扇 | 換気口から侵入し、屋根裏などに巣を作ることがある。 |
通風孔 | 通風のための穴を通じて屋内に侵入することがある。 |
エアコンのホース | エアコンの配管などの隙間を通じて侵入することがある。 |
コウモリは種類によっては非常に小さく、また身体を小さく折りたためるため、小さなすき間などから容易に家屋に浸入してきます。
では家のどこが侵入口になりえるのか、見ていきましょう。
1.屋根裏や軒下の隙間
屋根や軒下の小さな隙間は有力な侵入ポイントです。
特に築年数が経過している住宅では、瓦のズレや板金の劣化などによって隙間ができやすくなっており、このような場所は彼らにとって安全な隠れ家となります。
一度侵入すると繁殖スペースとして利用されることが多いです。
2.換気扇や通風孔
換気扇や通風孔は外部と内部をつなぐための連絡口で、ここからもコウモリの侵入が多くなっています。
特に網やカバーが劣化していたり、取り付けられていなかったりすると容易に入ってこれます。
また、換気扇を利用している間は風圧で侵入を防げる場合もありますが、使用していないときは無防備になるため、注意が必要です。
3.エアコンのホース
エアコンの配管用ホースの隙間から侵入するケースもあります。
エアコンの配管は家の外部と内部をつなぐ経路となり、ホースの周りにできた隙間が侵入口となります。
特に外部に設置されたカバーやパテが劣化している場合、コウモリがその隙間を見つけて侵入してくることがあります。
4.窓やドアの隙間
しっかり閉めていない窓やドアの隙間から入ってくるケースもあります。
特に網戸の破れや、窓のサッシ部分にできた小さな隙間が侵入経路です。また、夜間に窓を開けていると、光に誘われて入ってくることもあります。
5.煙突や排気口
煙突や排気口も侵入経路の一つで、特に冬場など暖かい場所を求めて入ってくる場合があります。
煙突は寒さをしのげる場所になるので、コウモリにとって魅力的な場所です。
また、煙突だけでなく排気口も温かい空気が出るため、寒い季節には有力な侵入経路になります。こうしたポイントにはカバーを取り付けて侵入を防げるので忘れずにやっておきましょう。
Aさんの体験談
コウモリの家屋への侵入について、よくある事例を一つ紹介します。
とある都道府県の中心都市から10キロメートル離れた郊外の街に住むAさん。
築30年と比較的古い戸建て住宅に家族3人で暮らしていました。
その地域では田畑が残り、雑木林や空地なども転々とするいわゆる郊外の田舎といったのどかな雰囲気で、コウモリの飛来は子どものころから日常的に見ていたそう。
ただ最近は2階のベランダで洗濯物を干していると、細長い黒色のフンらしきものが点々としていることがあり、ネズミにしては細長いし、何のフンだろうかと気になっていたそうです。
そして梅雨が明けた7月の終わり、その犯人がどうやらコウモリらしいということに気づいたのは、暑さでバテたのか、ベランダで手のひらよりも小さいコウモリが倒れてけいれんを起こしていたのを見つけたときでした。
そしてコウモリが自分の家を寝床にしていると確信に変わったのは、Aさんのご近所さんであるCさんの証言でした。
朝の井戸端会議でCさんと話していたAさん。Cさんが2階の部屋からAさんのベランダの方をたまたま見ていた時、コウモリがAさん宅の2階の壁に張り付き、そのまま壁沿いを歩きながら屋根とのすき間に消えていったのを見たそう。
ええ??自分の家の屋根裏を寝床にされている可能性に恐怖を隠せないAさんでしたが…。
屋根裏を調査した結果、Aさんが懸念した通りの光景が広がっていたのです。
このように、人間が気が付かない間にコウモリが侵入し、コロニーを作っているケースは少なくありません。
なぜコウモリは家に入ってくるの?生態から原因を解説
侵入を防ぐためにも彼らの生態について少し理解しておきましょう。
コウモリは夜行性の動物で、昼間は暗くて狭い場所に隠れ、夜になると活動を始めます。
彼らは昆虫を主な食料とし、自分の住処を中心に広範囲を飛び回ります。
彼らは超音波を使って周囲の状況を把握し、障害物を避けながら飛行できるほかの動物にない能力を持っています。
そしてコウモリが家に入ってくる主な理由は以下の3点です。
1.住処を探している
コウモリは昼間に休むための安全で暗い場所を求めます。屋根裏や壁の隙間など、家の中の暗くて狭い場所が彼らにとって理想的な住処です。
2.餌を求めている
家の周辺に昆虫が多い場合、コウモリはその餌を求めて近くにやってきます。特に家に明かりが灯っていると、その光に集まる昆虫を追いかけてコウモリも寄ってきます。
3.季節的な移動
特定の季節になると、コウモリは繁殖や冬眠のために新しい場所を探すことがあります。その際に家の中を住処とする群れも出てくるのです。
以上はおおまかな理由ですが、細かく見ていくとコウモリが侵入する理由は実に多様です。
理由 | 説明 |
食料の探索 | コウモリは昆虫を主食としており、家の周辺に昆虫が多いと侵入してくる |
暖かい場所を求めて | コウモリは寒さに弱いため、暖かい場所を求めて家の中に入ってくる |
巣作りのため | 安全で静かな場所を求めて、屋根裏や壁の隙間に巣を作る |
子育てのため | 子供を育てるのに適した場所として、家の屋根裏や壁の隙間を選ぶ |
迷い込んだ場合 | 夜間に飛んでいる最中に、明かりに引き寄せられて誤って家の中に入り込む |
隙間がある場合 | 家の構造に隙間があると、コウモリが入り込むことがある |
冬眠場所を探している場合 | 寒い季節を乗り越えるために、安全で暖かい冬眠場所として家を選ぶ |
外敵からの避難 | 捕食者から逃れるために、安全で隠れやすい場所として家の中に逃げ込む |
環境の変化 | 自然環境の変化や都市化によって、従来の生息地が失われたため、新たな生息地として人の家に入り込む |
これらの理由から、コウモリは家に入ってくることがあります。コウモリが家に入ってきた場合は、適切な対策を講じることが重要です。
コウモリが家に入ってきたら行うべき対処法
コウモリが家に侵入しているという事実を知ったとき、驚きや不安を感じるかもしれません。
コウモリは時には幸運の象徴と言われる一方で、実際には健康や衛生面でのリスクを伴うこともあります。
以下ではコウモリが家に入った際に行うべき対処法を紹介します。
対処法1.撃退スプレーを使用する
コウモリ専用の撃退スプレーを使用することで、効果的に追い出すことができます。
市販されているコウモリ撃退スプレーは、彼らが嫌がる成分を含んでおり、直接噴霧することでコウモリを追い払うことができます。
使用する際は必ず説明書をよく読み、窓を開けて換気をしながら行うようにしましょう。
スプレーを使用する際は、コウモリに直接かからないように注意し、人やペットに害が及ばないように配慮してください。
対処法2.燻煙剤を使用する
燻煙剤を使用して彼らを追い出す方法も有効です。
燻煙剤は煙を発生させ、その煙がコウモリの住処に充満することで、コウモリを不快にして追い出すことができます。
燻煙剤を使用する際は、火気に十分注意し、使用方法を守りましょう。特に密閉された空間で使用する場合は、換気をしっかり行い、人やペットがいない状態で使用する必要があります。
また、燻煙剤を使用した後は、コウモリが再び戻ってこないように侵入経路をしっかりと塞ぎましょう。
対処法3.超音波発生装置を使用する
超音波発生装置を設置することで、効果的に追い出すことができます。
コウモリは特定の周波数の音を嫌うため、超音波発生装置を設置することで、彼らが居心地の悪い環境を作り出す装置です。
市販されている超音波発生装置は、コンセントに差し込むだけで簡単に使用できるものが多く、長期間にわたって効果を発揮します。
設置する場所は、コウモリがよく出没する場所や侵入経路となる場所が理想的です。超音波発生装置は人やペットには影響がないため、安全に使用することができます。
家に入ってきたコウモリを放置するとどうなる?
項目 | 詳細 |
糞による被害 | 天井や壁に染み出したり、悪臭が発生する可能性がある。 |
ノミ・ダニの問題 | コウモリの体に付着しているノミやダニが増殖し、アレルギーや皮膚炎の原因になる。 |
病原菌のリスク | コウモリの糞にはカビ菌や病原菌が含まれており、健康被害を引き起こす可能性がある。 |
法律的な問題 | 無許可で駆除すると鳥獣保護法に違反し、最大で一年以下の懲役または100万円以下の罰金刑が科される。 |
アレルギーのリスク | 特にアレルギー体質の人や小さい子供に対して、アレルギー発症のリスクが高まる。 |
その他の害獣の誘引 | コウモリの糞が他の害獣を引き寄せる原因になる。 |
コウモリが家に侵入した場合、そのまま放置しておくと様々な問題が発生する可能性があります。彼らの糞を通じて家に被害をもたらし、ノミやダニのアレルギーの原因ともなるため、早急な対策が必要です。
影響① コウモリの糞による被害
コウモリの糞は小さく細かいですが大量に集まることで非常に強い臭いを放ち、家の中の空気を悪化させる原因となります。
また、糞がたまることでカビが発生しやすくなり、建材の劣化も進むことも。
加えてコウモリの糞には病原菌が含まれていることがあり、ウイルス感染など思わぬ健康被害を引き起こすリスクもあります。
影響② ノミやダニアレルギーの原因
コウモリが住み着くと、その体についたノミやダニが家の中に広がり、人間やペットにアレルギー反応を引き起こす原因となります。
特に、皮膚のかゆみや発疹、さらには呼吸器系の障害に関与する可能性があります。
影響③ 鳥獣保護法による罰則のリスク
コウモリは鳥獣保護法で保護されている動物であるため、勝手に駆除したり捕まえたりすることは法律違反となり、罰則を受ける可能性があります。
コウモリを追い出す際には、専門業者に依頼するか、法に則った方法で対処することが重要です。
まとめ
コウモリが家に入ってきた場合の対処方法や、影響などを見てきました。
私たち駆除ザウルスでは、コウモリによる被害状況を確認した後に適切な方法で駆除を行います。
コウモリの駆除は忌避剤を使用した追い出し、コーキング剤などを用いた外部侵入口の閉鎖のほか、健康被害が出る可能性のあるフンの清掃まで徹底して行います。
また、雨戸の内部ほか家屋に浸入したコウモリの駆除もお任せください。
コウモリにお困りの方は、お気軽にご相談ください。