コウモリが軒下にいる!?軒下が好まれる家と効果的な対策
コウモリは民家の軒下などから屋根裏などのスペースに侵入し、巣作りをします。軒下とその内側は雨風を避けることができ、外気温に比べて安定した温湿度が保たれるため、彼らにとって快適な環境が整っています。
コウモリに軒下に住み着かれたらたまったものではありません。
こちらではコウモリが軒下に住み着く理由とその対策、好まれる家とそうでない家の違い、コウモリをそのまま放置するリスクなどを紹介します。
コウモリが軒下に住み着く理由
コウモリが軒下に住み着くのはなぜなのでしょうか。
その理由は主に以下の3つです。
安全な場所である
コウモリは猛禽類や哺乳類といった捕食者から身を守るため、昼間は人目につきにくい暗く狭い場所を好みます。
軒下は彼らの外敵から身を隠すのに最適な環境であり、雨風や直射日光からも保護されるのでコウモリにとって身の安全を確保するのに最適な場所です。
温度と湿度が一定
急激な温度・湿度の変化がない軒下は、コウモリにとって快適な場所です。軒下は外敵から身を守れるだけでなく、天候や季節などが変化しても問題なく過ごせるためです。
繁殖と子育てに最適
外敵から襲われるリスクも少なく、かつ温度や湿度が一定に保たれる軒下は、子どもを産み育てるための最適な環境です。
上記のように、私たちの住居と同じく、安全かつ快適な軒下は彼らにとって理想的な住処なのです。
軒下のコウモリを放置するリスク
軒下にコウモリがいることがわかっていながら、それを放置すると大変なことになります。ではどのようなリスクがあるのでしょうか。
1. 健康上のリスク
軒下にコウモリを放置することで、私たち人間や飼っているペットなどに健康面のリスクが発生するおそれが出てきます。
そのリスクとは以下のようなものです。
-コウモリが媒介する病気や寄生虫のリスク
コウモリは狂犬病やヒストプラスマ症などの病原体を保有している可能性があり、直接的な接触や糞尿を通じてそれらが人間やペットに感染する危険性があります。
加えてコウモリに寄生しているダニやノミなどの生物が家屋に侵入し、人やペットに害を与える可能性もゼロではありません。
-コウモリの糞による呼吸器系への悪影響
コウモリの糞が長期間にわたって堆積すると、その中に含まれる菌類や微生物、寄生虫の死骸などが空気中に浮遊します。それらを吸引することで呼吸器系の病気やアレルギー反応を起こす可能性があります。
特に、ヒストプラスマ症の原因となる真菌は、乾燥したコウモリの糞から発生する胞子によって伝播することがあり、深刻な呼吸器疾患を引き起こす要因です。
2. 家屋の損傷リスク
コウモリが軒下に住み着くことによって引き起こされる構造的な被害が、家屋へのダメージです。
- コウモリの糞尿による腐食や、天井や壁のしみ
長期間にわたってコウモリが居住するとその影響は深刻化する傾向にあり、糞尿の蓄積は木材や金属部分の劣化を加速させ、建物の耐久性に影響を与えます。
- コウモリの爪や歯による直接的な損傷
コウモリがつけたキズは単に美観を損なうだけでなく、修復に多大な費用がかかる可能性があり、建物の価値が下がってしまうリスクがあります。
- 衛生的な問題
コウモリの巣材や死骸が建物内部に蓄積されると、衛生上の問題や悪臭の原因となることもあります。
3. 生活の質低下リスク
コウモリが軒下に住み着くことで移動する音や鳴き声などに悩まされることがあり、居住者の生活の質に影響を及ぼします。
- コウモリの騒音
コウモリは夜行性の動物で、夜間に活発に活動します。
彼らの発する高周波の鳴き声や、羽ばたき音、爪で壁を引っかく音などが、夜間や早朝に出される睡眠の妨げになります。
彼らが出す音は人間の耳には不快に感じられることが多く、長期的にはストレスの原因となってしまうでしょう。
- コウモリの悪臭
コウモリの糞尿は強い臭いを放ちます。
特に軒下に大量のコウモリが住み着いた場合、その糞尿の蓄積によって発生する悪臭は家の中にまで入り込んできます。
この悪臭は単に不快であるだけでなく、長期的には健康上の問題を引き起こす可能性があるため、絶対に放置してはいけません。
- 心理的影響
コウモリが軒下にいるということ自体が、不安や恐怖を引き起こします。
特に、コウモリが媒介する病気に対する懸念から、家の中でリラックスできなくなる人もいるかもしれません。
これらの要因が複合的に作用することで、住人の生活の質が著しく低下する可能性があります。長期的には、精神的・身体的健康に悪影響を及ぼす可能性もあるため、コウモリの軒下への侵入は早期に対処することが重要です。
コウモリはどんな軒下の家が好み?
コウモリにとってすべての軒下が住まい環境としてベストなわけではありません。寄り付かれる軒下とそうでない軒下があります。
その違いはどのようなところにあるのでしょうか。
好まれる軒下の条件は以下の通りです。
建物の構造
コウモリは小さな隙間からでも侵入できるため、外壁や屋根の接合部、換気口などに隙間がある家屋が特に好まれます。
ぶら下がれる場所がある
コウモリは休息時に逆さまにぶら下がる習性があるため、軒下に適切な凹凸や突起物がある家屋が好まれます。
平たい面よりも、わずかな凹凸があるほうがコウモリにとっては居心地が良いのです。
虫が多い
コウモリの主食は昆虫類ですので、家の周辺に畑や水田、水辺や森林に近い場所など虫が多い環境が近くにある家が好まれます。
屋外照明が多く、虫が集まる環境のある家もコウモリにとって魅力的です。
建物が古く隙間がある
古い家や適切なメンテナンスがされていない家屋は、経年劣化によって隙間や亀裂が生じやすく、コウモリにとって侵入しやすくなるため好まれます。
まわりが静か
車や人の往来が少ない場所も好まれます。
人の活動が少なく、静かな環境を好むコウモリは、郊外や人口密度の低い地域にある家屋を好みます。
温度と湿度が一定
コウモリは適度な温度と湿度を好むため、断熱性能が高く、湿度管理がしやすい家屋が好まれます。
これらの要因が少ない、または対策が施されている家づくりをして、コウモリに好かれない軒下を目指しましょう。
軒下にコウモリを寄せ付けないための対策
軒下にコウモリを寄せ付けないための対策は、コウモリの生態や行動パターンを考慮して設計することで、より効果的になります。
ではどのような対策があるのか、順番に見ていきましょう。
忌避剤の使用
コウモリの嫌うハーブ系の刺激的な匂いや味がする成分を軒下に塗布または設置し、コウモリの侵入を防ぎます。
侵入経路を塞ぐ
コウモリが侵入できる隙間や穴を特定し、金属製のメッシュや専用のシーリング材などを使って塞ぐことで侵入自体を防ぐ対策です。
超音波発生器の設置する
コウモリの聴覚にとって不快な超音波を発生させる装置を設置し、コウモリが軒下に近づけないようにします。
照明の工夫
コウモリは暗い場所を好むため、軒下に照明を設置して暗い場所を極力減らし、寄せ付けないようにする対策です。
物理的な障害物の設置
コウモリがぶら下がりにくい構造物を置いたり、侵入を妨げるネットなどを設置します。
まとめ
コウモリは雨風を避けることができ、かつ安全な巣作りのために軒下を好みます。しかし彼らの侵入を許せば今度は私たちの快適な住まいが奪われてしまうかもしれません。
そうした事態を避けるため、早急に対策を取りましょう。
私たち駆除ザウルスでは、コウモリによる被害状況を確認した後に適切な方法で駆除を行います。
コウモリの駆除は忌避剤を使用した追い出し、コーキング剤などを用いた外部侵入口の閉鎖のほか、健康被害が出る可能性のあるフンの清掃まで徹底して行います。
また、軒下など家屋に侵入したコウモリの駆除もお任せください。
コウモリにお困りの方は、お気軽にご相談ください。