コウモリが家に1匹いたらどうする?その影響と対策方法を紹介
家でコウモリを1匹見つけた場合、それよりもたくさんのコウモリがどこかに潜んでいる可能性があります。
ここではコウモリを1匹見つけた場合の対処方法を中心に、コウモリの侵入を効果的に防ぎ、また追い出すために必要な方法を紹介します。
目次
コウモリが1匹いたら複数住み着いていると考えるべき?
コウモリをベランダや軒下などで1匹見つけた場合、周辺に複数のコウモリが既に住み着いている可能性が非常に高いと考えて良いでしょう。
ではなぜ1匹見つかると複数のコウモリが潜んでいる可能性が高いのでしょうか。
それはコウモリの生態や行動パターンから説明ができます。
コウモリの社会性
コウモリは高度に社会性の発達した動物で、多くの種が群れを形成して生活します。
この習性は、彼らの生存戦略や繁殖行動と密接に関連しているため、1匹のコウモリを発見した場合、その周辺にはより多くのコウモリが潜んでいる可能性が非常に高いといえます。
侵入経路の共有
コウモリが家屋に侵入できる経路が存在するということは、その経路が他のコウモリにも利用可能であることを意味します。
コウモリは優れた空間認識能力を持っており、一度発見した安全な場所や巣の情報を仲間と共有する傾向があります。
そのためたった1匹でも内部に侵入できた経路は他のコウモリにも知られ、利用されている可能性が高いです。
繁殖行動
コウモリの活動は季節によって変化し、特に繁殖期や子育ての時期には、より多くのコウモリが安全な場所を求めて家屋に侵入する傾向があります。
たった1匹みつけただけだとしても、子どものコウモリが何らかのハプニングで巣から出てしまっていたなど、実際にはより大規模なコロニー形成や繁殖や子どもを育てる過程の一場面だった可能性があります。
このように1匹のコウモリの発見を単なる偶然と考えるのではなく、近くに巣があったり、大規模なコロニーが形成されていたりする可能性が高いと考えるのが自然です。
たった1匹でもコウモリをみつけた場合は、早めの対策をおすすめします。
たった1匹でもコウモリの放置はNG!その理由は?
たった1匹みつけただけでも、コウモリに対して無策は危険です。
その理由は以下の通りです。
・群れで潜んでいる可能性が高いため
先ほど述べた通り、コウモリは高度に社会性の発達した動物で通常群れを形成して生活します。
そのため1匹のコウモリを発見した場合、その周辺には複数の個体が潜んでいる可能性が非常に高いです。
仮に1匹でも侵入できていればその情報は仲間で共有され、さらに多くのコウモリを呼び寄せる結果につながってしまうでしょう。
・繁殖の危険性が高い
コウモリを放置した場合、家屋内で繁殖する危険性が高くなります。
コウモリは年に1〜2回の繁殖期があり、その際に多くの個体が安全な出産場所を求めて集まります。
一度繁殖が始まると短期間で個体数が増え、衛生的な問題が起こりやすくなるほか、コウモリの幼獣がいると親コウモリがより攻撃的になり、駆除もより困難になります。
・家屋の損傷
コウモリの排泄物は強い酸性であるため、木材や金属を腐食させ、建物の構造にダメージを与える可能性があります。
コウモリが壁や屋根裏で活動することで、断熱材が損傷したり、電気配線が噛み切られたりする危険性をはらんでいるのです。
こうした損傷は、時間とともに積み上げられていき、最終的には高額な修理費用につながってしまうかもしれません。
・衛生上の問題
コウモリの糞尿は悪臭を放つだけでなく、深刻な健康リスクにつながる可能性があります。
屋根裏で糞尿が堆積すればやがて室内の空気を悪化させ、アレルギー反応や呼吸器系の問題を引き起こすでしょう。
とりわけヒストプラズマ症やラブドウイルス(狂犬病の原因となるウイルス)などの病原体を含む可能性があり、人間や家畜に感染する危険性があります。
またコウモリのダニやノミなどが家屋内に広がり、二次的な衛生問題を引き起こす可能性もゼロではありません。
・法的問題
もしコウモリによる被害が拡大した場合、自分の家だけでなく近隣住民との間でトラブルが発生し、民事訴訟に発展するリスクもあります。
このようにたった1匹コウモリが見つかっただけでも、それを一過性のものとして放置するのは大変危険なのです。
コウモリを安全かつ効果的に追い出すには
コウモリを安全かつ効果的に追い出す方法をいくつか紹介します。
1. 専門業者への依頼
コウモリの生態や関連する法規制に精通した専門の業者に依頼するのが、最も確実で効果的な対処法です。
専門業者であればコウモリの行動パターンや生息環境を深く理解しており、個々の状況に応じた最適な解決策を提供することができます。
コウモリを傷つけることなく安全に排除しつつ、建物の構造的な弱点を特定し、将来また同じことが起きないようにする提案も可能です。
2. 侵入経路を見つけ、ふさぐ
コウモリの侵入を根本から防ぐために必要な対策です。
家屋を見て回り、コウモリが侵入可能な全ての経路を特定します。
一般的に侵入経路として考えられるのは屋根裏の換気口、軒下の隙間、壁の亀裂、煙突などです。
コウモリは非常に小さな隙間(わずか6mm程度)からも侵入できるので、思ったよりもずっと小さな隙間から入ってくるということを意識しながら見つけて行きましょう。
侵入経路を特定した後は、適切な材料を用いて確実に封鎖しますが、コウモリが噛んだり引っ掻いたりしても破壊されないよう、十分な強度を持っていることが条件です。
使用しやすい材料としては、金属メッシュ、発泡ウレタン、シリコンコーキングなどが効果的です。
侵入経路をふさぐ作業を行う際は、コウモリが内部に閉じ込められないよう気を付けてください。
3. 光を使って追い出す
コウモリは高度に発達した感覚系を持っているため、特定の光や音に非常に敏感です。
この特性を利用すればコウモリを傷つけることなく効果的に追い払うことができるでしょう。
光を使った方法は、LEDライトや強力なストロボライトを使って暗い場所をなくすように配置します。
コウモリは暗い環境を好むため明るい光は彼らを不快にさせ、その場所を避けるようになります。特に、屋根裏や侵入経路付近に設置すると効果的です。
4. 音を使って追い出す
音を使った追い出し方法では、コウモリの聴覚範囲に合わせた超音波装置を使用します。人間には聞こえない高周波音を発する装置で、コウモリにとっては不快な環境を作り出します。
ちなみに人間に聞こえないだけで、コウモリ以外の動物には聞こえる点に注意が必要です。そのため超音波装置の使用に際しては、近隣の住民やペットへの影響を考慮しなければなりません。
また、コウモリは時間とともにこれらの忌避策に慣れてしまう可能性があるため、定期的に配置や設定を変更し、長期的に効果が出るように調整しましょう。
5. 忌避剤で追い出す
化学的な駆除剤に頼ることなく、環境に優しく人体にも安全な天然の忌避剤を使用してコウモリを追い出す方法もおすすめです。
ペパーミントオイルやユーカリオイル、ラベンダー、シトロネラ、ティーツリーなど、特定の精油はコウモリが本能的に避ける強い香りを放ちます。これらのオイルを水で希釈し、スプレーボトルに入れて侵入経路や巣の周辺に置きます。
これら天然忌避剤は、定期的に取り替えることで効果が長続きします。
コットンボールにオイルを染み込ませて配置する方法もありますが、精油の中には濃度が高すぎると人間やペットに刺激を与える可能性があるため、適切な希釈率を守りましょう。
天然の忌避剤を使う場合、ほかの対策と併用して行うとなお効果的です。
まとめ
ここまで解説した通り、コウモリを1匹発見した時点で迅速に対策をとる必要があります。
もっとも良いのは専門業者への相談です。適切な調査と対策を提案してくれるため、潜在的な健康リスク、構造的損傷、法的問題を最小限に抑え、長期的な視点で問題を解決することができます。
私たち駆除ザウルスでは、コウモリによる被害状況を確認した後に適切な方法で駆除を行います。
コウモリの駆除は忌避剤を使用した追い出し、コーキング剤などを用いた外部侵入口の閉鎖のほか、健康被害が出る可能性のあるフンの清掃まで徹底して行います。
また、雨戸の内部ほか家屋に浸入したコウモリの駆除もお任せください。
コウモリにお困りの方は、お気軽にご相談ください。