エアコンからネズミが侵入してくる?放置するリスクと対処方法について紹介
エアコンは室内機と室外に設置する室外機が配管でつながっているため、ネズミの侵入経路になり得ます。
どのようにネズミが侵入し、どのような影響を与えるか見ていきましょう。
目次
エアコンから異音発生!?考えられる原因
エアコンから異音が聞こえる場合、ネズミの侵入も含め様々な要因が考えられます。
以下、主な原因と具体的な事例を紹介します。
1. 部品の劣化や故障
単純にエアコンの老朽化が原因です。
エアコンの稼働年数が長くなると、ファンやモーターなどの内部部品が摩耗し、異音の原因となることがあります。特に、ギシギシ音やカタカタ音が聞こえる場合は要注意です。
2. フィルターの目詰まり
こちらもエアコンの使用年数に依存する異音です。
エアコンのフィルターにホコリや汚れが蓄積すると、空気の流れが悪くなり、ゴーという音が大きくなることがあります。定期的なフィルター清掃が重要です。
3. 室外機の異常
室外機の異音はネズミが原因のケースがあります。
落ち葉やゴミが室外機に詰まると、ファンの回転が妨げられ、異音の原因になります。また、虫やネズミなどの動物が室外機に侵入すると、異音が発生することもあります。
4. 配管の振動
エアコンの配管が適切に固定されていないと、運転時に振動して異音が発生することがあります。特に、ブーンという低い振動音が聞こえる場合は配管の問題かもしれません。
5. ネズミの侵入
エアコンの隙間からネズミが侵入すると、カリカリとする音や何かが動く音が聞こえることがあります。ネズミが侵入していた場合は早急な対応が必要です。
エアコンの異音の中でもカリカリ音や動く音がする場合は、ネズミが原因である可能性が高いです。
ネズミによる被害は衛生面や設備の損傷など、様々な問題を引き起こす可能性があるため、異音に気づいたら速やかに点検と対策が必要です。
面倒くさいからといって放置すると被害が拡大する恐れがあるので、早めの対応を心がけましょう。
ネズミがエアコンに侵入している可能性が高いケース
エアコンからの異音や異臭は、ネズミの存在を示す重要なサインですが、ネズミが侵入している可能性が高いのは以下のケースです。
カラカラ音やガサガサ音
エアコン内部でネズミが動き回る際に発生する特徴的な音がカラカラ音やガサガサ音です。特に夜に観察しやすい音でこの音が断続的に続く場合、ネズミが活動している可能性が高いです。
異臭がする
ネズミの排泄物や死んだ個体が原因で悪臭が発生することがあります。この臭いは特に強烈で、エアコンを稼働させた際に室内に広がる可能性があります。腐敗臭や獣臭のような異様な匂いを感じたら要注意です。
黒いフン
エアコンの周辺や内部、特に吹き出し口の近くに細長く米粒のような形をした黒い色をした糞が見つかることがあります。これがネズミのフンで、量や新しさによって、侵入の規模や頻度を推測できる場合もあります。
噛み跡や引っかき跡
エアコンのコードや配線、断熱材などにネズミによる噛み跡や引っかき跡が見られることがあります。これらの痕跡は、ネズミが巣作りや通り道を作ろうとした証拠です。
エアコンからネズミは入ってこられる?侵入経路と理由
エアコンの室内機や室外機には、ネズミが容易に通り抜けられる小さな隙間や開口部があります。
ネズミの侵入経路として有力な場所を見ていきましょう。
配管周りの隙間
エアコンの配管が壁を通過する部分に小さな隙間ができることが多くいため、ここが侵入口の一つになります。
ネズミはかなり柔軟な体を持ち、直径わずか1~2センチの穴でも通り抜けてきます。こんな狭いところから入ってこられないだろうと思うような隙間でも、ネズミにとっては十分な侵入口になり得ます。
室外機の通気口
室外機の通気口がネズミの格好の侵入口となることがあります。
特に経年劣化した機器や適切なメンテナンスが行われていない場合、通気口の周りに隙間が広がっていることがあり、ネズミにとっては絶好の侵入ポイントとなります。
ドレインホース
エアコンの結露水を排出するためのドレインホースは、ネズミが建物内部に侵入する経路として機能します。ホースの端が無造作になっている場合、ネズミはこのホースを伝って這い上がり、エアコン内部や建物内に侵入する可能性があります。
ネズミがエアコンに侵入を試みる主な理由は、安全な隠れ場所や快適な巣作りの場所を探しているためです。
エアコン内部の複雑な構造は、ネズミにとって理想的な隠れ家であり、エアコンの断熱材や配線は、巣作りの材料として利用されることもあり、ネズミにとって非常に魅力的な環境を提供していると言っても良いでしょう。
エアコンから入ってきたネズミはどこへ行く?
エアコンから侵入したネズミは屋内のいろいろな箇所へ散らばっていきます。ではどのようなところに移動するのでしょうか。
室内機内に留まって巣作り
温かく、隠れやすいエアコン内部は、ネズミにとって理想的な場所です。断熱材やワイヤーを使って巣を作り、長期間住み着くことがあります。
天井裏への移動
エアコンの配管を伝って天井裏に侵入し、そこを新たな生活拠点とすることがあります。天井裏は広く人目につきにくいため、ネズミにとって安全な場所です。
壁内への侵入
エアコンの設置箇所から壁の中に入り込み、移動しながら他の部屋へ巣を作ったり、移動経路や侵入口としても利用します。
キッチンなど食料のある場所への移動
エアコンを足がかりに室内に侵入した後、食料を求めてキッチンや食品保管場所に出没するケースもあります。
ネズミの移動パターンは建物の構造や食料の有無、季節などによって変化します。
ネズミの活動範囲が広がると、被害も拡大するため、早期発見・早期対策が重要です。
エアコンにいるネズミの効果的な処理方法と対策
エアコン内のネズミを見つけたら適切に処理しなければなりません。
というのも人間の生活や建物の強度に影響を及ぼす可能性があるからです。
以下で効果的な処理方法と、自身で行うか専門業者に依頼するかの判断基準、そして予防策について見ていきましょう。
捕獲器の設置
ネズミの捕獲器を使用し、生きたまま捕獲する方法です。手間を掛けず比較的安全に除去できる点がメリットです。
防鼠工事
侵入経路を特定し、適切な材料で塞ぐことでネズミの再侵入を防ぎます。エアコンの配管周りの隙間や通気口、ドレインホースなどの点検と補修などが考えられます。手間は掛かりますが長期的な予防策として効果的です。
殺鼠剤の使用
薬剤を取り扱うため危険であり知識が必要な方法です。
安全性に十分注意しながら人や他の動物への影響を最小限に抑えるよう、適切な配置と管理が不可欠です。
定期的な点検とメンテナンス
エアコンの定期的な点検とクリーニングを行うことで、ネズミの侵入を早期に発見し、予防する方法です。
特に、季節の変わり目や長期間使用しない前後には、必ず点検を行いましょう。
超音波装置の設置
ネズミを寄せ付けない超音波を発する装置を設置する方法もあります。人間には聞こえない周波数を使用するため、日常生活に支障をきたすことはありません。
自分で行うか業者に依頼するか~判断の基準
数匹程度、あるいは何年に1回程度の軽度の侵入であれば、捕獲器の設置など、自身で対処しても問題はありません。
しかし以下に該当する場合、専門業者への依頼をおすすめします
大規模な侵入や被害が見られる場合
複数のネズミが確認された場合や、広範囲にわたる被害がある場合は、処理する範囲、再発防止の徹底などの観点から専門的な対応が必要です。
エアコンの分解や専門的な知識が必要な場合
エアコン内部の複雑な構造に精通していない場合、害獣駆除専門業者や電気屋さんなど専門家の助けを借りることで、効果的かつ安全な対策が可能になります。
殺鼠剤の使用が必要と判断される場合
適切な使用方法や安全対策について、専門的な知識が必要です。
再発防止策を含めた総合的な対策が必要な場合
単なる駆除だけでなく、長期的な予防策を講じたい場合は、専門業者のアドバイスが有効です。
専門業者は、安全かつ効果的な駆除方法を提案し、再発防止策まで含めた総合的な対策を行うことができます。
業者が持つ経験と専門知識は、予期せぬ問題への対処や、より効率的な解決策の提供に役立ちます。
当然費用はかかりますが、長期的に見れば、自身で対処するよりも効果的で経済的な場合が多いでしょう。
エアコンにいるネズミを放置した場合のリスク
最後に、エアコンに侵入したネズミを放置した場合のリスクを考えていきましょう。
リスク | 詳細 |
1. 衛生問題 | ネズミの排泄物や毛が室内に散布され、アレルギーや感染症のリスクが高まる |
2. 電気系統の損傷 | ネズミが配線をかじることで、短絡や火災のリスクが生じる |
3. エアコンの性能低下 | ネズミの活動により内部が汚染され、冷暖房効率が著しく低下する |
4. 異臭の発生 | ネズミの排泄物や死骸から悪臭が発生し、生活環境が悪化する |
5. 構造的損傷 | ネズミが断熱材や内部構造を破壊し、修理や交換が必要になる可能性がある |
衛生問題
エアコンによってネズミの排泄物や毛が室内に散布され、アレルギーや感染症のリスクが高まります。特に、ネズミが媒介する病原体への感染は健康に重大な影響を及ぼすため、かなり大きなリスクを抱えることになります。
電気系統の損傷
ネズミがエアコン内の配線をかじることで、短絡や火災のリスクが生じます。これは家財の損失だけでなく、生命の危険にもつながってしまいます。
エアコンの性能低下
ネズミの活動によりエアコン内部が汚染され、冷暖房効率が著しく低下し、電気代の上昇や快適性が失われてしまうでしょう。
異臭の発生
ネズミの排泄物や死骸から発生する悪臭が室内に広がり、生活環境が著しく悪化します。この臭いを除去するためクリーニングしてくれる業者が必要になるかもしれません。
構造的損傷
ネズミがエアコンの断熱材や内部構造を破壊することで、修理や交換が必要になる可能性があります。
エアコンは安い買い物ではありませんし、真夏や真冬にこれが起きた場合、すぐに新しいものを導入できない可能性があり、健康上の問題を引き起こしてしまうかもしれません。
まとめ
エアコンはネズミの侵入経路の一つです。
異音や異臭、フンなどを発見した場合、早急な対処が必要になります。
専門業者に依頼することで、現在起きている問題の対処だけでなく、将来的な対策も期待できます。
私たち駆除ザウルスはネズミの生態や駆除方法に詳しく、安全に対処します。ネズミにお困りの際は、お気軽にご相談ください。