ネズミは夜行性?活動時期と習性を知って効果的な駆除を

ネズミは主に夜活動する夜行性の動物です。ネズミの駆除を効果的に行うには、ネズミの習性を理解しておく必要があります。

こちらでは、ネズミの活動時期や行動パターンについて詳しく解説し、それを踏まえた効果的な駆除方法をご紹介します。

ネズミは夜行性?活動時期と習性を知って効果的な駆除を ネズミ1

 

なぜネズミは夜に行動する?

ネズミが夜行性な理由は以下の生物学的特性に影響しています。

 

要因
捕食者からの回避夜間は捕食者の活動が鈍く、暗闇が視覚依存の捕食者から身を隠すのに適している
感覚器官の適応嗅覚、聴覚、触覚(髭)が発達し、暗闇でも効率的に活動できる
体温調節夜間の低温が代謝を抑制し、エネルギー効率を高める
競合の回避昼行性動物との餌や生息地の競合を避け、生態系内での生存確率を高める

 

 

捕食者からの回避

夜間は多くの捕食者、特に鳥類や昼行性の哺乳類の活動が鈍くなるため、ネズミにとって比較的安全に行動できる時間帯になります。

暗闇は、視覚に大きく依存する捕食者から身を隠すのに適していて、ネズミはこの環境を巧みに利用して生存確率を高めています。

 

感覚器官の適応

ネズミは進化の過程で、夜間活動に特化した優れた感覚器官を発達させてきました。中でも嗅覚、聴覚、髭を使った触覚は優秀です。

ネズミの嗅覚は非常に鋭く、暗闇でも餌や仲間、そして危険の存在を正確に把握することができます。

聴覚も同様に発達しており、微細な音の変化を捉えることが可能です。また、特筆すべきは彼らの長い髭(バイブリッサ)で、これは昆虫によく見られるような触覚として機能し、暗闇での移動や障害物の検知、空間認識をサポートしています。

こうした感覚器官の総合的な働きによって、ネズミは夜間でも効率的に活動することができます。

 

体温調節

夜間の比較的低い気温は、ネズミの代謝を自然に抑制し、エネルギー効率を大幅に高めます。

この生理学的な適応は、実は小型の哺乳類にはとても重要な生存戦略です。

昼間の高温時に活動すると、体温維持のためのエネルギー消費が増大しますが、夜活動することで限られた食料の効率的な利用を実現しています。

また、代謝の抑制で体内の水分損失を少なくして、乾燥環境でも生きられるように進化した種類もいます。

 

競合の回避

昼行性の動物との餌や生息地の競合を巧みに避けることで、ネズミは生態系内で生き残っていく術を獲得しています。

この時間的な棲み分けにより、同じ環境にいるにもかかわらず、直接的な競争を最小限に抑えることができます。

さらに、夜間活動は人間活動の影響を受けにくいという利点もあり、都市環境など人為的に作られた環境でも、ネズミがそこに適応し数を増やす一因になっています。

 

夜だけでなく昼にも行動する

しかしながら、ネズミの行動は夜だけとは限りません。

環境や生存競争の激しさによっては、昼間に活動する個体もいます。

例えば、食料が不足している場合や、巣が過密状態にある場合、昼間もエサを探して動き回ることがあります。

また人間の生活リズムに適応して建物内で生活するネズミの場合、人間の活動が少ない時間帯の深夜や早朝に行動することもあります。

こうしたネズミの生きていく上での柔軟性は、様々な環境に適応し、生き延びる能力の高さを示しています。

 

ネズミが活発に動く時間帯はいつ?

ネズミが最も活発に活動する時間帯は以下の通りです。

 

日没直後

日が沈んでから2~3時間後がもっとも活動的になる時間帯です。

周囲が暗くなり始め、捕食者の目を避けやすくなる一方で、まだ十分な明るさが残っているため、餌を探しやすい環境が整うためと考えられています。

 

深夜

午後11時から午前3時頃は人間を含む多くの動物が寝ている時間で、捕食されるリスクが低いことから行動も活発になります。

 

夜明け前

日の出の1~2時間前も活動が活発になる時間帯です。

この時間帯は夜行性の動物が活動を終える時間帯であると同時に、昼行性の動物がまだ活動を始めていない時です。

ネズミはこの「すきま」の時間を使い、最後の餌探しや巣へ戻ってきます。また気温の低い時間を利用して、体温調節のために活動が活発化することもあります。

 

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夜行性のネズミを昼間見かけたら。そこに潜むリスク

ネズミは夜行性?活動時期と習性を知って効果的な駆除を ネズミ2

夜行性のネズミを昼間に見かけた場合、それは危険信号かもしれません。

なぜなら以下の理由が考えられるためです。

 

1.ネズミの数が爆増している

夜行性のネズミを昼間頻繁に目にするということは、個体数が爆増し、生息環境が過密状態に陥っている可能性があります。

家屋内や付近でこの状態が見られた場合、建物内でのネズミの繁殖が進行しているかもしれません。

昼間にネズミを見た場合、彼らのコロニーがすでに作られており、安定した繁殖サイクルが確立されているかもしれないため、早急な対策が必要になります。

 

2.食料不足

通常の夜間活動だけでは十分な栄養を確保できず、昼間まで活動している可能性が高いです。

この行動の変化は、ネズミが家屋内の広い範囲で、それまで以上に積極的に食料を探し回っている証拠です。

このことは食品や台所などで食品が汚染されるリスクが高くなり、衛生面での問題や、経済的な損失が発生する恐れがあります。

加えて人間の生活空間にネズミが頻繁に顔を出すことで、心理的なストレスになるかもしれません。

 

3.病気

過密状態やストレス増大により、ネズミの群れ内で様々な感染症や寄生虫病が広がっている可能性があります。

昼間に活動する個体は、通常よりも人間や家畜との接触機会が増加するため、感染症をうつされるリスクも高まります。

特に、レプトスピラ症やハンタウイルス感染症などの深刻な病気や、ネズミを介した二次感染の可能性も考えなくてはならない問題です。

 

4.構造的損害

ネズミが昼夜を問わず活動することで、建物や家財、電気配線などへの損害が加速度的に増加するリスクが高まります。

特に、壁や天井裏、床下などの目に見えない場所が破壊、汚染されることで、建物の構造にダメージが与えられてしまいます。

また電気コードを齧るなどして傷つけた場合、漏電し、火災の危険性が高まります。

さらに、水道管や排水管への侵入や破損は、水漏れや衛生問題を引き起こし、建物全体の安全性と住み心地に深刻な影響を及ぼすかもしれません。

もしこうした状態を放置すれば、修繕費用も高くなり、最悪の場合、建物が使えなくなってしまうかもしれません。

 

このようなリスクを考慮すると、昼間にネズミを目撃した場合は早急に駆除業者に相談し、適切な対策を講じることが重要です。

 

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夜行性のネズミを効果的に駆除する方法

ネズミを効果的に駆除するには、以下の方法があります。

 

餌の管理

食品の適切な保管と頻繁なゴミ処理を徹底し、ネズミの餌源を完全に断つ。密閉容器の使用や冷蔵保存を心がけ、食べ残しなども速やかに処分する。

 

侵入経路の封鎖

建物全体を綿密に点検し、わずか1cmの隙間も見逃さず完全に塞ぐ。壁や床の亀裂、配管周りの隙間、換気口など、あらゆる潜在的な侵入口を特定し、耐久性のある材料で封鎖する。

 

超音波装置の活用

人間の耳には感知できない高周波音を発する装置を戦略的に配置。ネズミの聴覚に不快感を与え、効果的に追い払う。複数の装置を組み合わせて使用し、家全体をカバーする音波のバリアを作る。

 

トラップの効果的な設置

ネズミの行動パターンを観察し、活動範囲や通り道を特定。粘着シートや捕獲器を、壁際や暗がりなど、ネズミが頻繁に通過する場所に戦略的に配置。安全性と効果を考慮し、定期的にトラップの位置を変更する。

 

しかし、これらの方法は一時的な対策に過ぎず、完全な駆除には専門的な知識と経験が必要です。

そのため、ネズミ駆除の専門業者への依頼が効果的で確実です。専門業者は、建物の構造や環境を考慮した総合的な対策を立て、安全かつ確実にネズミを駆除し、再発を防ぐことができます。

 

まとめ

ここまで紹介してきた通り、ネズミは一般的に夜行性ですが、昼間に活動する場合もあります。

昼夜を問わずネズミが屋内にいるだけで、衛生問題、構造的損害、食品被害、精神的ストレス、個体数の急増など、多岐にわたる悪影響をもたらします。

早期発見と迅速な対応が、ネズミによる被害を最小限に抑えるために不可欠です。

私たち駆除ザウルスはネズミの生態や駆除方法に詳しく、安全に対処します。ネズミにお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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コラム監修者 プロフィール
内田翔
内田 翔(うちだ しょう)

AAA ALLIANCEグループ 取締役 本部長。
「害虫バスター」としてメディア出演、ニュース、番組協力多数。

【駆除ザウルス メディア出演歴】
日本テレビ「news every.」「世界一受けたい授業」、NHK「クローズアップ現代」、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」、フジテレビ「とくダネ!」、TBS「あさチャン!」「ジョブチューン」他多数。

害獣駆除歴約20年を誇るスペシャリスト。「建物の医者」としてお客様の安心・平穏を取り戻す為に最善の施工を実施。