ネズミが出る家はどんな家?特徴と対策を解説
住み心地や居住環境への悪影響を考えると、ネズミの家屋への侵入は絶対に避けたいものです。
ネズミ除けをしていてもどこからか入ってきている、そうしたケースも中にはあります。そうした家にはネズミにとって住みやすい環境があるのかもしれません。
実は、ネズミが出やすい家にはいくつかの共通点があります。
目次
ネズミが出る家の特徴
ネズミが出る家には共通している特徴があります。
特徴 | 具体例 |
古い建物 | 築50年以上の木造家屋で、壁や床に隙間がある |
食べ物の匂いが漂う家 | 生ゴミを放置している家や、密閉されていない食品がある家 |
暗くて静かな場所がある家 | 使用頻度の低い屋根裏部屋や物置がある家 |
水分の供給源がある家 | 古い給湯器からの水漏れや、湿気の多い地下室がある家 |
周辺環境が適している家 | ゴミ置き場に隣接している家や、空き地に面している家 |
このような条件に当てはまっている場合、今大丈夫でも後々侵入してくる可能性があります。
ネズミにとっての好物件とはどんな家か
古い建物
壁や床に微細な隙間や穴が開いている築年数の経った家は、侵入経路がたくさんある点で侵入リスクが高くなります。
例えば、築50年以上経過した木造家屋では、経年劣化による構造の緩みや、木材の収縮が生じているケースが多く、各所にできた隙間がネズミの通り道になりやすいです。
また、古い建物特有の複雑な構造や、使われなくなった配管の穴なども、ネズミの格好の侵入口です。
事例1
築60年の木造家屋に住むTさんは、夜中にどこからともなく聞こえて来る奇妙な音に悩まされていました。カリカリと何かを齧る音や、天井裏をコソコソと走り回るような音。ネズミではないか、と直感したTさんは専門業者に相談したそうです。
調査の結果、長年の経年劣化で生じた壁の隙間や床下の穴から、ネズミが侵入していたことが判明しました。古い配管の周りの隙間が、ネズミたちの格好の隠れ家となっていたとのこと。
また床下の湿気で腐食した木材が、巣の材料として使われていたこともわかり、規模の大きなリフォーム工事を行いました。
食べ物の匂いがする家
飲食店のバックヤードでネズミが広く見られる理由の一つですが、一般家庭にも当てはまることがあります。
台所や保管庫などから食べ物の匂いが漂ってくれば、自然とネズミが寄ってきます。
生ゴミを長時間放置している、食品が梱包されずにむき出しのまま置かれているなどのケースは要注意です。
密閉されていない場所に保存されている穀物や果物、飼料は、ネズミを引き寄せる強力な誘因です。
また、調理後の油汚れや、床に落ちた食べかすなども、ネズミを寄せ付けるため、こまめに掃除しましょう。
事例2
Sさんは一軒家に一人暮らしで生活する男性です。
忙しい日々の中、生ゴミの処理が後回しになりがちで、台所には常に食べかすが散らばり、開封したままの食品袋が放置されていたそうです。絶好の環境をネズミが見逃すはずもなく、キッチンから漂う甘い匂いに誘われてやってきて、食料を確保していたようでした。
ある日、ネズミのフンらしきものがあちこちに散らばっているのに気が付いたSさん。
相談を受けた私たちは、シンク下に大きなコロニーがあることを発見しました。
暗くて静かな場所がある家
物置や押し入れ、使っていない部屋など、普段あまり立ち入らない場所は、ネズミの絶好の隠れ家となります。
例えば、使わない衣類や布団が詰め込まれた押し入れや、長期間開けられていない屋根裏部屋などは、ネズミにとって快適なすまいに変わります。
ネズミが巣を作ったり、子育てをしたりする場所を与えないよう、定期的な点検と整理整頓を行いましょう。
事例3
Y家には長年使われていない屋根裏部屋がありました。
そこには着なくなった服や使わなくなった家具類などの置き場所となっていたようで、そこにネズミが巣を作っていました。
外敵もおらず、暖かく、巣作りに最適な材料も豊富なこの場所となった屋根裏部屋では、古いカーテンの布地が巣の材料として使われ、段ボール箱の中がまるで一つの家のように快適なすまいとなっていたのです。
近くで水が確保できる家
ネズミも人と同じように水がないと生きられない動物です。
漏水している配管があったり、結露が常に溜まっているような場所は、ネズミの格好の水飲み場に変わります。
古い給湯器からのわずかな水漏れや、エアコンの室外機からの排水、湿気の溜まりやすい納谷や地下室等がある場合は危険です。
湿気によるカビの発生も促進し、さらにネズミを引き寄せる要因となる可能性があります。
事例4
古い給湯器からわずかな水漏れがあるにもかかわらず、それを長年放置していたSさん。水漏れによって周辺にあった木材が腐食し、カビもはえていたそう。水が確保でき、巣材も調達できることがわかれば、ネズミは容易にそこに住みつきます。
このケースのように水漏れの修理を先延ばしにするたびに、ネズミたちの生活はより快適になっていき、数を増やす要因ともなるため注意が必要です。
周辺環境が好条件な家
家のまわりの環境もネズミの侵入に関わってきます。
空き地や公園、河川敷などが近くにある家は、ネズミの生息地となりやすい傾向があります。
特に、ゴミ置き場に隣接している家や、雑草が生い茂った空き地に面している家などは、身を潜めたり、繁殖する場所、食料を確保できる場所が揃うため、ネズミにとって住みやすい環境になっています。
事例5
Aさん宅は、近所のゴミ置き場のすぐ隣に位置していました。
ゴミ置き場というネズミにとっての食糧庫が確保できる環境の中で、Aさん宅が安全な居住場所として選ばれてしまったようです。
高橋家の庭は広く、ガーデニングを行っていたことから隠れ場所も確保できる環境でした。この庭を経由して家の中へと侵入したと考えられます。
上記のような特徴を持つ家は、ネズミにとってかなり住みやすい環境で、家屋への侵入や住み着いてしまう可能性が著しく高くなります。
こうした条件に当てはまる場合もそうでない場合も、定期的な家屋の点検を行うことでネズミの侵入を効果的に防ぐことができます。
ひび割れや隙間のチェックと補修、適切な食品管理、清掃、使用頻度の低い場所の整理、水漏れの修繕、そして草むしりなど周辺環境の整備などができることがたくさんあります。
ネズミ対策は発生してから対処するのでは対応も後手後手になりがちです。
出てから駆除するだけでなく、環境要因を改善することで、長期的にネズミを寄せ付けつけない家づくりを行いましょう。
ネズミを寄せ付けない家を作るには
ネズミに侵入されにくい家は、以下の条件を満たしています。
清潔で整理されている
・食べ物の残りや散らかった物がない
・定期的な掃除と整理整頓がされている
・台所や食品を保管する場所を管理し、食品はしっかりと密閉容器に保管し、ゴミは頻繁に処理している。
侵入経路がない
・外壁や基礎に隙間がなく、ネズミが侵入できない
・配管や電線の通り道、窓枠、ドア下部などの隙間もチェックし、適切な材料で塞いでいる
適切な換気と乾燥
・湿気が少なく、カビの発生を抑る
・換気扇や除湿器を使い、浴室や洗面所、キッチンなどの水回りの湿気対策を徹底している
・結露を防ぐために適切な断熱材を使用し、室内の温度管理を行っている
定期的なメンテナンス
老朽化による隙間や損傷を早期に発見し、修理している
・屋根裏や床下、外壁などの点検を行い、劣化や損傷がないかチェックしている
・雨漏りや湿気の侵入対策が万全で、補修も早急に行っている
適切な屋外管理
・庭の草取りを行い、落ち葉や枯れ枝を放置していない
・物置や倉庫を整理している
・コンポストや野菜くずは適切に管理している
・果樹の落果を放置していない
ネズミに好かれない家を作るコツ
ネズミに好かれないような家づくりのコツを、以下にまとめました。
チェックして対応を進めましょう。
対策 | 詳細 |
清潔さの維持 | 定期的な掃除、食品の密閉保管、ゴミの適切な処理 |
隙間の封鎖 | 外壁、基礎、配管周りの隙間を塞ぐ |
湿気対策 | 適切な換気、除湿機の使用、水回りの乾燥維持 |
定期点検 | 屋根裏、床下、外壁の定期的な点検と修理 |
屋外環境整備 | 庭の手入れ、落ち葉の除去、物置の整理 |
まとめ
ネズミが出る家にならないために清潔な家づくりを行うとともに、家屋の隙間をしっかりと塞ぎ、適切な換気と湿気対策を実践しましょう。
定期的な家屋のメンテナンスも忘れずに。このような積み重ねは、長期的なネズミ対策の鍵となります。
もしすでにネズミが出る家になってしまった場合、まずは駆除を最優先に行いましょう。
私たち駆除ザウルスはネズミの生態や駆除方法に詳しく、安全に対処します。ネズミにお困りの際は、お気軽にご相談ください。