アパートにネズミが出たらどうする?急いでやるべきこと
住んでいるアパートにネズミが出たら不快ですよね。人によっては可愛いと思われる方もいるかもしれませんが、そのままにしていると部屋が汚れたり、病気をうつされたりするリスクもあるため、一刻も早く対応しなければなりません。
では最初に何をすべきなのでしょうか。
こちらでは、アパートにネズミが出た場合の賢い対処方法について解説していきます。
目次
アパートにネズミが出たら急いでやるべきこと
アパートにネズミが出たら、最初に以下を行いましょう。
- 大家さんや管理会社に連絡、状況を報告する
まずは上記の初期対応が必要です。
面倒だからと言って放置したり、市販のネズミ捕獲グッズを置いてその場をやり過ごそうとしてはいけません。
のちのち対応に苦慮しないように、初動対応はしっかりと行いましょう。
アパートにネズミが出た場合の賢い対応方法
初期対応を行った後、やるべきことがあります。
以下では、アパートにネズミが出た場合に必要となる5つの対応について解説していきます。
1. 大家さんや管理会社へのすぐに連絡
ネズミが出た状況を詳しく説明し、いつ何をすべきか、管理会社は何をしてくれるのか、費用は誰が持つのかなど、具体的な対応方針について相談します。責任の所在や費用負担を誰が行うのか忘れずに行いましょう。
2. 徹底的な清掃と食品管理
ゴミや食べ物が室内に散らばっている状態であればそれを丁寧に片付け、すべての食品を密閉性の高い容器に移します。
ネズミの餌となる可能性のあるものを徹底的に排除し、それ以上数が増えないようにします。
3. どこから入ってきたか調べる
壁や床にひび割れた箇所はないか、水道管など配管周りなどを細かく点検し、穴やすきまがあればそこをふさいでください。
4. 捕獲器や忌避剤を置く
シンク下にフンらしきものがたくさんあるなど、ネズミの痕跡がある場所に忌避剤や捕獲器を配置します。設置前にはトラブルにならないよう管理会社に報告を忘れずに。使用する捕獲器の種類や設置場所についても相談することが望ましいです。
5. 専門業者へ相談
管理会社が動かない場合や、自力での対処が困難な場合、問題が一刻を争うほどに深刻になっている場合は、経験豊富な害獣駆除業者に依頼します。
プロの知識と技術によって迅速かつ効果的な駆除が期待できます。
なぜネズミがいるの?アパートにネズミが出る原因
なぜアパートにネズミが出たのか、原因がわかればその後の対処もしやすくなります。
アパートにネズミが出る原因は大きく分けて以下の5つに分類できます。
項番 | ネズミが出る原因 |
1 | 建物の構造的問題 |
2 | 不適切な食品管理 |
3 | 周辺環境の影響 |
4 | 季節的要因 |
5 | 清掃不足 |
1. 建物に問題があるケース
壁や床の隙間、配管周りの穴などがネズミの出入り口になります。こうしたポイントが建物にある古い建物や維持管理が不十分な建物の場合、ネズミの侵入リスクが高いと言えます。
2. 食品の管理に問題があるケース
残飯を放置していたり、穀類などを梱包せずに放置している場合、ネズミが寄ってきます。
3. 周辺環境に問題があるケース
アパートの周囲に空き地や公園、河川敷などがある場合、そこに住んでいるネズミがアパートに入ってくる可能性があります。また、近くに飲食店がある場合や、食品加工会社などがある場合も同様です。
4. 季節的要因
ネズミは寒さには強くない動物なので、寒い季節になると暖かい室内に侵入しようとします。特に秋から冬にかけて、ネズミの室内侵入が増加する傾向があります。
5. ほかの部屋や共用部分に問題があるケース
アパートの別部屋や共用部分の清掃が不十分で、食べこぼしや汚れがある場合もネズミを引き寄せます。
どんな建物のほうがネズミが出やすい?徹底比較
建物の種類や特性によってネズミの出現頻度は大きく異なります。
建物タイプごとの特徴と、ネズミが発生しやすい要因を詳しく比較していきましょう。
古いアパート・古い戸建て-出現頻度やや高い~高い
理由・要因
・経年劣化により壁や床に多数の隙間や穴が発生している
・配管周りの劣化が進行し、パイプ周辺に空間が生まれやすい
・建物全体に構造的な隙間が多く存在し、ネズミの侵入経路として利用・されやすい
・古い建材や断熱材の劣化により、新たな経路が作られやすい
飲食店・商業施設-出現頻度やや高い~高い
理由・要因
・日常的に食品を取り扱う施設が集中している
・廃棄物や残飯がネズミを誘引する要因となりやすい
・周辺環境からの影響を直接的に受けやすい立地が多い
・近隣店舗の存在により、エリア全体でネズミが活動しやすい環境となる
・深夜営業の店舗が多く、ネズミの活動時間帯と重なりやすい
新築マンション-出現頻度低い
理由・要因
・現代的な建築技術により構造的な隙間が最小限に抑えられている
・設計段階から防虫・防鼠対策が徹底的に考慮されている
・最新の建材や工法により、ネズミの侵入を効果的に防止できる
・定期的な点検や維持管理が行き届いており、問題の早期発見が可能
・バリア性の高い外壁や基礎により、外部からの侵入を防ぐ
上記の通り、建物の構造的な特徴や日常的な維持管理の状態がネズミの発生に大きな影響を与えます。
また、建物の立地する周辺環境や季節変動などの外的要因も、ネズミの出現頻度を左右する重要な要素です。
これらの要因を総合的に考慮することで、効果的な予防対策を講じることが可能です。
アパートに住みつくネズミの1日
時間帯 | 活動内容 |
深夜〜早朝 | 最も活発に活動、食料探索 |
日中 | 壁内や天井裏で休息 |
夕方〜夜 | 活動再開、食べ物の探索 |
アパートに住みつくネズミの典型的な1日の行動パターンの把握は、駆除の手助けになります。
時間帯ごとの主な活動内容は以下の通りです。
深夜から早朝
最も活発に活動する時間帯です。
人の活動が最小限となるこの時間を巧みに利用して、食料の探索や巣材の収集を精力的に行います。
特に午前2時から4時頃が最も活動が盛んで、建物内を広範囲に渡って移動する傾向があります。
日中
主に壁の中や天井裏などの暗い場所で休んでいます。
建物の構造上の隙間を巧みに利用して身を隠し、人の気配や振動を察知しながら、安全な場所でエネルギーを温存します。
この時間帯はほとんど動きを見せませんが、常に周囲の状況には敏感に反応しています。
夕方から夜
活動を徐々に再開し始め、キッチンやゴミ置き場など、食べ物が見つかりやすい場所を探索します。
配管やコード類に沿って移動することが多く、これらを目印として建物内を効率的に移動します。
またこの時間帯は新しい経路の開拓や、巣の補修なども行う重要な活動時間となっています。
ちなみにネズミは主に以下のような場所を好んで利用し、それぞれの場所で異なる目的を持って活動しています。
壁や床の隙間、配管周り
主要な移動経路として活用し、素早く安全に建物内を移動できる通路として重宝します。
天井裏や床下のスペース
安全な休息場所として利用し、巣作りの最適な環境として選択します。
キッチン周辺の暗所
食料調達の重要拠点として位置づけ、特に深夜帯に頻繁に訪れる場所となっています。
ネズミが出たらアパートは引っ越すべき?保証面を踏まえて検討を
アパートにネズミが出たからすぐにでも引っ越しをしたい。と考える方もいるかもしれません。
すぐに引っ越す必要があるかどうか検討する際は、以下の要因を踏まえて検討してください。
1. 賃貸借契約の内容
大家や管理会社には、居住者に適切で快適な生活環境を提供する法的義務があります。
ネズミの駆除は通常、建物の維持管理の一環として大家側の責任となります。
この責任には効果的な駆除方法の実施や、再発防止のための対策が含まれるため、駆除にかかる費用について出し渋りがある場合は粘り強く交渉しましょう。
2. 修繕請求権
民法第606条では「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。 ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。」と定められており、借主には、建物の修繕を大家に要求する法的権利が認められています。
もし室内に壁や床の穴、配管周りの隙間などがあった場合、修繕の要求を行いましょう。
3. 契約解除の可能性
ネズミの問題が深刻化し、大家が適切かつ迅速な対応を取らない場合、それを正当な理由として賃貸借契約の解除を訴えることは可能です。
ただこの選択肢は賃貸借トラブルの元になる可能性があるため、最後の手段として考えましょう。
ネズミがアパートに出たら、まず大家や管理会社と協力して問題解決を図ることがもっともスマートなやり方です。
適切な対応がなされない場合に限り、引っ越しや法的手段の検討を行いましょう。
まとめ
ネズミがアパートに出た場合の賢い対処方法は、法的側面(賃貸借契約上の権利)と実用的側面(効果的な駆除方法)のバランスを考慮することが重要です。
大家や管理会社との良好なコミュニケーションを維持しつつ、必要に応じて専門業者に依頼することで迅速かつ適切な対応ができます。
私たち駆除ザウルスはネズミの生態や駆除方法に詳しく、安全に対処します。ネズミにお困りの際は、お気軽にご相談ください。