シロアリの被害とその見分け方を徹底解説
シロアリ被害は避けたいものですが、どのように被害を把握できるのか見分けるポイントを知っておくと対策もしやすくなります。
以下ではシロアリ被害の初期症状やサイン、シロアリ被害の特徴などを解説していきます。
目次
シロアリ被害の初期症状と末期症状
シロアリ被害にあっている場合の初期症状は、以下のようなものがあります。
1. | 症状 |
2. | 床がきしむ音が増える |
3. | 床の凹凸 |
4. | 壁や柱の小穴 |
5. | ドアなど建具の開閉不良 |
木材表面の劣化 |
- 床がきしむ音が増える
床を歩くとキィキィ、ギシギシなどの異常な音がするようになります。この音は木材が劣化してくると発生することが多く、木材の構造が弱くなっている可能性があります。
- 床に違和感のある凹凸が出てくる
以前は平らだった床に、不自然な凹みや盛り上がりが現れます。床下の木材が食害されて変形しているために起きている可能性があります。
- 壁や柱に小さな穴が見つかる
壁や柱に直径1-2mmほどの小さな穴が見られる場合、シロアリが木材の中から外に出てくる際に開けた穴である可能性があります。
- 建具の開閉がしづらくなる
ドアや引き戸がスムーズに動かなくなったり、隙間が変化したりするのは、木材の歪みによって起こることがあります。これもシロアリの仕業である可能性があります。
- 木材の表面が薄くなったような場所がある
木材の表面が薄く、もろくなっている場合、その内部はすでに食害されている可能性があります。
一方、シロアリ被害にあっている家屋の末期症状として、以下のような深刻な状態が見られます。
症状 | |
床の崩壊 | 床が抜けそうになる、または実際に抜ける |
構造の変形 | 壁や柱が著しく歪む |
建具の不具合 | 建具が全く開閉できなくなる |
木材の劣化 | 木材が指で簡単に抉れる程度まで脆くなっている |
建物の傾斜 | 家全体が傾いているように見える |
- 床が抜けそうになる、または実際に抜ける
床下の木材が広範囲にわたって食害され、強度が著しく低下すると、床を踏んだ際に抜け落ちる危険性があります。居住者がけがをする可能性もあり、早急な対応が必要です。
- 壁や柱が著しく歪む
建物の重要な構造部材が被害を受けると、支える力が弱まり、壁や柱に目に見える歪みが生じます。この状態になってくると建物自体の安全性が危険視されます。
- 建具が全く開閉できなくなる
家全体の歪みが進行すると、ドアや窓枠が変形し、建具が完全に機能しなくなります。こうした状態がみられる場合、建物全体に被害が及んでいる可能性が高いです。
- 木材が指で簡単にめくれる
木材の内部が広範囲に食害されると、外見は何もないように見えても指で触れただけで簡単に穴が開くほど脆くなります。
- 家全体が傾いているように見える
シロアリによる被害が特に深刻な場合、建物の重要な支持部分が損傷を受け、家全体が傾くことがあります。
シロアリ被害の7つのサイン
シロアリ被害にあっている場合、以下の7つの典型的なサインに注意が必要です。
症状 | 特徴 |
羽アリの発生 | 春や秋に羽のあるシロアリが室内で見つかる |
木材の劣化 | 叩くと空洞音がする、または触ると簡単にボロボロになる |
蟻道の形成 | 壁や基礎に泥状の細い筋が見られる |
床下からの異音 | カサカサという音が聞こえる |
木粉の堆積 | 木材の近くに細かい粉が溜まっている |
建具の変形 | ドアや窓の開閉がスムーズでなくなる |
床の異常 | 歩くとたわみや軋みを感じる |
- 羽アリの発生:春や秋に羽のあるシロアリが室内で見つかった場合、シロアリ被害にあっている可能性が高くなります。羽アリは新しい巣を作るために飛び立つ個体で、特に雨の後の暖かい日に多く見られます。
- 木材の劣化:叩くと空洞音がする木材は、表面は正常に見えても内部が食害されている場合があります。軽く叩いて音を確認することで被害の有無を判断できます。
- 蟻道の形成:壁や基礎に泥状の細い筋が蟻道です。シロアリは光を避けて移動するため、泥でトンネルを作ります。蟻道の存在もシロアリ被害の有力な証拠です。
- 床下からの異音:真夜中にどこからか聞こえてくるカサカサという微かな音は、シロアリの群れが活動しているために起きている可能性があります。これもシロアリ被害を疑う要因になります。
- 木粉の堆積:シロアリが木材を食べる際、木くずのような細やかな堆積がみられます。これも被害の進行を示す重要なサインです。
- 建具の変形:ドアや窓の開閉がスムーズでなくなっている場合、建具周りの木材が食害されている可能性があります。シロアリに食べられたために歪みが生じて開閉に支障が出ているかもしれないため、こちらも見逃してはいけないサインです。
- 床の異常:床下の構造材が被害を受けると、歩いたときにたわみや軋みを感じることがあります。これは床の強度が低下していると起こりやすく、放置すると危険な状態に発展する可能性があります。
シロアリ被害を見分けるチェックポイント
シロアリ被害を見分けるポイントは、木材の状態、建具の動き、床の状態など、複数の視点から確認することが重要です。
1. 木材の状態確認
柱、土台、大引、根太などの構造材、および床板、壁板などの仕上げ材について、以下のような異常が見られないかチェックします。
- 空洞音
木材を軽く叩いたときに、通常の木材とは異なる空洞のような音が聞こえる場合、内部が空洞化している可能性があります。
- 崩れやすさ
そもそも木材は簡単には崩れません。指や工具で軽く押しただけで木材が崩れたり、穴が開いたりする場合は、シロアリによる深刻な被害が進行している可能性が高いです。
- 木粉の有無
柱の根本や壁際など、木材のまわりに細かい粉状のものが溜まっていないか定期的に確認することが大切です。
2. 建具の状態チェック
建具は以下の状態をチェックしてください。
- ドアや窓の開閉
閉まりにくいドアや窓があるかチェックします。シロアリによって建具周辺の木材が食害されると、建具枠が変形し、ドアや窓がスムーズに開閉できなくなります。
- 歪みの有無
ドアや窓に隙間が生じていないかチェックします。シロアリ被害が進行すると、建具の周りの木材が劣化して強度が低下し、建物の重みで歪みが生じます。
3. 床の状態観察
床については音や歩いた感じで違和感がないか確認してください。
- 歩くとたわみや軋みを感じる
床下の構造材がシロアリによって食害されると、床板を支える力が弱くなります。その結果、歩行時に以下のような違和感が出てきます。
・床が異常にたわむ(へこむ)感覚
・歩くたびにキシキシ・ミシミシという軋み音
- 床が柔らかく感じる
床を踏んだ時に、以前より柔らかく感じたり、不安定さを感じたりしないかチェックしてください。
これらのような症状を感じた場合は、すぐにプロの業者によるシロアリ調査を依頼してください。
シロアリ被害が出やすい家の特徴
シロアリ被害にあいやすい家にはいくつか特徴があります。
該当するものが複数ある場合、シロアリ対策を的確に進めていく必要があります。
- 築年数が10年以上経過している建物
建物の経年劣化により、木材が脆弱化し、シロアリの侵入リスクが高まります。特に防蟻処理の効果が低下している可能性があります。
- 床下の換気が不十分
換気不足により湿度が上昇し、シロアリの好む環境が作られやすくなります。床下換気口の設置や定期的な換気が重要です。
- 雨漏りや水漏れがある建物
水濡れによって木材が湿潤状態になり、シロアリの活動を促進します。過去の漏水箇所は特に注意が必要です。
- 日当たりが悪く、湿気の多い環境
日光が当たりにくい場所は乾燥しづらく、高湿度環境が維持されやすいため、シロアリの繁殖に適した条件となります。
- 定期的なメンテナンスが行われていない
点検や補修が行われていないと、小さな被害の発見が遅れ、深刻な被害に発展するリスクが高まります。年1回以上の定期点検をお勧めします。
こうした条件が重なるとシロアリの活動が活発になりやすくなり、被害のリスクが高まるため注意が必要です。
シロアリ被害発生率と築年数
シロアリ被害の発生率と築年数には相関関係があります。
データでは築10年を超えると被害発生率が急激に上昇し始め、築20年以上の住宅では40%以上の確率で被害が確認されています。
特に築15-20年の期間は要注意で、この時期に適切な予防措置を取らなかった場合、深刻な被害につながるケースが多く報告されています。
定期的な点検と予防処理を行うことで、この発生率を大幅に下げることができます。
家の構造とシロアリ被害の特徴
住居はそれぞれの建築方法により構造が異なってきます。この構造とシロアリ被害の関係には以下のような特徴があります。
木造住宅
土台や柱などの主要な構造材に木材を多く使用しているため、シロアリ被害を受けやすい構造と言えます。
特に土台や柱は建物の重要な支持部材であるため、シロアリによる被害は建物全体の安全性に直接影響を及ぼす可能性があります。
さらに、床下空間や壁体内部といった目視での確認が難しい場所で被害が進行することが多く、発見が遅れやすいという特徴があります。
このため、シロアリの専門業者による定期的な点検が不可欠です。
鉄筋コンクリート造(RC造)
主要な構造部分は鉄筋コンクリートで作られているため直接的な被害は受けにくいものの、室内にはフローリングやドア枠、窓枠、造作材などの木材を使用しているため、こうした部分にシロアリ被害が集中する傾向が見られます。
特に木製建具の下部や壁際の内装材は湿気が溜まりやすく、シロアリに狙われやすいです。
鉄骨造
木造部分が限定的であり構造的な被害リスクは比較的低いです。
ただ、RC構造と同様に木製の床材、壁材、建具などの内装材はシロアリ被害を受ける可能性があるため、定期的な点検と予防的な対策が必要です。
特に水回りの近くや湿気が溜まりやすい場所に使用されている木製部材には注意が必要となります。
上記の通り、どの構造でも木材を使用している部分には被害の可能性があるため、定期的な点検と予防対策を行なわなければなりません。
まとめ
シロアリ被害を防ぐためには、総合的な対策が必要です。
年1回以上の専門家による床下・建物点検を実施し、被害が拡大する前に早期発見ができるように準備しましょう。防蟻処理を行っている家屋でもその効果は経年で低下するため、5年ごとの予防処理を実施することをお勧めします。
また日常的に床下や室内の適切な換気を行い、必要に応じて除湿器を使用して湿気を抑えることも大切です。
水回りは雨漏りや配管からの漏水を発見次第、速やかに修理して木材の湿潤化を防ぐなど、広い視野でシロアリの被害を防いでください。
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