アライグマの好きな食べ物・好物は?対策に役立つ餌について徹底解説
アライグマは、どんなものでも食べてしまう雑食性の動物です。
時には人間の生活圏に近づいて農作物や家屋に被害をもたらすことがあるため、「アライグマの好きな食べ物を知って対策したい!」という方もいることでしょう。
この記事では、アライグマの好きな食べ物や好物といった食性について徹底解説します。アライグマの餌となり得る食べ物を把握し、被害を最小限に食い止めましょう。
目次
アライグマの好きな食べ物・好物は?
アニメや映画などで“魚を手で洗って食べる姿”が描かれるアライグマですが、実は雑食性で、魚だけでなくさまざまな食べ物を口に入れます。
アライグマが餌とする食べ物や好みのものにはどのような特徴が見られるのでしょうか。ここではアライグマの食性について、3つの観点からご紹介します。
①美味しい時期に美味しいものを食べる
アライグマは、食べ物にこだわりがあります。その証拠に、「アライグマに食べられたら、そのものは食べ頃だ」と農家さんがボヤくほど。
アライグマは熟した果実やトウモロコシなどを好んで食べますが、熟していないものは食べません。熟すのを待ってから食べる賢さを持っているのがアライグマの特徴です。
②季節に合わせて食べるものを変える
アライグマは、口にする食べ物に季節感があります。春には、タンパク質が豊富な昆虫やカエル、ザリガニ、小動物、鳥などを食べ、秋にはエネルギーが多い果実や植物の種子などを食べます。
特に、トウモロコシやヤマブドウが好物です。アライグマは、季節に応じて必要な栄養素を摂取することができるのです。
③家屋で狙われる食べ物や好物
アライグマは雑食ですが、そのなかでも砂糖やチョコレート、バター、チーズ、ナッツなどの高カロリーなものを好んで食べます。
アライグマは好きな食べ物に対して強い依存性を持ち、一度食べるとやめられなくなることがあります。
アライグマによる被害を未然に防ぐためにも、食べ物のニオイを出さないよう密封保管することが大切です。
アライグマが食べ物(餌)を洗う理由とは?
アライグマは、川で食べもの(餌)を洗う習性があるといわれています。しかし、実際のところ野生のアライグマにはその姿が確認されません。
では、なぜ「アライグマは食べもの(餌)を洗う」といわれているのでしょうか。ここでは、アライグマが食べもの(餌)を洗う件について、以下の2つの観点から解説します。
①人間の影響を受けているアライグマが食べ物(餌)を洗う
アライグマが食べもの(餌)を洗うというイメージは、主に動物園やテレビなどで見たことのある方が持っています。
しかし、それは人間の影響を受けたアライグマの行動であり、野生のアライグマは食べもの(餌)を洗いません。
なぜなら、野生のアライグマは常に食べもの(餌)を探すのに忙しく、食べもの(餌)をすすぐ余裕がないからです。
②食べ物(餌)を確認しているだけ
食べ物(餌)を洗浄中のようにみえるアライグマは、実際には食べ物(餌)を確認しているだけだという説もあります。
アライグマは視力があまり良くないため、食べ物(餌)を見つけた際に手で触り、食べ物(餌)が何かを確かめることがあります。
このとき、食べ物(餌)が水に濡れていると、手でこすり合わせるような動作をすることがあります。これが、食べ物(餌)を洗っているかのようにみえることの理由です。
餌(食べ物)を用いてアライグマの生息地を見つける方法とは?
アライグマは人間が用意した餌にも興味を示すため、餌を利用してアライグマの生息地を調べることができます。この調査手法を「エサトラップ法」といいます。
ここでは、エサトラップ法の仕組みや作り方、活用方法について紹介します。
エサトラップ法の仕組み
エサトラップ法は、アライグマが手で餌を取る習性を利用したものです。
餌を入れたペットボトルや塩ビ管を木の枝などに吊るしておくと、餌に気づいたアライグマは手でペットボトルや塩ビ管を回して餌を取り出します。
このとき、餌が落ちる音や動きがアライグマの存在を教えてくれます。ほかの動物は餌を取ることができないので、アライグマがいるかどうかを確認できるというのがエサトラップ法の特徴です。
エサトラップ法の作り方
アライグマに効果的なエサトラップ法は、安価で簡単に作ることができます。必要なものは、以下の通りです。
- ペットボトル
- 針金
- 餌(チーズ、ピーナッツなど)
- ペンチ
- カッターナイフ
作り方は、以下の手順に従ってください。
手順 | 内容 |
ペットボトルの上部を切り取る | 直径4cm程度に切り取る |
ペットボトルの底に切り込みを入れる | 「x印」で2cm程度の切り込みを入れる |
針金を切り分ける | 50cmと30cmに切り分け、50cmの針金に餌を通す |
餌を通した針金を取り付ける | 50cmの針金の端に30cmの針金をつなげて固定する |
餌の配置を調整する | 餌の一部がペットボトル内、一部が外に出るように調整する |
これでエサトラップの完成です。
エサトラップ法の活用方法
エサトラップ法は、庭や畑などに動物の足跡や糞などが見つかったときに、アライグマがいるかどうかを調べるのに役立ちます。
エサトラップを設置する場所は、アライグマが通りそうな木の枝や柵などがおすすめです。エサトラップを設置したら、エサが取られたかどうかを確認します。エサが取られていたら、アライグマがいる可能性が高いです。
アライグマに家や庭を荒らされないための対策とは?
アライグマは人間の住む場所にも出没し、家や庭を荒らすことがあります。アライグマによる被害を受けないためには、以下の2つの対策が必要です。
- 食べ物や好物を与えない
- 侵入口をふさぐ
ここでは、上記の対策について詳しく解説します。
食べ物や好物を与えない
アライグマは、食べ物や好物の匂いに敏感です。人間が捨てた生ごみや農作物、ペットフードなどに惹かれて、家や庭にやってきます。
そのため、食べ物を与えないことが、アライグマを寄せ付けないための基本です。具体的には、以下のようなことに注意しましょう。
- 生ごみは庭に埋めず、密閉した容器に入れる
- 廃棄する農作物はそのままにせず、処分する
- 庭木の果実は熟す前に収穫する
- ペットフードの残りはすぐに片付ける
- アライグマにエサを与えない
- ごみは夜間に出さず、朝に出す
侵入口をふさぐ
アライグマは、わずか10cm以下の隙間でも侵入できます。侵入する経路は屋根裏や軒下が多く、屋根には周囲に微細な隙間があり、これがアライグマにとっては簡単な侵入経路となります。
また、アライグマは器用な手先を持っており、ブリキなどの屋根材を無理にこじ開けて侵入することもあります。
アライグマの侵入を防ぐためには、以下の対策が考えられます。
- 床下の通風孔(換気口)や軒下などの建物のすき間は、金網や板などでふさぐ
- 物置小屋などの使わない建物も同様にふさぐ
- 窓やドアはしっかりと閉める
アライグマの駆除を市役所に頼めるって本当?
アライグマは攻撃的で危険な動物である他、法律の兼ね合いから許可なく駆除することができません。
では、市役所に駆除を依頼すればいいのでしょうか。答えはノーです。市役所はアライグマの駆除を仕事として行っていません。
しかし、市役所にはアライグマの駆除に関するサポートを受けることができます。具体的には、以下の2つのサービスがあります。
- 各種書類申請のアドバイス
- カゴ罠の貸し出し
これらのサービスについて、詳しく見ていきましょう。なお、各自治体によって内容は異なりますので、詳細はお住まいの地域の市役所で確認してください。
各種書類申請のアドバイス
アライグマは特定外来生物に指定されており、鳥獣保護法の対象でもあります。そのため、駆除するには許可が必要です。一般の人が勝手に駆除することは法律で禁じられています。
また、自治体によっては狩猟免許が必要な場合もあります。許可を得るためには、防除実施計画確認(認定)申請書を提出し、自治体や農林水産省、環境省などの機関の審査を受ける必要があります。
これらの手続きについては、市役所でアドバイスを受けることができます。ただし、手続きはかなり面倒なので、本気で駆除したい場合以外はおすすめできません。
カゴ罠の貸し出し
アライグマの駆除方法としては、罠を使って捕獲する方法と、アライグマが嫌うもの(木酢液、忌避剤、燻煙剤など)を使って追い出す方法があります。
追い出す方法は一時的な対策にしかならず、再び被害が起こる可能性が高いです。そのため、罠を使って捕獲する方法がよく採用されています。
罠の種類としてはカゴ型の罠があり、中にアライグマの好物を入れておき、アライグマが入るとカゴが閉まる仕組みです。
カゴ型の罠は捕獲効率が高いですが、警戒心の強いアライグマには効果が薄いです。罠は市役所で貸し出してもらえますが、貸し出しには手続きが必要で、狩猟免許が必要な場合もあります。
また、捕獲したアライグマについては市役所が回収してくれますが、回収までの間は自分で管理する必要があります。
アライグマにお困りの方は駆除業者に相談を
アライグマの被害にお悩みの方は、害獣駆除専門業者に相談するのが一番です。
市役所はアライグマの駆除に関する知識やサポートを提供してくれるのみですが、駆除業者は専門的な知識や技術を持ったスタッフが駆除から再発防止まで一貫して行います。
我々「駆除ザウルス」は、法律や安全性に十分注意の上アライグマの駆除を実施いたします。
アライグマの駆除に関するご相談やお見積もりは完全無料です。24時間365日お問い合わせを承っておりますので、お気軽にご相談ください。