アライグマ・ハクビシンの違いは?天敵や足跡など見分け方を徹底解説

外見こそ似ているものの、アライグマ・ハクビシンは生態学的に大きく異なります。

【アライグマ】

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【ハクビシン】

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また、どちらも農作物や家屋に被害を与える害獣として知られているため、効果的な対策方法を学ぶことが大切です。

 

この記事では、2匹の害獣の違いについて詳しくご紹介します。

アライグマとハクビシンはどんな動物?

まずは、2匹の害獣の基本的な生態や特性について説明します。

 

2匹の害獣はそれぞれ別の科に属する動物で、生息地域、食物摂取の傾向、繁殖時期などが異なります。

 

それぞれの動物の概要を表にまとめましたので、以下をご覧ください。

アライグマ・ハクビシンの生態や特徴の表

 

動物 生息地域 食性 繁殖時期 性格 得意分野
アライグマ 森林・湿地・農耕地・都市部など 雑食(甘いものや脂っこい食べ物が好き) 4~6月頃 気性が荒く攻撃的 手先が器用・木登り・泳ぎ
ハクビシン 低地・山地・雑木林 雑食(甘い果物やスイカ系の野菜が好き) 通年 穏やかで大人しく臆病 垂直に高くジャンプすること

アライグマとハクビシンの外見の違い

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次に、2匹の害獣の外見の違いについて詳しく解説します。2匹の害獣は外見や足あと、食べ物の痕跡などで区別できます。

 

それぞれのポイントを覚えて、害獣の種類を特定しましょう。

外見の違い

2匹の害獣は、特有の模様が顔やしっぽに見られます。アライグマは目の周りが黒く、耳のふちが白いです。

 

一方でハクビシンは額から鼻にかけて白い線が入り、鼻がピンク色です。

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また、アライグマは尾にしま模様が見られ、一方でハクビシンの尾は黒いです。体格にも違いがあり、アライグマはふくらみのある体を持っている一方、ハクビシンは細身の体つきです。

アライグマとハクビシンの外見の違いの表

動物 しっぽ 体格
アライグマ 目の周りが黒く、耳のふちが白い 灰色と黒のしま模様 ふくらみのある体
ハクビシン 額から鼻にかけて白い線が入り、鼻がピンク色 黒色 細身の体つき

足あとの違い

2匹の害獣はどちらも5本指の足あとを残しますが、形に違いがあります。

 

アライグマは指が長く、人間の手のような足あとです。一方でハクビシンには丸みがあり、ネコの足あとを大きくしたような形となっています。

 

畑や屋根裏に足あとが残っていたら、どちらの種類に近いかを確認してみてください。

アライグマとハクビシンの足あとの違いの表

動物 足あとの形 足あとの大きさ
アライグマ 人間の手のような形 5~7cmほど
ハクビシン ネコの足あとを大きくしたような形 5~6cmほど

食べ物の痕跡の違い

2匹の害獣は雑食性で、農作物や果物などを食べることがありますが、その摂食方法には違いがあります。

 

手先の器用さが特徴的なアライグマは、外皮をむいて、きちんとした食べ方をします。一方でハクビシンは直接口で食べるので、食べ散らかします。

 

例えばスイカを食べる際、アライグマは直径約5cmの穴を作って中身をくり抜くのに対し、ハクビシンは大きな穴を掘り、頭を突っ込むことがあります。

 

 

アライグマとハクビシンの食べ物の痕跡の違いの表

動物 食べ方 スイカの例
アライグマ 穴をあけて手で掘る 直径約5cmの穴を作って中身をくり抜く
ハクビシン 直接口で食べる 大きく穴をあけて頭を突っ込む

アライグマとハクビシンによる被害と対策方法

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2匹の害獣は、農作物や家屋に様々なトラブルを引き起こすことがあります。放っておくと被害が拡大する可能性がありますので、早めに対処することが大切です。

 

ここでは、2匹の害獣による被害を防ぎ、快適な環境を維持するための対策について紹介します。

アライグマとハクビシンの農作物への食害

2匹の害獣は、果物や野菜、穀物などの農作物を好んで食べてしまいます。特に収穫期や成熟期に被害が増える傾向にあります。

 

以下は、被害を最小限に抑えるための実用的な対策です。

 

  • 農作物をネットや柵で覆ったり、囲ったりする
  • 忌避剤や音響装置を使用して、アライグマ・ハクビシンを撃退する
  • 犬や猫などのペットを飼い、アライグマ・ハクビシンを追い払う
  • 農作物周辺に人の匂いや毛髪を置いて、アライグマ・ハクビシンを警戒させる

アライグマとハクビシンの家屋への侵入被害

2匹の害獣は、冬場や繁殖期に家屋への侵入被害が増えます。以下は、家屋の被害を防ぐための効果的な対策です。

 

  • 屋根や壁などの隙間や穴をふさぐ
  • 食べ物やゴミを密閉して、匂いを漏らさない
  • 忌避剤や音響装置を使用して、アライグマ・ハクビシンを嫌がらせる
  • 犬や猫などのペットを飼い、アライグマ・ハクビシンを追い払う

アライグマとハクビシンによる感染症の被害

2匹の害獣は、様々な人獣共通感染症(動物から人に感染する病気)を媒介する可能性があります。

ハクビシンが媒介する感染症

ハクビシンが主に媒介する感染症には、以下のようなものがあります。

 

  • 狂犬病
  • トキソプラズマ症
  • エキノコックス症
  • サルモネラ感染症
  • カンピロバクター感染症
  • エルシニア感染症
  • アライグマ回虫幼虫移行症
  • SARS(重症急性呼吸器症候群)

アライグマが媒介する感染症

アライグマが主に媒介する感染症には、以下のようなものがあります。

 

  • 狂犬病
  • レプトスピラ症
  • アライグマ回虫症
  • ダニ・ノミの寄生
  • 疥癬
  • サルモネラ菌食中毒
  • カンピロバクター食中毒
  • エキノコックス症

 

野生動物から人へ感染する病気があるため、2匹の害獣に手を出すことは避けましょう。

 

咬まれたり爪でひっかかれたりすると、その傷口から感染する可能性があります。絶対に素手で触れないようにし、安全に過ごすことが大切です。

 

ハクビシンとアライグマの天敵から見る違い

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似ている部分の多い2匹の害獣ですが、天敵には決定的な違いがあります。

ハクビシンの天敵

人間から害獣扱いを受けるハクビシンですが、自然界には恐れるべき天敵がいます。どんな動物がハクビシンの敵なのか、その種類や特徴を紹介します。

アライグマ

先述の通り、アライグマはハクビシンと似たような生活をする動物です。屋根裏や廃屋に住み、果物や野菜、小動物を食べることから、2匹の害獣はよく出会います。

 

そして、住処や食べ物をめぐって争うことになります。アライグマの方が気が強いので、ハクビシンは負けて逃げることが多いです。

 

逃げたハクビシンは、別の家に入り込むこともあります。

猛禽類

ハクビシンは、空から狙われることがあります。フクロウやタカ、ワシ、ハヤブサなどの猛禽類は、肉食の鳥類でハクビシンを捕食対象とします。

 

大きなハクビシンは安全ですが、小さな子どもは危険にさらされるため、親ハクビシンは子どもを守るために猛禽類と戦うことがあります。

 

ただし、猛禽類はペットとして飼える動物ではありますが、ハクビシン対策としては難しいでしょう。

猫や犬

ハクビシンは、ニオイに弱い動物です。ハクビシンにとっては、猫や犬の尿の匂いが好ましくありません。そのため、猫や犬を飼っている家庭は、ハクビシンが近づきにくいです。

 

ただし、小さな猫や犬もときどきハクビシンに襲われることがあるため、用心深く行動する必要があります。

オオカミ

ハクビシンは、オオカミの尿の匂いも好ましくないと感じます。オオカミの尿を使った忌避剤は、ホームセンターやネットで買えます。ハクビシン対策に使ってみるといいでしょう。

アライグマの天敵

アライグマは、本来日本にはいない外来種です。北米ではオオカミやクズリ、ワシミミズクなどの強い動物がアライグマの天敵ですが、日本にはそういった動物がいません。

 

よって、アライグマの天敵が存在しないのが実情です。

ハクビシンとアライグマの対策はどうすればいい?

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2匹の害獣は人間に大きな被害を与える害獣であるため、駆除をすることが必要です。

 

しかし、捕獲や殺処分に関する法律や条例がありますので、自分で勝手に駆除することはできません。

 

2匹の害獣にお悩みの際は、以下の方法を参考にしてください。

専門業者に依頼する

2匹の害獣の駆除は、専門の業者に依頼するのが最も確実で安全な方法です。

 

害獣駆除業者は、法律や条例に基づいた適切な方法でアライグマやハクビシンを捕獲して処分します。

 

また、家や庭の侵入経路を封鎖したり、清掃や消毒を行ったりするサービスも提供します。

 

ただし、業者によって駆除費用が大きく異なるため、まずは見積もりをとることから始めることが望ましいです。

ハクビシン駆除 駆除ザウルス

自治体に相談する

害獣による被害に遭った際、自治体に頼めば駆除をしてくれると思う方がいるかもしれませんが、自治体は駆除の申請をするところであり、直接的な駆除は受け付けていません。

 

そのため、業者に頼らないのであれば自分で駆除するほかありません。

 

アライグマやハクビシンは「鳥獣保護管理法」によって保護されているので、駆除には自治体の許可が必要です。

 

ただ、市役所は駆除を直接してくれませんが、駆除の方法や捕獲器や防護服を貸し出してくれるなど相談に乗ってくれます。

 

自分で害獣駆除をしたい方は、市役所に相談してみるといいでしょう。

アライグマやハクビシンにお悩みの方は今すぐご相談を!

アライグマやハクビシンによる被害にお悩みの場合は、害獣駆除専門業者にご相談いただくのが最適です。

 

自治体はアライグマやハクビシンの駆除に関する知識やサポートを提供していますが、駆除業者は専門的な知識や技術を持つスタッフが駆除から再発防止までトータルにサポートいたします。

 

「駆除ザウルス」では法律や安全性に十分な注意を払いながら、アライグマやハクビシンの駆除を実施しています。

 

アライグマやハクビシンの駆除に関するご相談やお見積もりは完全無料です。24時間365日お問い合わせを受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

駆除ザウルス公式HP
害獣・害虫駆除の専門会社・駆除ザウルス駆除ザウルス

 

コラム監修者 プロフィール
内田翔
内田 翔(うちだ しょう)

AAA ALLIANCEグループ 取締役 本部長。
「害虫バスター」としてメディア出演、ニュース、番組協力多数。

【駆除ザウルス メディア出演歴】
日本テレビ「news every.」「世界一受けたい授業」、NHK「クローズアップ現代」、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」、フジテレビ「とくダネ!」、TBS「あさチャン!」「ジョブチューン」他多数。

害獣駆除歴約20年を誇るスペシャリスト。「建物の医者」としてお客様の安心・平穏を取り戻す為に最善の施工を実施。