天井裏の音・声は何の動物がいる?[カサカサ・トントン・ドンドン]

ふと耳をすますと「カサカサ」「トントン」「ドンドン」という聞き慣れない音がすることはありませんか?

天井裏の音・声は何の動物がいる?[カサカサ・トントン・ドンドン]1

天井裏はさまざまな動物にとって住み着きやすい環境が揃っています。放っておくと思いがけず被害が拡大してしまうことも。

この記事では、天井裏に住み着きやすい動物の生態や鳴き声などについて解説しています。

 

天井裏に何かいる?こんなサインがあったら要注意

天井裏や家全体にこのような現象が起きている場合、動物が入り込んでいる可能性があります。

 

・夜になると天井裏から何かが走り回るような音がする

・天井裏でかすかに鳴き声が聞こえたような気がする

・天井や柱にシミや汚れが広がっている

・掃除をしても獣臭や排泄物の臭いが取れない

・近隣で農作物への被害が出ている

・ノミやダニが発生している

 

動物が天井裏に住み着くと、自分の家だけでなく近隣に被害が及ぶこともあります。早急に対策を取るようにしましょう。

 

天井裏に住み着きやすい6種の動物

イタチ

天井裏の音・声は何の動物がいる?[カサカサ・トントン・ドンドン]イタチ1

イタチは体長20cm~40cmほどの細長い体と太めのしっぽを持っています。

 

さまざまな種類のものがいますが、住宅地に生息して家屋に被害を与えているのは、在来種のニホンイタチと外来種であるシベリアイタチが大半です。

 

基本的には夜行性で、夜間になると天井裏でトントンと足音を立てて忙しなく動き回ります。冬眠をしないので、冬でも動き回るのが特徴です。

 

野生動物はあまり鳴くことはありませんが、威嚇や求愛行動の際に「キーキー!」や「クククク!」と甲高い声で鳴くことも。3月から5月の繁殖期は鳴き声が聞こえることもあるでしょう。

 

イタチは肉食寄りですがかなりの雑食で、フンの臭いも強烈です。ペットや家畜を襲うこともあるので、早急な対策が必要です。

 

ネズミ

天井裏の音・声は何の動物がいる?[カサカサ・トントン・ドンドン]ネズミ1

 

天井裏に住み着きやすいネズミは、種類によって身体の大きさが異なります。

最も小さいハツカネズミで10cm程度、クマネズミで10~20cm程度、最も大きなドブネズミになるとしっぽ込みで45cmを超える個体も珍しくありません。

 

集団で生活していますが非常にすばしっこく、木の上や電線経由でわずかなすき間から侵入してきます。

 

種類によって異なりますが、「キイキイ」や「キュイキュイ」という甲高い鳴き声が聞こえることもあります。また、歯を研ぐために梁や柱などの建材をかじるので、カリカリという音が響くことも。

 

身体が小さいので足音はあまり聞こえませんが、集団で生活しているのでカサカサと動く音がひっきりなしに聞こえてくるという事例もありました。

 

ハクビシン

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ハクビシンは全長90~130cm程度で、鼻に白い線が入っているのが特徴です。薄暗い場所を好むため、天井裏に入り込んで家屋に被害を与える害獣の代表格ともいわれています。

 

害獣の中では比較的身体が大きいので、天井裏で動き回ると「ドンドン」という重い足音がします。

 

また、鳴き声は大きめで、「キーキー」や「キューキュー」という甲高い声で鳴きます。威嚇する時はより高く大きく「カーッ!」と声を上げることも。

 

一か所で排泄をする「ためフン」の習性があるので、天井裏に排泄物が堆積して被害が広がりやすいという特徴もあります。

 

アライグマ

天井裏の音・声は何の動物がいる?[カサカサ・トントン・ドンドン]アライグマ1

アライグマはペットとして輸入された動物が、野生化したものです。可愛らしい外見に反して獰猛な性格で、家屋や家畜に大きな被害を与えています。

 

天井裏に入り込む動物の中ではハクビシンよりも大型で、その分活動音も大きめです。歩き回るたびに「ドスドス」と重い足音がするので判別は容易でしょう。

 

鳴き声は小さめで、「クルルル」という小刻みなリズムで鳴きます。タヌキやイタチの鳴き声ともよく似ているので、鳴き声だけで判別するのは少し難しいかもしれません。

 

手先がとても器用で、侵入経路を巧みに見つけ出して屋内に侵入してきます。駆除にはしっかりと計画を立てて臨むことが大切です。

 

タヌキ

天井裏の音・声は何の動物がいる?[カサカサ・トントン・ドンドン]タヌキ1

タヌキは全長40~70cm程度、こちらも害獣としては比較的大型で、非常に憶病で繊細な性質の動物です。

 

基本的にはとてもおとなしい性質なので、自分から攻撃を仕掛けてくることはありせんが、危険が迫ると死んだふりで敵を攪乱するという狡猾な面も。

 

天井裏に住み着くと「ドタドタ」と重めの足音で家中を走り回ります。足音だけではハクビシンやアライグマとよく似ているので、判別が難しいかもしれません。

 

鳴き声は「ウユーン」という音に近い、細く高い鳴き声です。子犬の鳴き声にも少し似ています。

 

農作物を喰い荒らすだけでなく、ハクビシンと同じく一か所でフンと尿をする「ためフン」の習性があります。放っておくと被害がどんどん広がってしまうので、早めの対策が必要です。

 

コウモリ

天井裏の音・声は何の動物がいる?[カサカサ・トントン・ドンドン]コウモリ1

コウモリは日本全国に数種類生息していますが、天井裏など家屋に侵入してくるのはアブラコウモリのみといわれています。

 

体長は5cm程度と非常に小さく、ほんの小さな隙間からも屋内に入り込んできます。身体は小さいですが集団で行動するので、天井裏に住み着かれると「カサカサ」「ゴソゴソ」という音がすることも。

 

コウモリの鳴き声は人間の耳に聞こえない周波数なので、ほぼ耳に入ることはありません。ごくまれに威嚇行動として「チチチチ」と高く鳴くこともあるようです。

 

大量の害虫を捕食してくれるという面もありますが、家に住み着かれるとフン害や病原菌の媒介などさまざまな問題が出てくるので注意が必要です。

 

天井裏に住み着きやすい動物の特徴

 

大きさ鳴き声足音や行動音
イタチ20cm~40cmキーキー
クククク
トントン
ネズミハツカネズミ…10cm程度
クマネズミ…10~20cm程度
ドブネズミ…45cm程度
キィキィ
キュイキュイ
カサカサ
カリカリ
ハクビシンしっぽ込みで90cm~130cmキーキー
キューキュー
ドンドン
アライグマ40cm~70cmクルルルドスドス
タヌキ40cm~70cmウユーンドタドタ
ドスドス
コウモリ5cm程度聞こえないカサカサ
ゴソゴソ

 

天井裏に住みついた動物がもたらす被害とは

天井裏に動物が住み着くと、足音だけでなくさまざまな被害が生じる可能性があります。ここでは、天井裏に住み着いた動物による被害について解説しています。

 

家屋の損傷

天井裏に動物が住み着くことで起きる被害として、家屋の損傷が挙げられます。

 

天井裏を寝ぐらにした動物は、その場で大量の排泄物をまき散らします。特にハクビシンやイタチのように「ためフン」の習性がある動物がいると、天井裏に堆積した排泄物にカビが生え、現場は壮絶な状況に。

 

場合によっては天井板が腐食し、天井が崩れてしまうこともあるのです。そこまで被害が広がった家屋は、凄まじい悪臭とカビやダニによる汚染で、生活することもままならなくなってしまいます。

 

さらに恐ろしいのが、電気配線のショートです。天井裏にはさまざまな電気配線が集まっており、場合によっては屋外電柱からの引き込み口が開いていることもあります。

天井裏の音・声は何の動物がいる?[カサカサ・トントン・ドンドン]配線1

そこに動物が尿をかけたり配線を嚙みちぎったりすると、停電が起きるだけでなく火災に発展する危険もあるのです。

 

害獣が原因で起きた火災は、保険の対象外になったという事例もあります。取り返しのつかない被害が起きる前に早急に対処することが必要です。

 

健康被害

天井裏に蓄積した大量の排泄物や動物の身体には、ノミやダニといった害虫が大量についています。これらが階下の生活空間へ降り注ぐと、アトピー性皮膚炎や喘息、蕁麻疹といったさまざまな疾患の引き金になってしまいます。

 

また、コウモリやハクビシンは、さまざまな病原菌の媒介者であることが知られています。たとえば狂犬病やSARSのような病気は人獣共通感染症と呼ばれており、野生動物が由来であることが分かってきました。

 

それ以外にも排泄物や毛の成分を含んだ粉塵を吸い続けることで、健康被害が生じる可能性があります。抵抗力が低い子どもやご高齢の方、ペットと暮らしている方は特に影響を受けやすいといえるでしょう。

 

農作物への被害

動物の多くはエサ場の近くに寝ぐらや巣を確保する傾向があります。近隣の畑や家庭菜園に被害が出ている場合、その近くに住処があると考えて良いでしょう。

 

野生動物による食害は、どの地域においても頭の痛い問題です。自分の家に被害が出ていなくても、対応が遅れることで近隣の畑や家庭菜園が被害を受ける可能性があります。

 

野生動物を勝手に捕獲するのは×

ホームセンターには、野生動物を捕獲するためのさまざまな罠や捕獲機が販売されていることがあります。しかしこれらを用いて無許可で捕獲・駆除するのは、法律で禁じられているのをご存じでしょうか?

 

ここでは、鳥獣保護法と害獣駆除の基本について解説しています。

 

野生動物の捕獲は鳥獣保護法で禁止されている

日本に生息している野生動物は「鳥獣保護法」という法律で管理されており、無資格者が許可なく捕獲することはできません。罠を使う資格を持っていても、捕獲には市町村の許可が必要とされています。

 

今回ご紹介した動物は、ネズミを除いて鳥獣保護法の管理対象となっています。たとえ自分の土地であっても、勝手に捕獲することは禁じられています。

 

ネズミであれば捕獲しても違法にはなりませんが、自分たちで死骸の始末までしなくてはならないので、かなりハードルが高いといえるでしょう。

 

害獣対策の基本は追い出しと侵入ルートの根絶です

天井裏の音・声は何の動物がいる?[カサカサ・トントン・ドンドン]侵入口1

一度屋内に入り込んだ動物は、たとえ一度は追い出したり駆除に成功したとしても、侵入ルートがそのままになっていると、別の個体が侵入してくる可能性が高いです。

 

害獣対策の基本は捕獲ではなく、今いる動物を追い出すとともに、二度と侵入されない家づくりに取り組むことです。

 

害獣ザウルスでは豊富な専門知識を持ったスタッフが、お客様のご自宅を丁寧にチェックして、動物の侵入しやすいポイントを的確に突き止めます。

 

現時点でどのような動物が侵入しているか分からなくてもOK!どうぞお気軽にご相談ください。

 

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コラム監修者 プロフィール
内田翔
内田 翔(うちだ しょう)

AAA ALLIANCEグループ 取締役 本部長。
「害虫バスター」としてメディア出演、ニュース、番組協力多数。

【駆除ザウルス メディア出演歴】
日本テレビ「news every.」「世界一受けたい授業」、NHK「クローズアップ現代」、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」、フジテレビ「とくダネ!」、TBS「あさチャン!」「ジョブチューン」他多数。

害獣駆除歴約20年を誇るスペシャリスト。「建物の医者」としてお客様の安心・平穏を取り戻す為に最善の施工を実施。