ネズミが大量発生する原因とは?ネズミが多い地域と駆除のコツを解説
ネズミがたくさん増える可能性があると思うと、気持ち悪く感じるもの。ネズミは生殖能力が高く、一対のカップルからすぐに数が増えてしまいます。
ネズミ算という数式で計算すると、1年間でおよそ1万匹になるといわれています。駆除すべきかどうか迷っている間にもどんどん増えてしまうため、早めに駆除することが大切です。
この記事では、ネズミが大量発生する原因やネズミが多い地域、駆除のコツなどを解説します。
目次
ネズミの大量発生が多い地域は東京都
2023年6月、東京都心部でゴミ捨て場を襲うネズミの大量発生動画が、SNSに投稿される一幕がありました。
この出来事は、新型コロナウイルスの影響が緩和され、飲食店などでの人出が増加したことと関連している可能性が指摘されています。
都内では、最低でも25万匹のネズミが生息していると見積もられ、その数が深刻な問題となっています。
ネズミが大量発生するのは寿命と関係している?
まず、ネズミの寿命について解説します。ネズミの寿命は種類や環境によって異なり、1~3年程度が一般的とされています。
種類 | 寿命 |
ドブネズミ | 約24~36ヶ月 |
クマネズミ | 約12~24ヶ月 |
ハツカネズミ | 約12~18ヶ月 |
ハツカネズミは体が小さく天敵(ネコ・ヘビ・イタチ・鳥など)が多いですが、家の中に住むタイプなら1年程は生きています。
ドブネズミやクマネズミは体が大きいネズミですが、個体によっては3年以上生きることもあるため、自然に死んで数が減るのを待つのは難しいでしょう。
ネズミが大量発生する3つの理由
ネズミの大量発生が度々話題となりますが、一体どのような理由からなのでしょうか。以下では、ネズミがの大量発生に繋がる生態について解説します。
ネズミが1匹いれば他にも潜んでいる可能性が高い
家の中でネズミを1匹発見した場合、他にもたくさんの仲間が潜んでいる可能性が高いです。なぜなら、ネズミは1匹で暮らすよりも、仲間やカップルで共同生活することが多いからです。
ネズミは1回の出産で6~7匹の子どもを産むことがあるため、見つけたネズミが子供である場合、その周辺には約10匹前後のネズミが潜んでいるかもしれません。
さらに、見つけたネズミがペアの一方だった場合、そのままにしておくと増殖してしまい、ネズミの数が増えてしまう危険があります。
ネズミは冬眠をしない生き物
ネズミ駆除は冬にやるべきだと思っている方は少なくないでしょう。動物は冬に入ると活動が鈍るという印象がありますが、ネズミは冬眠をしないため、気温が下がり寒くなっても動き回ります。
しかし、寒さには弱い生き物であるため、10度以下の気温になると耐えられず、身動きが取れなくなってしまって死んでしまうこともあります。
そのため、人間が暖かくて快適だと感じる空間はネズミにとっても魅力的で、夏に比べて冬の方が家の中に入り込みやすいという特徴があります。
1度でも侵入されるとすぐに増えてしまい、気温が上がり活発化したときのネズミ駆除が大変になります。
一年中繁殖を続けますが、特に春や夏などが盛んなため注意が必要です。簡単にエサが手に入る環境だと被害が大きくなる可能性があるため、早めに対策をする必要があります。
ネズミは1年間で1万匹以上になるほど子孫を増やす
ネズミは子孫を増やす力が強く、「ネズミ算」と呼ばれるほど急激に数を増やしていきます。
ネズミは約20日程で妊娠して子どもを産み、生まれた子どもたちもすぐに大きくなって子どもを産みます。計算すると1年で約9,400匹、3年で約3億5,000万匹になるといわれています。
しかし、この計算には巣のスペースやエサの量、仲間との争いなどの条件は入っておらず、実際にはここまで増えることはありません。
元々ネズミはキツネやネコ、ワシ、タカ、ヘビなどたくさんの敵に食べられていたため、生き残るために子孫を増やす力が強くなりました。ネズミは1回の出産で約6~7匹の子どもを産み、1年で約6回出産します。
生まれた子どもは生後3ヵ月くらいで子どもを産めるようになります。約2年間子どもを産み続けるので、すぐに数が増えてしまうのです。
ネズミの繁殖は春と秋が最も盛ん
ネズミ対策には、繁殖の時期を把握することが大切です。ネズミは小さな動物であるため、自然の中ではいつも他の生き物に狙われています。そのため、自分たちの数を増やすために、ある時期に集中して繁殖します。
ネズミの繁殖は、春(3月〜5月)と秋(10月〜11月)が最も盛んです。寒くなくて暮らしやすい気候を好むことから、この時期が繁殖の最盛期となります。
逆に冬の時期は寒さが厳しいため、秋に比べると繁殖の数は少なくなります。しかし、冬でも安心してはいけません。最近は人間の住まいの中にある暖房器具のおかげで、ネズミたちも快適に暮らせるようになっています。
そのため、場所によっては秋と同じくらい数を増やしていることもあります。
自宅にネズミが住みついてしまうと、駆除がとても大変です。元々数が多い上に、とても素早いので、駆除に時間がかかることもあります。
そのため、冬の前など、ネズミの繁殖が盛んになる前に、きちんと対策をしておきましょう。そうすれば、繁殖のピークになってもネズミの被害に困らなくて済みます。
ネズミの大量発生により引き起こされる問題
ネズミが原因で起こる問題は、多岐にわたります。火事や感染症の拡散など、重大なものもあります。ネズミの存在を察知したら、早急に退治することが大切です。
火災・停電の危険性
ネズミは年に1cm程歯が伸び続ける特性があるため、物を噛んで歯を短く保つ行動を取ります。
しかし、この噛み癖が電気ケーブルやガスパイプにも及び、停電や火災・爆発の引き金となる可能性があります。
非常に危険であり、火災や停電のリスクを高める要因となるためご注意ください。
住宅被害
ネズミは何でも食べるという性質を持ち、特に夜間に活動的になります。
1日に自分の体重の4分の1ぐらいをちょこちょこと食べます。「台所の食材に歯形がついている」「電化製品のコードが噛まれている」「夜になると屋根の上で騒音がする」などの症状があれば、ネズミが隠れている可能性が高いです。
さらに、ネズミが家の中の木製品を噛むと、住宅の構造部品が損傷してしまうほか、柱が噛まれてぐらつくと地震などでの倒壊の危険性が生じるため早急な対策が必要となります。
健康リスク
ネズミは感染症の原因となる菌類を運ぶ可能性が高い動物です。ネズミに噛まれたり、ネズミの身体に触れたりすることで、病原体に感染する危険性があります。
また、ネズミの排泄物に含まれる病原体が水や食べ物に混入し、口から人体に入ると感染する可能性も考えられます。
ネズミの対処・駆除方法
ネズミの駆除は経験のない方にとって難しいことに感じられるかもしれませんが、適切な方法で対応すれば、プロでなくても除去できる可能性があります。
以下では、効果的なネズミの駆除方法を6つのステップに分けて詳しく解説します。
前準備:通り道を見つける
まず最初に、住環境の周辺を詳細にチェックしましょう。ネズミがどこからやってくるのか、ネズミの動きを把握してから対策を立てることが重要です。
ネズミが建物内に侵入するのはほとんどが外部からです。潜り込む可能性のある隙間や穴を見逃さないよう、物件の周辺を丹念に調査しましょう。
①追い出し
家の中に侵入したネズミを追い出すために、忌避剤を利用することが有効です。忌避剤には、ネズミが嫌がる成分が含まれており、ネズミを寄せ付けない特別な効果が期待できます。
特に、煙が発生するタイプの商品は効果的であり、しばらくの間、室内をネズミのいない空間にすることができます。
②毒エサの活用
ネズミが再び現れる可能性に備えて、毒エサを用意しましょう。毒エサはネズミの個体数を効果的に抑制する手段の1つです。
毒エサの活用法としては、ネズミが好む食物(例: バナナや穀類)に毒エサを混ぜ、適切な場所に配置するのがおすすめ。これはプロの駆除業者も推奨している手法であり、ネズミを誘引する効果が高まります。
特に、被害を受けた食品を混ぜるとネズミが安全だと感じて食べやすくなりますので、覚えておくと良いでしょう。
③粘着トラップ
粘着トラップはネズミが頻繁に通る場所や、糞などの跡が見られるエリアに配置しましょう。ネズミは人間の臭いに敏感に反応するため、手袋を着用して粘着トラップに触れないようにすると効果が一層高まります。
また、粘着トラップは通常折りたたまれた状態で販売されています。これを壁に沿ってL字に展開すると、ネズミがかかりやすくなります。
④穴をふさぐ
ネズミは床下通気口やシャッターのすき間から入り込んでくることが多いため、ネズミが入れないように隙間をなくす必要があります。親指が入るほどの隙間はネズミにとっても十分なスペースです。
ネズミが通りそうなところを細かくチェックし、ホームセンターで入手可能な材料(木の板やパンチングメタルなど)を用いて隙間をふさぎましょう。
⑤掃除
ネズミは汚れた家や不要品がたまった家を好んで住みつきます。徹底的な掃除はネズミ駆除において不可欠です。家をきれいに整理し、清潔に保つことでネズミは退散します。
掃除の基準としては、部屋にある不要なものは徹底的に処分し、ゴミが1つもない状態を目指してください。壁沿いに物を置かないように心掛けることも重要です。
ネズミは物陰に隠れて壁沿いに進む傾向がありますが、隠れるスペースがなくなると、ネズミは警戒して通り抜けません。清潔で整頓された環境はネズミを寄せつけず、効果的な対策となります。
ネズミの大量発生に困ったら専門業者に依頼しよう
ネズミを追い出すために、密閉容器や忌避剤、侵入経路の遮断、トラップなどを使っても、ネズミの数が減らないことがあります。
計画的に対策すれば、多くの場合はネズミの数は減りますが、周辺環境がネズミの繁殖に適している場合(住宅地、飲食店、マンションなど)は、自分で駆除するのは難しいです。
また、ネズミの侵入経路が分からなかったり、ネズミがトラップに気づいたりすると、さらに困難になります。そこで、ネズミの数を減らせない場合は、ネズミ駆除業者に相談することをおすすめします。
ネズミ駆除業者を選ぶときは、豊富な実績があることなどをチェックすることが重要です。私たち駆除ザウルスは、数多くのネズミ駆除の実績を持っております。専門的な知識と経験を持った弊社にお任せください。