壁からカリカリ音がするのはネズミの仕業?正体と駆除方法を徹底解説
壁のなかからカリカリという音が聞こえると、不安になりますよね。その音はおそらく、ネズミによるものかもしれません。
ネズミは、建物や家具を傷めたり病原菌を媒介したりする害獣であるため、早急に駆除する必要があります。
この記事では、ネズミが壁のなかに入る理由や、カリカリと音を出す原因、そして効果的な駆除方法について詳しく解説します。
目次
壁からカリカリと音がするのはネズミである可能性が高い
壁のなかからカリカリと聞こえたら、それはネズミの気配である可能性が大きいです。
しかし、カリカリ音がする場所によって、ネズミの種類や生態が異なります。
ここでは、壁からカリカリ音がする場所ごとに、ネズミの正体と駆除方法を解説します。
天井の壁からカリカリと音がする場合
天井からカリカリと音がする場合は、クマネズミのような大型ネズミが、屋根裏に侵入している可能性があります。
クマネズミは、体長が17cmから21cmほどで、尾は体長よりも長いです。毛色は灰色や黒色が多く、耳は小さく目は大きいです。乾燥に強く寒さに弱いため、屋根裏に巣を作って暖かく保つ習性があります。
屋根裏に巣を作る習性がある
クマネズミが屋根裏に巣を作る際、木材や断熱材、紙や布などをかじって巣材にします。また、屋根裏から外に出るときには、屋根のすきまや通風口、換気扇などを通って移動します。
そのため、屋根裏に巣を作ったネズミは、建物の屋根や天井に穴を開けたり、電線や配管を噛んだりして、建物に大きな被害を与えることがあるため注意が必要です。
壁のなかからカリカリと音がする場合
壁のなかからカリカリと音がする場合は、クマネズミもしくはハツカネズミのように小型のネズミが壁のなかや断熱材を通って移動している可能性が高いでしょう。
ハツカネズミは、体長が6cmから10cmほど。尾は体長と同じくらいかやや短めで、毛色は灰色や黒色が多く、耳は大きく目は小さいです。
ハツカネズミは狭い場所を好むことから、壁のなかに巣作りに適した場所がなければクマネズミの存在を疑いましょう。
床下からカリカリと音がする場合
床下からカリカリと音がする場合は、ドブネズミのような地上性のネズミが床下に侵入している可能性があります。
ドブネズミは、体長18~28cmほどの大型なネズミで、毛色は黒色や茶色が多く、胴体より大きな尻尾に加え大きな耳を持っているのが特徴です。
ドブネズミは、床下に巣を作るときに、木材や断熱材、紙や布などをかじって巣材にします。また、床下から外に出るときには、基礎と土台の隙間や外壁のひび割れや穴、下水管などを通って移動します。
そのため、床下に巣を作ったネズミは、床下や基礎に穴を開けたり、電線や配管を噛んだりして、建物に被害を与えることがあります。
壁からカリカリ音がするのはネズミ以外の可能性もある
壁からカリカリ音が聞こえる場合はネズミの可能性が大きいですが、実は他にも住宅に侵入して音を立てる害獣が存在します。
参考までに、以下3種類の害獣についてチェックしておきましょう。
ハクビシン
ハクビシンは、鼻から額に白い筋があるのが特徴の小型の哺乳類です。家屋の天井裏や壁のなかに侵入して、騒音や臭気、糞尿などの被害を与えます。
「キッキッ」という鳴き声や「ドタドタ」という足音が聞こえたらハクビシンの存在を疑いましょう。
イタチ
イタチは、胴長短足で毛色は灰色から茶褐色の小型の哺乳類です。家や車の中に侵入して、かみつきや糞尿、悪臭などの被害を与えます。
「ガタガタ」や「カタカタ」といった音が聞こえたらイタチの存在を疑いましょう。
アライグマ
アライグマは、タヌキより一回り大きく、尾に黒い輪があるのが特徴の中型の哺乳類です。家や車の中に侵入して、かみつきや糞尿、悪臭などの被害を与えます。
「クルルル」という鳴き声や「ドンドン」という足音が聞こえたらアライグマの存在を疑いましょう。
上記の動物は、ネズミよりも大きく駆除するのが難しい場合があるため、専門の業者に依頼するのが安全で確実です。
ネズミが壁のなかに入る理由とは
ネズミが壁のなかに入る理由は、主に次の3つです。
- 餌を探すため
- 巣を作るため
- 天敵から逃げるため
ネズミは餌を探すために壁のなかに侵入する
ネズミは、肉や野菜、穀物などのあらゆる食べ物を口にします。匂いにとても敏感で、家の中に食べ物があることを感じるとすかさず侵入してきます。
繁殖のため壁のなかに巣を作る
ネズミは繁殖力が非常に高く、一年で何十匹もの子孫を残します。
壁のなかには、木材や断熱材、紙類など、ネズミが巣の材料にできるものがたくさんあるため、ネズミにとって理想的な巣作りの場といえます。
ネズミは天敵から逃れるため壁のなかに侵入する
壁のなかは、ネズミにとって安全な避難場所です。ネコやイタチ、ハクビシンなどの天敵に襲われる危険から逃れるべく、壁のなかに隠れることもあります。
ネズミが壁のなかでカリカリ音を出す原因とは
ネズミの前歯は「常生歯」で、一生伸び続けるのが特徴です。歯が伸びすぎると口が閉じられなくなり、食べ物を食べることもできなくなってしまいます。
そのため、ネズミは固い物をかじって上下の歯をこすり、伸び続ける前歯を削らなくてはならないのです。
実際に壁のなかに侵入したネズミは、木材、配線、金属などをかじって歯を削ります。これが、壁からカリカリ音がする原因の一つです。
ネズミの可能性はラットサインで判断できる
壁から聞こえてくるカリカリ音はネズミが原因である可能性が高いですが、それだけでは確信が持てないかもしれません。
ネズミの存在を確かめる方法は、ラットサインと呼ばれるネズミの痕跡を探すこと。具体的には、以下のようなものがあります。
ラットサインの種類 | 内容 |
糞 | 黒くて細長く、先が尖っているのが特徴 |
尿 | 蛍光物質が含まれており、ブラックライトをかざすと青白い(新しい尿) or 黄色(古い尿)に光る |
足跡 | 4本指で約1cm~2cm前後 |
かじり跡 | 配線をかじった場合、ビニル被覆が剥がされコードがむき出しになる |
壁からのカリカリ音を防ぐ方法とは
ネズミは壁のなかに入り込む隙間や穴を見つけて侵入します。以下では、ネズミの侵入を防ぐために有効な方法についてご紹介します。
壁周辺の隙間や穴をふさぐ
ネズミは直径2cm程度の穴なら通り抜けられる上に、壁の隙間やヒビもかじって広げることができます。
特に屋根の隙間は注意が必要です。屋根の隙間から侵入したネズミは、天井裏を通って壁のなかに移動してくることがあります。
そこで、壁のなかに入り込む隙間や穴を見つけたら、金網や防獣ネット、住宅用の補修パテなどでしっかりと塞ぎましょう。
壁のなかに忌避剤や罠を仕掛ける
壁のなかに入り込む隙間や穴をふさぐだけでは、すでに壁のなかにいるネズミを追い出すことはできません。そこで、壁のなかに忌避剤や罠を仕掛けることが効果的です。
忌避剤には、ネズミが嫌うにおいや成分が含まれており、ネズミが寄り付きづらい環境にしてくれます。
忌避剤や罠を壁のなかに仕掛けるには、壁を開けたり、壁に穴を開けたりする必要があります。自分で行うことが難しい場合は、プロの駆除業者に依頼することをおすすめします。
壁からカリカリ音がしたときの対処法
壁のなかにネズミがいると確信したら、早めに駆除することが大切です。ネズミは繁殖力が強く、放置すれば数が増えて被害が拡大するほか、ネズミは感染症やダニなどのリスクがあり、人の健康にも影響を与えます。
壁のなかにいるネズミを駆除する方法は、次のようなものがあります。
粘着シートを使う
粘着シートは、ネズミが粘着面に触れると動けなくなるという仕組みの罠です。
粘着シートの使い方は簡単で、ネズミの出入り口や通り道に設置するのみです。ネズミが粘着シートにかかったら、死ぬまで放置するか殺処分することになります。
粘着シートでは、そのまま一般ごみとして処分できる反面、死滅するまで待つ必要があります。
捕獲器を使う
捕獲器はネズミを生きたまま捕まえられるため、死滅するまで待つことなく殺処分に移行できます。
しかし、「かわいそう」「後味が悪い」などの同情心から殺処分に抵抗が生まれる側面も理解しましょう。
殺鼠剤を使う
殺鼠剤は、ネズミに毒を与えて死滅させる仕組みの罠です。ネズミの餌に殺鼠剤を混ぜておき、ネズミが食べるのを待ちます。ネズミが殺鼠剤を食べたら、数時間から数日で死に至るのが一般的です。
殺鼠剤のメリットは、ネズミを確実に死滅させることができること。一方でデメリットは、ネズミが壁のなかで死んだ場合、糞尿のニオイや腐敗臭が発生することです。
ホームセンターやドラッグストアなどで購入できる便利なアイテムですが、ペットや子供が誤って殺鼠剤を食べると、重篤な中毒症状を起こす恐れがあることに注意が必要です。
壁からカリカリ音が消えない時は専門業者に相談しよう
壁のなかからカリカリ音がするのは、ほとんどの場合、ネズミが壁のなかの木材や配線をかじっている音です。ネズミは建物の損傷や火災の危険だけでなく、糞尿のニオイやダニ、感染症などの衛生面の問題も発生させます。
そこで、壁のなかにネズミがいるときは、早めに駆除することが大切。駆除ザウルスは、害獣駆除に特化したプロの駆除業者です。
壁のなかのネズミの正確な数や位置を特定し、最適な駆除方法をご提案いたします。駆除後の壁のなかのネズミの死骸や糞尿の清掃、再発防止のための対策もお任せください。
壁からカリカリ音がするのを放置せず、快適な生活を取り戻しましょう。