アライグマはどんな鳴き声を出す?似ている動物の鳴き声も解説

住宅地や農地に出没して、さまざまな被害を引き起こすアライグマ。姿はなんとなく分かるが、鳴き声を聞いたことはないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、アライグマの生態や鳴き声を紹介するとともに、似ている動物の鳴き声との違いも解説しています。

アライグマはどんな鳴き声を出す?似ている動物の鳴き声も解説 アライグマ1

アライグマの生態

アライグマは食肉目アライグマ科アライグマ属の哺乳類です。野生の状態ではおもに森や草原に生息しています。泳ぐのが得意なので、河川や湖沼などの水辺にも多く生息しています。

 

前肢の手先が器用で力も強く、物をつかんだり扉を開けることもできます。人間の子どものような足跡が特徴です。後ろ脚はつま先からかかとまでつけて歩くので、前よりも細長い形になります。

 

アライグマは北アメリカが原産で、本来日本には生息していない外来種でした。1960年代に動物園で飼育されていた個体が逃げ出したり、ペットとして飼われていたものが野生化して、日本全国に広がりました。

 

本来は森や草原に生息している動物ですが、日本においては住宅地や農地など人間の生活区域がおもな生息域です。本来は夜行性ですが、住宅地では昼間に出没しているところが目撃されています。生息環境の変化に適応しながら、徐々に生息域を広げているといえるでしょう。

 

縞模様のしっぽが特徴

アライグマの体長はしっぽ込みで約90cm~120cm、体重は約4kg~10kgと中型犬程度の大きさです。体色は灰色や白色・赤褐色など、多少の個体差があります。目の周りと眉間から鼻までが黒く、しっぽに黒い縞模様が5本から10本あるのが特徴的です。

 

アライグマは、自分で穴を掘ることはしません。自然界ではアナグマが掘った穴を利用したり、木の洞で生活しています。住宅地では天井裏や人の出入りがない納屋、牛舎などに侵入して寝床にしてしまいます。複数の寝床を持ち、寝床を転々としながら生活するという特徴もあります。

 

雑食で農作物から小動物まで食べてしまう

アライグマは雑食で野菜や果物、両生類や魚類、小動物までなんでも食べてしまいます。

甘い果物や熟した野菜を好み、ミカンやカキなどの果樹、畑にあるスイカ・カボチャなどが熟したタイミングを狙って食い荒らします。

 

また、優秀なハンターとしての一面も持っており、小動物や両生類を狩って食べることもあります。地域によっては貴重な在来種がアライグマに狩り尽くされ、個体数が激減しているという問題も起きています。

 

庭先で飼っているニワトリやウサギが襲われたり、牛舎に侵入して餌を横取りするなどの被害も多発しています。アライグマの痕跡を見つけたら、早急な対応が必要だといえるでしょう。

 

アライグマの鳴き声について解説

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アライグマをはじめとする野生動物が鳴き声をあげる機会は、あまり多くありません。子どもが母親を探している、母親が子供を呼ぶ、警戒しているなど、何らかの異変が起きた時に鳴き声をあげることが多いです。

 

普段のアライグマは「クルルル」「クルルッ」「クックック」「キュッキュッ」「キュー」といった声を出して小刻みに鳴きます。

しかし身の危険を感じているときは「ギューッギューッ」「シャー」といった大きな声で、歯をむき出しにして威嚇します。

 

アライグマは元来獰猛な性質で、繁殖期は特に気が立っています。攻撃してくる可能性もあるのです、不用意に手を出したり触ろうとするのは絶対に避けましょう。

 

間違えやすい動物の鳴き声の比較

アライグマをはじめとする害獣の鳴き声を耳にする機会というのは、そう多くありません。

ここでは、アライグマとよく似た害獣の鳴き声を比較しています。

 

動物名 鳴き声 どんな時に鳴く/声の特徴
ハクビシン キャーキャー

キーキー

ガアー!

甲高い声

威嚇する時は大きい声

タヌキ キュウーン

クーン

ヴー

ウユーン

子犬のような高い声
イタチ キィーキィー

クククク

キャ!

甲高い声

繁殖時に求愛のために鳴く

威嚇する時は高い声

ネズミ キーキー

キューキュー

キュッキュッ

警戒している時に鳴く
コウモリ 人の耳では届かない周波数

ガサガサという活動音

 

アライグマとタヌキの違い

アライグマとよく似た害獣として、タヌキが挙げられます。身体の大きさはほぼ同じ、柄に違いはありますが遠目で見分けるのは困難です。

 

アライグマは北アメリカ原産の外来種なのに対し、タヌキは昔から日本に生息していた在来種です。性質にも違いがあり、アライグマは単独行動を好み獰猛な性質をしていますが、タヌキは温和で憶病、縄張りを作って集団生活をしています。

 

外見上の違い

アライグマ タヌキ
しっぽ 太く真っすぐで黒い縞模様がある ずんぐりしていて短く、先っぽだけが黒い
体色 灰色か白、赤褐色 全身茶色で足先だけが黒い
顔の模様 眉間に黒い筋があり、黒い部分が繋がっている 顔全体は茶色で、目の周りから首にかけてが黒い
ヒゲの色 長くて白い 黒くてあまり目立たない
耳の色 耳のフチが白い 耳のフチが黒い
足跡 5つの指球と掌がくっついており、子どもの手のひらのようなかたち。爪の跡が付く 4本指で犬に似ており、爪の跡が付く

 

アライグマ駆除|駆除ザウルス01

 

アライグマが住み着くことで起きる被害

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アライグマにとって人間の生活地域は危険ではありますが、それ以上に食料が豊富で魅力的な場所です。畑や果樹園に侵入して農作物を食い荒らしたり、生ゴミをひっくり返すなどの被害が各地で起きています。

 

手先が非常に器用で学習能力も高いため、食べ物のある場所に何度もやってきては、鍵やネットを破壊して侵入してくることも少なくありません。

 

器用な手先を活かして、高いところへ登るのも得意です。樹木だけでなく細い針金や塩ビ管といった場所にも登ることが可能です。見落としがちな電線や廃材を伝って天井裏や倉庫にも侵入して、繁殖や排泄を行います。冬は活動量が落ちますが冬眠はしないので、一年を通じて被害が報告されています。

 

騒音被害

夜行性のため、夜になると天井裏を走り回ります。ネズミよりも身体が大きいため活動音も大きく、ドスドスと下階に響く音をたてます。夜な夜な天井裏を走り回られるので、よく眠れないというご相談も多数耳にしています。

 

フン尿による被害

アライグマのフンは約5cmから18cmで、食べたものによって色やかたちは変わりますが、ニオイは強烈です。食べ物を丸飲みする習性があるので、フンの中には動物の骨や植物の種などが混ざっていることもあります。

 

他の害獣と違ってためフンの習性はありませんが、寝床の近くにフンをばらまくため、天井裏に住み着かれると凄まじい悪臭と汚染に晒されてしまいます。汚染だけでなく水分が建材に染み込んで腐食したり、シミが浮き出して大規模な修繕が必要になるケースもあるのです。

 

健康被害

アライグマに限らず多くの野生動物はノミやダニ、病原菌を保有しています。特にアライグマはレプトスピラ菌、狂犬病など多くの感染症の媒介者として知られています。

 

それらが天井裏から落ちてきて人間やペットに寄生すると、感染症やアレルギー、皮膚病に罹患する可能性があるのです。特に抵抗力の低い高齢者やお子様に罹患すると、重症化してしまう可能性もあるので、早急な対策が必要です。

 

アライグマ駆除|駆除ザウルス01

 

プロの害獣駆除業者にアライグマ対策を依頼するメリット

アライグマは生態系に被害を及ぼす動物として、2005年に「特定外来生物」に指定されています。許可を得ずに飼育したり、野に放つことはできません。また、「鳥獣保護管理法」の対象にもなっており、こちらも許可なく殺傷したり捕獲することはできません。

 

法律を守りつつアライグマの被害を防ぐには、プロの害獣駆除業者に依頼するという選択肢もあります。プロの業者にアライグマ対策を依頼するメリットを3つにまとめました。

 

時間や手間を節約できる

アライグマを駆除するには、自治体の防除作業従事者になる必要があります。防除作業従事者になるには書類申請だけで完了するところもありますが、自治体によっては講習会への参加が義務付けられているなど、対応はまちまちです。

 

害獣駆除にはスピード感が求められますが、駆除できる状態になるまでに相当の時間がかかります。もし無事に捕獲できたとしても、外来生物法において生きたアライグマを運ぶ「運搬」は禁じられています。罠にかかったアライグマは、自治体に連絡して引き取ってもらう必要があるのです。

 

また、アライグマがかかっていた罠や、家屋にフン尿が残っていた場合は清掃・消毒をしっかりと行う必要があります。フン尿や獲物の残骸が残った現場を片付けるのは、非常に心理的ハードルが高いものです。

 

専門業者は必要な資格を取得しているので、ご依頼からスピーディな作業が可能です。現場の修繕や清掃も行いますので、時間や手間を大幅に節約できます。

 

安全性を確保できる

アライグマは非常に攻撃性が高く、捕獲されると分かったら人間にでも歯向かってきます。噛まれてしまうと、負傷や感染症へのリスクが格段に高まってしまいます。

 

当社では害獣の生態について日々研究を重ねており、安全を確保できる防護装備を備えています。罠や薬剤についても人体や周囲の環境への影響を最低限に抑え、高い安全性を確保しているのです。

 

高い持続効果

アライグマに限らず、害獣駆除の基本は追い出して二度と入ってこないようにすることです。一匹だけを捕獲しても、別の個体や害獣に侵入されてしまうと意味がありません。

アライグマは、直径5cm程度の穴であれば簡単に入ってしまいます。再侵入を防ぐには、経路を特定して確実に穴を塞いでおく必要があるのです。

 

当社では詳しい現地調査を行った上で、アライグマの侵入経路を的確に突き留めます。追い出しが完了したあとは、二度とアライグマが侵入しないようプロ仕様の機材を使って経路を塞ぎます。

 

駆除ザウルスは日本全国で害獣駆除のご相談を承っております。築年数の古い家や寺院の害獣駆除案件も多数経験してきました。しつこい害獣被害にお困りの方は、お気軽にご相談ください。

駆除ザウルス公式HP
害獣・害虫駆除の専門会社・駆除ザウルス

アライグマ駆除|駆除ザウルス01

 

コラム監修者 プロフィール
内田翔
内田 翔(うちだ しょう)

AAA ALLIANCEグループ 取締役 本部長。
「害虫バスター」としてメディア出演、ニュース、番組協力多数。

【駆除ザウルス メディア出演歴】
日本テレビ「news every.」「世界一受けたい授業」、NHK「クローズアップ現代」、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」、フジテレビ「とくダネ!」、TBS「あさチャン!」「ジョブチューン」他多数。

害獣駆除歴約20年を誇るスペシャリスト。「建物の医者」としてお客様の安心・平穏を取り戻す為に最善の施工を実施。