クマネズミのフンってどんな形?見分けるポイントや生態を解説

害獣のなかでも、都市部や繁華街で多くみられるのがネズミです。特にクマネズミによる被害は年々拡大傾向にあり、人家におけるネズミ被害の約9割がクマネズミによるものといわれています。

クマネズミのフンってどんな形?見分けるポイントや生態を解説 クマネズミ1

この記事ではクマネズミのフンを見分ける方法やネズミの生態、他の害獣との比較について解説しています。

 

ネズミのフンの見分け方

日本の都市部や民家の近くに生息しているネズミはクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの3種類です。ここでは見かけることの多いネズミのフンの特徴や、見分ける際に知っておきたいポイントを解説しています。

 

クマネズミ

クマネズミのフンってどんな形?見分けるポイントや生態を解説 クマネズミ2

クマネズミのフンは6〜10mmの大きさで、色は茶色または灰色です。形は細長くて不ぞろいなのが特徴です。歩きながらフンをする習性があるため、フンは飛び飛びに落ちています。

 

さらに、フンを見つけた場所が、天井裏や建物の上部、棚の上など高い場所の場合は、クマネズミの可能性が高いでしょう。

 

ドブネズミ

クマネズミのフンってどんな形?見分けるポイントや生態を解説 ドブネズミ1

ドブネズミのフンは10〜20mmの大きさで、色はこげ茶または灰色です。丸くて太い形をしており、まとまった状態で落ちているのが特徴です。水回りや排水管の近くで見つかるケースが多くみられます。

 

ドブネズミは肉食なのでフンの臭いが非常に強く、悪臭で侵入に気づくこともあります。

 

ハツカネズミ

クマネズミのフンってどんな形?見分けるポイントや生態を解説 ハツカネズミ1

ハツカネズミのフンは4〜7mmの大きさで、色は茶色です。米粒くらいの大きさで非常に小さく、先端がとがっているのが特徴です。農家の納屋や人があまり出入りしない物置などに、多く落ちています。

 

ハツカネズミは尿の臭いが非常に強いため、フンにも臭いがついていると悪臭を放つという特徴もあります。

 

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ネズミと他の害獣のフンはどう違う?

 

家屋や畑に侵入する害獣はネズミだけではありません。小型の害獣の落としていくフンは、ネズミのものと大きさや形はよく似ていますが、それぞれに特徴があります。

ここではネズミと他の害獣のフンの特徴を比較するとともに、見分ける際に知っておきたいポイントをまとめました。

 

コウモリのフン

コウモリのフンは5〜10mmの大きさで、色は茶色です。見た目はネズミのフンとよく似ていますが、ネズミのフンは湿り気があってテカりがあるのに対し、コウモリのフンはパサパサと乾いています。

 

コウモリの活動範囲である玄関や軒下、天井裏、ベランダ、室外機周辺に落ちていることが多いです。

 

イタチのフン

イタチのフンは5〜15mmの大きさで、色は黒色です。細長い形で水分が多く、動物の毛や骨、植物の種が混じっているのが特徴です。イタチは雑食で小動物を捕食するため、フンからは強烈な臭いがします。

 

また、同じ場所にフンをする「ためフン」の習性があるため、侵入した天井裏でまとまった状態でフンが見つかるケースも多いです。

 

ゴキブリのフン

ゴキブリのフンは2〜2.5mmと非常に小さく、茶色または黒色の小さな点状になってばらまかれます。

 

フンの臭いはありませんが、チャバネゴキブリの場合は独特の臭いを放つことも。シンク下のような暗くて狭い場所や、湿気が多い場所で見つかるケースが多いです。

 

害獣のフンを見つけたらどうしたら良い?

ネズミなど害獣のフンを見かけたら、まずは自分の身の安全を確保しましょう。野生動物のフンは、人体に有害なさまざまな病原菌を媒介することでも知られています。決して素手で触らず、フンの状態を目視で確認することが大切です。

 

病気に対して特に警戒が必要なご高齢の方やお子様、療養中の方、害獣の媒介する病気に感染する可能性があるペットと暮らしている方は、特に注意しましょう。

 

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ネズミの生態

クマネズミのフンってどんな形?見分けるポイントや生態を解説 ネズミ4

民家や畑に侵入してくるネズミには、それぞれ異なった生態や特徴があります。ここではそれぞれの外見の特徴や習性、食性などを解説しています。

 

外見の違いや性質

クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミは同じネズミですが、体長がかなり異なります。また、それ以外にも目印となる大きな違いがあるのです。

 

種類 外見の特徴 体長 性質 臭い
クマネズミ とがった鼻

大きな目

薄く大きな耳

尾が長い

15〜20cm 威嚇すると隅に逃げる

鳴かない

ふん尿のツンとした臭い
ドブネズミ 丸い鼻先

小さな目

厚くて小さな耳

四肢の表面の色が胴体と異なる(白・灰色)

20〜25cm 威嚇すると攻撃的になる

キーキー鳴く

不衛生な環境で生息しているので体臭が強い
ハツカネズミ 上の2種に比べて身体が小さい 5cm程度 非常に憶病 体臭と尿臭が強烈

 

 

生息している場所

ネズミが好んで巣を作る場所には、それぞれに特徴があります。

 

クマネズミ……屋内の狭い空間にビニール袋・紙・布を集めて営巣

ドブネズミ……屋外の土の中で営巣

ハツカネズミ……人の出入りが少ない納屋や物置の隙間に営巣

 

ネズミの多くはこういった環境を求めて電線を伝って移動し、家屋に侵入してきます。巣がどこにあり、どの道筋を使って侵入するのか確定することは、効率的な駆除において非常に重要な要素です。

 

種類 営巣する場所 発見しやすい場所 習性
クマネズミ 屋内の狭い空間 はりや天井裏 ジャンプ力が強い
ドブネズミ 屋外の土の中 水辺やジメジメした場所 遊泳力がある
ハツカネズミ 小さな隙間や荷物の間

積みわらの中

人の出入りが少ない場所

物が多くおいてある場所

1カ所に定着することがない

行動範囲を頻繁に変える

 

食性

 

ネズミは雑食で人間の出した生ゴミや幼虫、穀物など何でも食べてしまいます。しかしそのなかでも種類によって特に好む食物の傾向があります。

 

クマネズミ……種や穀物、果実を好み、一般家庭でも注意が必要

ドブネズミ……肉や魚介を好み、昆虫や両生類を捕食することもある

ハツカネズミ……穀物を好み、農作物に被害を与える

 

このように食べ物の好みによる被害状況から、ネズミの種類を推測することができるのです。

 

種類 家の中 家の外
クマネズミ 種・穀物・果実 果実・種
ドブネズミ 肉・魚介類 ミミズ・ナメクジ・カタツムリ・昆虫の幼虫・水辺や沼地に生息する動物

 

ハツカネズミ 種・穀物 雑草の種・耕作地の種・穀物

 

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プロの害獣駆除業者に依頼するメリット

 

ネズミを退治するには捕獲・追い出し・侵入防止の3種類があります。ホームセンターにはさまざまなネズミ撃退グッズが販売されており、自分たちでネズミ駆除を行うことも可能です。

 

しかし実際にネズミ駆除を行った方からは「思った以上に大変だし怖かった」「苦労して追い出したのに、また侵入されてしまった」というお声がよく聞かれるのも事実です。

 

再侵入させないネズミ駆除には、清掃のノウハウと害獣の生態に対する深い専門知識が欠かせません。ここでは、プロの害獣駆除業者にだからこそ期待できるメリットを解説しています。

 

侵入経路を確実に遮断できる

ネズミに限らず害獣駆除で最も大切なポイントは、害獣が建物に侵入してくる道筋を見つけることです。プロの害獣駆除業者はフンの量や被害状況から、侵入してからの期間や生息数を推測することが可能です。

 

さらにる被害状況からネズミの種類を判断し、侵入経路を確定していきます。ネズミの侵入経路を確実に突き止められるのは、プロならではの技術と経験です。侵入したネズミがどこから来たのか、巣の位置まで見極めながら駆除作業を行います。

 

時間や手間を大幅に節約できる

当社に寄せられるご相談で多く聞かれるのが「ネズミが入って来た穴を塞ぐだけだと思っていたのに、時間がものすごくかかってしまった」「結局、プロに頼んだほうが安くついた」というお声です。

 

害獣駆除を自分たちで行おうとすると、慣れない作業で時間や手間が思った以上にかかるものです。プロの業者はネズミのフンや足跡、かじった跡などのラットサインから、ネズミの行動範囲を絞り込み、効率的に作業を進めていきます。また、状況に合わせた駆除計画をご提案することで、短期間でネズミを追い出すことが可能です。

 

安全を確保できる

ネズミはさまざまな感染症の媒介者となることが知られています。中世に大流行したペストは、ネズミによって爆発的に感染が広がったことで有名です。現代においても、ネズミに噛まれることで感染する鼠咬症やサルモネラ症など、ネズミが媒介する危険な感染症は多数存在します。

 

そのため、駆除作業には万全の安全対策が必要です。また、ネズミのフンには多くの病原菌がついているため、駆除業者はフンを見つけた場所の消毒作業も念入りに行います。

 

場合によっては、ネズミに寄生しているイエダニの駆除や破損した家屋の修繕が必要になることも。自分たちで駆除作業をする場合、これらの被害を念頭において作業しなければなりません。害獣駆除業者に依頼をすると、すべてのケースを想定して安全を確保しながら作業するだけでなく、これからの生活も踏まえて必要な処置を提案することも可能です。

 

再侵入を防ぐことができる

駆除作業が完了したあと、侵入したネズミの種類に応じた侵入経路を判別し、すべての侵入口を塞ぎます。鋭い歯を持つネズミは、硬い資材も食い破って侵入してきます。そのため、建物の構造に合わせた資材を使って、ネズミの通る道筋を徹底的に塞ぐことが大切です。

 

プロの害獣駆除業者はネズミを確実に駆除するだけでなく、その後も一切ネズミを寄せ付けない環境づくりに力を入れています。

 

害獣駆除の基本は再侵入を確実に防ぐことです。当社ではネズミの生態や行動に対する深い知識と、プロ仕様の機材や清掃技術で作業にあたっています。何度駆除を試みてもうまくいかなかった、他社作業後に再侵入されてしまったなどの案件も多数取り扱っております。

 

安心確実な害獣駆除なら、当社までお気軽にご相談ください。

 

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コラム監修者 プロフィール
内田翔
内田 翔(うちだ しょう)

AAA ALLIANCEグループ 取締役 本部長。
「害虫バスター」としてメディア出演、ニュース、番組協力多数。

【駆除ザウルス メディア出演歴】
日本テレビ「news every.」「世界一受けたい授業」、NHK「クローズアップ現代」、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」、フジテレビ「とくダネ!」、TBS「あさチャン!」「ジョブチューン」他多数。

害獣駆除歴約20年を誇るスペシャリスト。「建物の医者」としてお客様の安心・平穏を取り戻す為に最善の施工を実施。